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土木建築工学の分野


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 土木建築工学は、私たちの社会基盤の整備を研究する「土木工学」、住居やビルなどの建物の構造や設計について研究する「建築学」、インフラや大規模施設の建設を研究する「建設工学」を含んだ学問ジャンルです。さらに、都市や町づくりのための制度や法律、快適な都市環境の整備なども研究対象となります。

土木建築工学の分野の特徴


自然環境との調和や防災の観点から建物と町づくりを研究

 土木建築工学は、建築物から都市、町づくり、インフラまで、私たちの生活環境について総合的に研究する学問分野です。
 住宅やビルの建築をはじめ、道路や橋、鉄道、港湾、空港などのなどの社会基盤を建設するための基礎技術と、「計画」「設計」「施工」など実際に建造物を製造するプロセス、さらに建物の保守管理や解体・補修まで、あらゆる工程が研究対象となります。
 山林を切り崩しての道路開発や、超高層マンションの林立など、人間が建造する構築物による環境破壊、過密による都市空間の環境悪化が問題となっています。特に、日本は山がちで国土が狭いため、自然の環境と調和しながら、快適で便利に暮らせる社会環境を創造することが最大のテーマとなります。
 また、公共の建築物や土木建造物の場合は、機能や利便性に加え、コストや構造的な強度、保守管理や補修のしやすさ、耐震・耐水・耐火といった防災的な観点も重要になります。

研究スタイルに特徴をもつ土木・建築・建設の3ジャンル

 この分野は、作り上げる建造物の種類によって「土木工学」「建築学」「建設工学」の3ジャンルに分かれます。
 土木工学は、道路や橋、トンネルなどの道路施設、港湾や空港、河川などの社会基盤(いわゆるインフラストラクチャー)を研究対象とする学問です。この部門は、建造物の丈夫さや耐久性に影響する力学系の技術が重視される点が特徴です。

土木建築工学の分野では何を学ぶ


土木建築の計画から完成まで、現場作業を体験する授業スタイルも

 土木工学・建築学・建設工学というジャンルごとに、カリキュラムの構成は異なりますが、建物や構造物をつくる技術という点で、基本的な学習内容は共通しています。
 基礎過程では、理論科目として、建物や構造物に作用するさまざまな「力」の種類(振動、風圧や水圧、地震など)と大きさ(エネルギー)を分析し、変形や破壊のメカニズムを探る「構造力学」「土質力学」、それに実技科目として「設計製図」「デッサン」「測量」などを学びます。
 また、計画・設計から施工までの建築業務のひと通りの流れを、模擬住宅を使って実際に体験したり、工事や建設の作業現場を見学してレポートを作成するなど、現場重視の体験型の授業を取り入れる大学も増えています。早い段階で、各プロセスに必要な専門知識と技術を修得し、共同作業をするための対話と説明の能力、論理思考力を養います。

土木関係では《環境》、建設工学では《都市基盤》の視点を重視

 専門領域は、建造物の形状を設計したりデザインを企画する《設計・計画》、建造物の構造的な強度、建造物をつくる材料や材質に由来する強さを研究する《構造・材料》、建物の採光、断熱、防音、冷暖房や水回り、さらに地域や都市の環境を研究する《環境・設備》、建物の生産工程や施工法を研究する《構法・施工》という4部門に大きく分けることができ、建築学では、この4つを中心にカリキュラムが構成されます。
 土木工学では、4部門のうち建造物の《構造・材料》《構法・施工》を中心に学びます。ただし、自然環境の中にさらされる建造物を対象とするため、環境からの作用を研究する科目が多くなります。天候や地下水による地盤の浸食、強度の変化を扱う「地盤工学」「河川工学」「海岸工学」などがあります。さらに、火災や地震、交通などの防災面も重視されます。また建設工学では、地域づくりや都市基盤整備といった側面が加わります。
【文章 大学教育研究所】

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