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総合科学の分野


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 総合科学は、教員養成系から派生した分野で、教員以外の幅広い人材養成を目的とした学問です。特定の分野に偏らない総合的な視点で、地球規模の大きな課題に取り組んだり、新しく登場した学際領域を研究する点が特徴で、扱うテーマは、国際文化、情報文化、環境、生涯教育・福祉など、多岐にわたります。

総合科学の分野の特徴


現代社会が抱える課題の解決を図り、世の中に問いかける

 総合科学の分野は、教員養成系の学部の改組により、教員以外の人材を育成するために登場した比較的新しい学際領域です。人文・社会・自然科学の学問手法を統合して、21世紀に解決すべき社会的課題や、学問の新潮流から生まれたテーマに取り組みます。
 教養としての学力、社会人として生きていくための幅広い学識を養うことで、社会の変化に対応し、将来の新しい社会の創造を担うことができる優秀な人材をめざすことが目標となります。
 たとえば、「環境」「福祉」「国際交流」「生涯教育」「人間科学」「情報科学」など、自然科学・人文科学・社会科学にわたる幅広い研究テーマがありますが、教育系統を基礎においているため、いずれのテーマにおいても、その問題を「生徒に教えること」あるいは「社会への問題提起や周知徹底」といった、教育や啓発の視点が含まれるのが大きな特徴です。

国際理解教育、自然・環境教育の分野が発展

 この分野の研究領域は非常に多岐にわたっており、大きく次の4つに分類することができます。
・国際文化系:語学と比較文化を主に学ぶ「国際言語文化課程」「国際理解教育課程」
・情報文化系:情報処理とコンピュータ活用法を学ぶ「情報文化課程」「マルチメディア文化課程」
・環境系:人間と自然の共存について考える「地球環境課程」「人間環境課程」
・生涯教育・福祉系:生涯教育やスポーツ、健康、福祉の問題を扱う「生涯教育課程」「生涯スポーツ課程」「生活健康課程」
 また、これらの中から複数の学問をさらに統合した複合系の学科もあります。
 最近は、国際理解の推進、理科離れへの対応といった教育界の動向をとらえて、外国語の表現力とコミュニケーション能力を養う《語学・国際理解系》と、資源・エネルギー・環境の問題や科学的な物の見方を養うための理科教育の問題などの《自然科学系》が重視されています。

総合科学の分野では何を学ぶ


幅広い領域から自主的に科目を選択して専攻テーマを決める

 この分野では、早い時期から専攻やコースに分かれることが多く、基本から応用、理論から実践まで幅広く設置された専門科目から、将来の進路や興味に応じて学生が自由に選べるのも大きな特徴です。
 大学では、テーマ設定の段階から学生の自主性に任せられます。問題の所在を自ら見出し、情報や資料を集めて問題の本質を発見する、さらに問題解決の方法を工夫して見つける、という学習の過程を通して、これからの社会人として必須の問題処理能力を身につけます。
 学習内容としては、たとえば国際文化系では「言語(外国語)」「コミュニケーション」「思想」の3つが柱となります。英語を中心とした外国語運用能力を養うとともに、「コミュニケーション論」「比較文化論」といった科目で異文化への理解を深め、「英語ディベート」「スピーチ」「日本語教授法」で、国際交流や現場で役立つ実務能力を身につけます。

情報・生涯教育・自然環境などジャンルごとの実践的な技法を学べる

 情報文化系では、情報社会の実態、情報の倫理と情報管理について理解し、コンピュータ、ネットワークなど情報通信技術(IT)の活用法、Webサイト構築、Webのデザイン技法、静止画や動画の画像処理といった実践技法を学びます。
 生涯教育系では、「地域社会学」「社会調査法」「博物館学」といった科目を履修し、地域の歴史文化探訪、街づくりの実践など、高齢化社会でニーズが高まる生涯学習の主要なテーマに取り組みます。
 また、自然・環境系では、理学や工学に加えて社会科学の視点で、人間と「自然や環境」「資源やエネルギー」といったテーマに取り組みます。「生物化学」「分析化学」で、自然環境の分析技術を身につけ、「環境システム制御」「環境材料工学」「環境エネルギー学」といった工学系科目、さらに環境保護行政や制度についても学びます。
【文章 大学教育研究所】

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