テーマ 12 スポーツ科学
サッカーや野球をはじめとする各種プロスポーツは、世界中の人々から注目を集める超優良コンテンツだ。そのため莫大な資金を使った一流選手の獲得や人気選手の名を冠した商品開発など、スポーツ興業の世界では競争が激化している。このようにスポーツをビジネスとして捉える「スポーツマネジメント」の発想が日本でも浸透している。
根性と努力などの精神面が重視されてきたスポーツの世界だが、効率的なトレーニング法や健康管理、競技の戦術、コーチングなどに科学的視点を取り入れる「スポーツ科学」という研究分野、さらに、身体機能の強化や健康維持など医学的な側面を研究する「スポーツ医学」というジャンルが発達してきた。
一方、健康志向の高まりから、スポーツクラブやスクールなどで、一般市民がスポーツを手軽に楽しむ「生涯スポーツ」の潮流も着実に広がっている。
根性と努力などの精神面が重視されてきたスポーツの世界だが、効率的なトレーニング法や健康管理、競技の戦術、コーチングなどに科学的視点を取り入れる「スポーツ科学」という研究分野、さらに、身体機能の強化や健康維持など医学的な側面を研究する「スポーツ医学」というジャンルが発達してきた。
一方、健康志向の高まりから、スポーツクラブやスクールなどで、一般市民がスポーツを手軽に楽しむ「生涯スポーツ」の潮流も着実に広がっている。
キーワード一覧
■ News & Topics
生涯スポーツとは、一生涯にわたりスポーツ活動をすること。プロあるいは競技者としてではなく、一般人が健康と体力を維持するためにするスポーツを指す。2002年制定の「健康増進法」では、健康のためのスポーツを国民に奨励している。
日本のこどもの多くは学校の体育や部活動でスポーツを始めるが、卒業とともに「引退」する。人間の身体能力は20歳を前にピークに達し、その後は下降の一途をたどる。忙しい社会人にとってスポーツを続けることは簡単ではないため、スポーツクラブや公共施設などスポーツをもっと身近にするための環境づくりが求められる。また、子供からお年寄りまで、幅広い年齢層の人にスポーツの楽しさを伝える人材の重要性が高まっているといえるだろう。
生涯スポーツとは、一生涯にわたりスポーツ活動をすること。プロあるいは競技者としてではなく、一般人が健康と体力を維持するためにするスポーツを指す。2002年制定の「健康増進法」では、健康のためのスポーツを国民に奨励している。
日本のこどもの多くは学校の体育や部活動でスポーツを始めるが、卒業とともに「引退」する。人間の身体能力は20歳を前にピークに達し、その後は下降の一途をたどる。忙しい社会人にとってスポーツを続けることは簡単ではないため、スポーツクラブや公共施設などスポーツをもっと身近にするための環境づくりが求められる。また、子供からお年寄りまで、幅広い年齢層の人にスポーツの楽しさを伝える人材の重要性が高まっているといえるだろう。
■ News & Topics
スポーツ医学は、医学の中で人間の運動機能に注目する研究領域だ。科学的なトレーニング方法やコンディションの整え方といった「競技能力の向上」の側面から、あるいは基礎体力や筋力増強に役立つ栄養成分、選手の身体を維持するための食物と食生活など「健康の管理・維持」の側面からも医学的なアプローチをしていく。
医療の現場では、スポーツを利用した「運動療法」が注目されている。化学療法に比べて安全で、治療しながら生活の質を向上できることが確認されており、予防医学の有効な手段としても広がりをみせている。また、病気にかかった人にも予防・改善・リハビリテーションなどに適度な運動を取り入れる医師が増えている。
スポーツ医学は、医学の中で人間の運動機能に注目する研究領域だ。科学的なトレーニング方法やコンディションの整え方といった「競技能力の向上」の側面から、あるいは基礎体力や筋力増強に役立つ栄養成分、選手の身体を維持するための食物と食生活など「健康の管理・維持」の側面からも医学的なアプローチをしていく。
医療の現場では、スポーツを利用した「運動療法」が注目されている。化学療法に比べて安全で、治療しながら生活の質を向上できることが確認されており、予防医学の有効な手段としても広がりをみせている。また、病気にかかった人にも予防・改善・リハビリテーションなどに適度な運動を取り入れる医師が増えている。
■ News & Topics
中高年からはじまったウォーキングはいまやブームを超えてあらゆる世代に広がり、すっかり定着した。また運動に遊びの要素を組み込むことで、本来人間の身体に備わっている運動神経を鍛える「コーディネーショントレーニング」が、普段体を動かす機会の少なかった層に取り入れられ、注目を集めている。誰にでも優しく始めることができ、長く続けられるといった新しいタイプの体力向上方法、健康管理法が、効果を上げ始めているようだ。こうした従来のスポーツ健康管理法や競技スポーツにはない簡便さが受けている背景には、個人のライフスタイルや、世代別の身体能力の変化が理由ではないかと言われている。個々人の体力低下を防ぎ、健康管理に役立てるメニューはさらに発展していきそうだ。
中高年からはじまったウォーキングはいまやブームを超えてあらゆる世代に広がり、すっかり定着した。また運動に遊びの要素を組み込むことで、本来人間の身体に備わっている運動神経を鍛える「コーディネーショントレーニング」が、普段体を動かす機会の少なかった層に取り入れられ、注目を集めている。誰にでも優しく始めることができ、長く続けられるといった新しいタイプの体力向上方法、健康管理法が、効果を上げ始めているようだ。こうした従来のスポーツ健康管理法や競技スポーツにはない簡便さが受けている背景には、個人のライフスタイルや、世代別の身体能力の変化が理由ではないかと言われている。個々人の体力低下を防ぎ、健康管理に役立てるメニューはさらに発展していきそうだ。
■ News & Topics
スポーツ・マネジメントとは、スポーツに関わる団体や企業を継続して経営したり、イベントなどを効率的に運営すること。これらの団体やイベントを一つのシステムと捉えて「ヒト・モノ・カネ・情報」を合理的に活用する方法を指す言葉だ。また、スポーツ選手の競技以外の面をサポートするという、個人のマネジメントの意味も含まれる。
スポーツ大国アメリカで広まった発想で、日本ではサッカーやバレーボールのプロリーグでの取り組みが始まっている。スポーツの興業をビジネスと捉え、「資金を集めて大会を企画し、広報宣伝して観客動員し、利潤を出して成功に導く」というプロセスを通して、継続的にビジネスを行うことをめざす。
スポーツ・マネジメントとは、スポーツに関わる団体や企業を継続して経営したり、イベントなどを効率的に運営すること。これらの団体やイベントを一つのシステムと捉えて「ヒト・モノ・カネ・情報」を合理的に活用する方法を指す言葉だ。また、スポーツ選手の競技以外の面をサポートするという、個人のマネジメントの意味も含まれる。
スポーツ大国アメリカで広まった発想で、日本ではサッカーやバレーボールのプロリーグでの取り組みが始まっている。スポーツの興業をビジネスと捉え、「資金を集めて大会を企画し、広報宣伝して観客動員し、利潤を出して成功に導く」というプロセスを通して、継続的にビジネスを行うことをめざす。
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優れたスポーツ選手活躍の背景には、必ずといっていいほど「名コーチ」が存在する。かつては「名選手は必ずしも名監督(コーチ)たりえず」といった言葉もよく聞かれたことがあった。だが、スポーツコーチング理論の発展・研究により、競技の名選手が「経験や勘」でなんとなく理解してきたことも、コーチングの過程で明確になってきた。その結果、コーチから選手、選手からコーチ間のコミュニケーションの方法や実践法が変化を遂げ、その成果が確実に競技に反映されるようになってきた。特にプロスポーツの世界ではこうした成果を取り入れ、競技面に反映させているコーチと選手の例が多く見られるようになった。陸上競技やプロゴルフ界、また相撲や柔道といった伝統競技でもコーチングの実績が認められつつある。
優れたスポーツ選手活躍の背景には、必ずといっていいほど「名コーチ」が存在する。かつては「名選手は必ずしも名監督(コーチ)たりえず」といった言葉もよく聞かれたことがあった。だが、スポーツコーチング理論の発展・研究により、競技の名選手が「経験や勘」でなんとなく理解してきたことも、コーチングの過程で明確になってきた。その結果、コーチから選手、選手からコーチ間のコミュニケーションの方法や実践法が変化を遂げ、その成果が確実に競技に反映されるようになってきた。特にプロスポーツの世界ではこうした成果を取り入れ、競技面に反映させているコーチと選手の例が多く見られるようになった。陸上競技やプロゴルフ界、また相撲や柔道といった伝統競技でもコーチングの実績が認められつつある。