介護
「介護」についてのNews & Topics
世界一の長寿国となった日本では、高齢者に対する介護が重要性を増している。元気で自活する人もいるものの、日常生活に他人の手助けを必要とする人が増えている。都市への人口集中と核家族化という社会構造の変化から、ひとり暮らしをする高齢者も多くなっており、今後、介護へのニーズはいっそう高くなるだろう。
2000年度から、なるべく低い負担で公的な介護サービスを利用できることをめざし、介護保険制度がスタートした。古くから日本では、肉親による世話が前提とされてきたが、認知症や身体の障害により食事や排泄などにも介添えが必要な人の介護は、肉体的な負担が大きい。これからは、社会全体で高齢者を支えていくシステムの整備が望まれる。
学問へのアプローチ
介護の問題を扱う学問としては、まず「社会福祉学」がある。福祉の基本的な理念や方針について総合的に学んだうえで、社会福祉制度の現状や課題を分析し、その解決策を探る。介護先進国など各国の社会福祉の比較を含め、主に政策や制度の側面を研究するのが特徴だ。
また、介護の現場で必要な医学的な知識と実際の介護技術を学ぶには「看護学」「保健学」の分野が最適だ。人間の身体の構造、病気や老化の原因、高齢化による心身の変化などの専門知識を理解したうえで、身体的あるいは精神的に問題を抱えた人々に対するケアの技法を学んでいく。また、簡単な運動や温熱など物理的な方法によって身体の能力を回復する「リハビリテーション」の研究領域もある。
これからの「介護」
福祉や介護を専門的に学んだ人材へのニーズは高く、多方面での活躍が期待できる。
「社会福祉学」を専攻した人は、社会福祉士の資格を取得することで地域の社会福祉事務所に勤務し、家族からの相談に応じたり、現場の指導、ケースワークなど、地域の福祉をリードする業務につくことができる。
また、「看護学」「医療技術学」などで介護やリハビリの実践技法を学んだ人は、公や民間の福祉現場で、高齢者や障害をもつ人のために働くのが一般的だ。これからは介護の「質」も問題になってくる。切実な介護現場の声を聞き、より充実した環境の整備、介護に従事する人たちの待遇改善など、経済面も含めて持続的な介護制度の拡充が待たれる。
「介護」について学ぶならこの学問
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| 社会学は、企業や家庭、学校といった、社会を構成するさまざまな人間集団(組織)のしくみや働きを解明し、現代社会で起きるさまざま社会現象や社会が抱える問題に対して、その原因を探る学問です。社会の構造や現象をあらゆる角度から実践的に検証することで、私たちの人間社会そのものの姿に迫ります。 |
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| 環境汚染と資源枯渇、人口爆発と食糧不足、貧困や生活環境の悪化など、地球規模で解決すべき社会的なテーマを取り上げ、それらに学際的なアプローチを行なう新しい学問領域です。複雑な問題の根本原因を法学・経済学・経営学・社会学などの手法で解明し、長期的な目標を立てて、政策提言することが究極のテーマとなります。 |
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| 国民の保健と衛生を守るための実践技術、および医療検査の技法や医療現場で使用する機器の管理と設備、リハビリの技法について研究する学問ジャンルです。保健師や衛生士のほか、放射線技師や医療検査技師、理学・作業療法士など、医師、薬剤師、看護師などとともに医療現場を支えるスタッフを養成します。 |
「介護」に関係する職業
福祉の専門知識と介護技術を身につけた、介護のスペシャリスト。主に高齢者や障害者を対象にした入所・通所施設で、利用者の食事、入浴、移動、排泄などの身体介護を担う。
利用者の自宅を訪問して生活全般をサポートする、在宅介護の中心的な担い手で訪問介護員とも呼ばれる。“身体介護”と“家事援助”の2つの仕事がある。
高齢者の自宅を訪問し、本人や家族のニーズを把握して介護計画(ケアプラン)を作成し、個々の事情に応じた介護・医療サービスを提供する。
疾病や外傷を持つ患者、妊娠・出産期の人たちや高齢者の病状や健康状態の変化を予測し、身体的苦痛を和らげ、生活をサポートする仕事である。


