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ゲノム


「ゲノム」についてのNews & Topics


 ゲノムとは、一つの生物が持つ遺伝情報全体のこと。ヒトならヒトゲノム、イヌならイヌゲノムと、生き物はそれぞれの種に固有のゲノムを持っている。ヒトのゲノム情報の解析が進んだ結果、病気やアレルギー症状の原因をゲノム解析から探る研究が行われており、徐々に成果が出始めている。
 しかしながらこれらヒトゲノムの解読には、遺伝情報の保護が不可欠であり、国際的に様々な検討がなされてきている。1997年にはUNESCO(ユネスコ)で「ヒトゲノムと人権に関する世界宣言」が、2001年には日本政府も「ヒトゲノム・遺伝子解析研究に関する倫理指針」を定めるなど、ゲノム研究が社会と調和のとれた形で発展するための課題は、倫理的・法的・社会的とあらゆる角度から分析・解決することが求められている。

学問へのアプローチ


 「ゲノム科学」とは、生物学と情報学の両方の知識が必要とされる学問のこと。具体的には「生物工学」、「応用生物学」と呼ばれる分野が中心となって、これに「情報学」を融合しながらゲノム研究を行っている。「ゲノム科学」の可能性には各分野が期待しており、医療への応用を目指すプロジェクトでは「医学」「薬学」の研究者が、農・水・畜産物への応用では「農業工学」「畜産学」「水産学」の研究者も加わり、異分野間の融合研究が進みつつある。
 その一方で、生命倫理に関わるジャンルであることから、実験・開発には国際的なルール作りが必須とされ、「倫理学」からのアプローチも必要である。すでに遺伝子操作によって生まれた有害なウイルスやバクテリアが生態系に影響を与える被害も確認されていて、国際的な問題になりつつある。

これからの「ゲノム」


 ゲノム研究の成果は広い分野で利用されはじめている。医療への応用に目を向けると、人間のDNAが含む遺伝子情報(ヒトゲノム)の解析により、病気になるメカニズムの発見や治療のヒントにつながっている。遺伝子検査を行うことでかかりやすい病気を把握できるようになれば、健康に過ごすための大きなアドバイスとなる。
 環境への応用では「生分解性プラスチック(微生物により分解され、最終的に水と二酸化炭素になるプラスチック)」の試みが注目されている。農業への応用としては、日本人にはおなじみの米についてイネゲノムの研究が進み、「収穫の多いイネ」「塩害に強いイネ」「低アレルギーのイネ」「花粉症を緩和するイネ」などが開発されている。

「ゲノム」について学ぶならこの学問


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 応用生物学は、分子生物学の成果を基礎とする工学の発展ジャンルです。いわゆるバイオテクノロジーの中心をなす重要な学問で、生体分子や遺伝子、酵素、細胞など、生物の身体や機能を利用して、食品や薬品、工業材料をはじめ、人間の役に立つさまざまな物質を作り出すことが目的となります。
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 薬学は、病気の治療や予防に用いる医薬品をはじめ、生活で用いる洗剤や殺虫剤など、幅広い「薬品」について研究する学問です。薬品の効き目や副作用などを分析し、新しい薬品を開発する「製薬学」、調剤や投薬の技法、患者の健康管理など医療現場での実践技術を研究する「医療薬学」といった分野があります。
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 生物学は、自然界で生きる多様な「生物」を研究する学問です。生物の身体の構造、生物の身体内部の働き(=生理)および運動や行動のメカニズム(=生態)、さらに発生や成長といった生命現象、遺伝や進化にいたるまで、幅広い領域を研究対象とし、生物がもつ多様性と、共通性を導き出すことが最大の目的です。

「ゲノム」に関係する職業


 病院、薬局などで薬品の調剤、医療品の供給を行う仕事である。製薬会社や化粧品会社で薬品の開発研究に携わることもある。

薬学・バイオ