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編集長INTERVIEW 学科から志望大学を探せる「逆引き大学辞典」 大迫 和亮 編集長 社会で必要な力が「総合型・学校推薦型選抜」でも問われている!

"大学進学"という目標を、高校生のみなさんはどのように捉えていますか?自分や家族にとっては一大目標ですが、とにかく、数ヶ月~数年以内にある短期的な目標です。その先にある「社会に出てからこういうことがしたい!」という長期的な目標が明確であれば、短期的目標もはっきりします。実は深い関わりのある社会での長期的目標と大学の「総合型選抜・学校推薦型選抜」、その押さえるべきポイントを「逆引き大学辞典」編集長がアドバイスします。

社会的に自立していくために必要な能力とは?

高校生のみなさんは、いま目の前にある「大学進学」という目標について、いろいろと悩み、真剣に考えていることでしょう。ただ、一つ注意してもらいたいのは、「大学進学」は、決してみなさんの最終目標ではないということです。
大学で学んだことを活かして、社会人として活躍していく、すなわち「社会的自立」と「自己実現」がその先にある長期的な目標です。いまの段階ではあまりピンと来ないかもしれませんが、その長期的な目標達成のためには、どのような能力が必要となってくるのでしょうか。

社会的に自立するためには、もちろん、高校までに学習してきた教科(英・数・国・理・社など)の基礎学力も大切ですが、一般的には、周りの人との協調の中で物事を推進していく「コミュニケーション能力」や、「自己PR能力」も大切です。
経済産業省が提唱している「社会人基礎力」でも、次の3つの能力が、社会人として仕事をしていくために必要な、基礎的な能力とされています。

(1)前に踏み出す力(アクション)…主体性、働きかけ力、実行力
(2)考え抜く力(シンキング)…課題発見力、計画力、創造力
(3)チームで働く力(チームワーク)…発信力、傾聴力、柔軟性など

わかりやすくいうと、ここで挙げているような能力を身につけたうえで、社会に出てきてもらいたいということなのです。
そして、それは人材を育成し、社会に送り出す側の大学も当然認識しています。

総合型選抜・学校推薦型選抜で問われる力は社会でも活きる!

大学では、高校までの学習法とは異なり、主体的に考え、自ら課題を設定し、周りの人との協調の中で解決していくという姿勢が、学び方の基本的スタイルになっていきます。
そのため、学力だけではない、コミュニケーション能力や自己PR能力など、受験生の多面的な能力を評価しようとする総合型選抜・学校推薦型選抜は、大学進学の先にある社会的自立までを見据えた入試であるといえるでしょう。

例えば、総合型選抜の志望理由書などは、自己分析がしっかりできて、整理して活字にすることができなければいけません。
これは、社会に出てからも、書類をまとめて申請したり、プレゼンテーションで相手に説明したりする際に活きてきます。
学校推薦型選抜にあるような小論文、課題レポートでも、論理的に思考し、論理的な文章をもって意図を伝えることができるかが問われており、社会でも日常的に使う能力です。
さらに、面接等では、質問の意図を明確に理解したうえで回答できるか、さらには必要に応じてプレゼンテーションを行い、アピールできるかが求められます。これも例えば、ビジネスで商品や企画をクライアントにプレゼンする際に必要なことです。

このように、総合型選抜・学校推薦型選抜で必要な能力は、社会人となって活躍していく際の基礎的な能力になっていきます。これから総合型選抜・学校推薦型選抜にチャレンジす るみなさんは、ぜひ大学進学のその先にある、社会での自己実現を意識し て土台づくりをしていってもらいたいと思います。

「逆引き大学辞典」

全国1,400校以上の高等学校に毎年70万部を発行する進学情報誌。学びたい学問分野から設置学科・学部・大学を検索することができる。

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