
保護者の心得−志望校選びの要点
志望校探しに「年の功」は必要!親にしかできない役目もたくさんある
10年前、20年前と現在における大学の社会的役割、学問分野の盛衰、個別の大学・学部の魅力やパワーなど、大きく変わっているケースが少なくありません。受験生の間の人気や流行も昔とずいぶん違います。
したがって大学選びについて、保護者の皆さんが適切なアドバイスができないのはむしろ当たり前のことなのです。三者面談の進学相談会で情報を得ることは有効ですが、それらの情報は、あくまでも参考としてください。むしろ、人生の先輩として働くことや生活の安定の意味などについて、お子さんと話し合うことによって、本人が考えもしなかったことを指摘したり、あるいはハッキリと説明できない希望や目標にかかわる気持ちを感じ取ってあげることこそ、親としての重要な役目であることを認識しておいてください。
一方、学費などのお金にかかわることも親子で率直に話し合うことが必要です。国公立か私立か。文系か理系か、それとも医歯薬系か。自宅通学か下宿するか、などの選択肢によって学費・生活費が大きく変わってきます。できるだけ早い時期に親子の間でしっかりと話し合いをし、確認しておくことが大切です。
大学は「自分探しの場」将来像は大学で獲得するものと考えよう
「本人にハッキリした将来像がないので、志望校が決まらない…」と嘆く保護者の方が少なくありません。しかし、医学部や歯学部などの目的がはっきりした学部は別ですが、高校生のときに将来のビジョンを決めてその通りの人生を歩む人などはむしろ稀です。具体的な将来像はひとまず置いておき、「大学でお子さんがどんなことをやりたいのか」「今興味があること」「関心を持って取り組める学部・学科」を挙げていき、個々の大学へと結びつけていく方が自然です。本人が大学で学びたいテーマが見いだせないなら、専門分野の選択を最初からしなくてもいいように、1・2年生の時期には幅広く学ぶカリキュラムを導入している大学、あるいは学部・学科を選ぶ方法もあります。大学選びの段階では、先々の選択肢をなるだけ広く確保しておく、というわけです。
昔も今も大学入学前に自分の将来像を描いている人は少数派で、今は大学でなんとか「自分探し」を始めるのが普通です。ここで自分の生きる術や適性を発見しようという学生の方が圧倒的多数を占めているのが現実です。
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●あくまで本人が志望校の最終決定者 周囲の強制や意見に流されて入った大学では、入学後のやる気を保証できません。最近問題となっている大学における「不登校」の原因になる可能性があります。 ●本人の興味こそ志望校選びの第一ポイント 学問は人間の好奇心を土台にしたものですから、あらゆる興味深い学問のジャンルが用意されているといえます。お子さんが関心を持つ分野が必ず見つかるはずです。 ●将来のビジョンは大学入学後でも遅くない お子さんの将来への希望がハッキリしていれば、それはそれで結構ですが、大学に入学してから考えても遅くはありません。 ●第一志望の大学は高めに設定させるべし 若い受験生は、試験会場で入試が始まる瞬間まで伸びるといいます。第一志望を絞り込む際は、併願校数にもよりますが、実力よりやや高めの大学を設定するのがコツです。とくに親が模試の結果に一喜一憂するのは禁物です。 ●実際に大学に足を運んでみましょう! オープンキャンパスはもちろん、学園祭・体育祭といったイベント、お子さんの志望大学のキャンパスやその周辺などを訪問してみるとその大学の息吹が見えてきたりします。 |