逆引き大学辞典

　看護の対象者は医療機関のみならず、様々な施設や在宅、地域で生活しています。看護学は、いかなる環境でも看護の対象となる人々やその家族の状況を判断して、健康の維持・増進や質の高い生活を支援し、看護理論、看護実践、そして看護研究の発展をめざす学問です。本学科では、看護学に関する知識・技術・心構えに加え、主体的に学んで課題を探求・解決する能力および他職種と協働して保健医療に貢献できる能力を培う教育を展開します。工学教育の実績がある本学で学ぶことで、医療機器操作に必要な知識とＩＣＴ（情報通信技術）能力を習得し、看護の場で新たな看護技術を創造し、提供できる看護師を育成します。

　理学療法を必要とする方たちのニーズを把握し、身体の回復や、より良い生活のための支援をする、臨床で活躍できる理学療法士を目指します。その上で、対象となる方の身体や用途にフィットする、人にやさしい医療・工学の技術を提案し、提供できるスキルを身に付けます。本学の医療系学科・工学部と連携して医療・工学の基盤を生かし、先端技術を理学療法に応用する教育・研究を実践します。超高齢化社会に対応し、地域の方たちに真に役立つ、新しい理学療法、リハビリテーションの技術を創造し、提供できる理学療法士を養成します。

　　診療放射線技師と第一種放射線取扱主任者、２つの国家資格の取得を目指します。急速に高度化、専門化していく医療現場において、Ｘ線投影やＣＴ、ＭＲＩ検査などの各種画像検査や放射線治療をはじめ、デジタル医療画像の処理・評価、放射線機器・装置の品質管理、放射性物質の安全管理などを担う診療放射線技師の必要性はますます高まっています。本学科では、チーム医療を担う一員として必要となる解剖生理学や病理学などの医学的な基礎知識と、医用工学や放射線計測学などの理工学的な基礎知識をベースとして放射線技術学を４年間で習得します。

　「実学＝サイエンス」という理念（単に実社会に役立つだけでなく、事物の真の姿は実証的な学問を通じて導かれるという「実証科学」の精神）のもと、北海道科学大学は、「北海道と共に発展・成長する北海道No.1の実学系総合大学」を実現するため、社会の一員として活躍するために必要な基盤能力と専門性を併せ持つ人材の育成を目指します。

　「看護学科」「理学療法学科」「診療放射線学科」の医療3学科を加えた3学部12学科体制への再編によって、学部・学科の枠を超えた幅広い分野での学びが可能になります。そしてそれぞれの学びが影響し合い、連携し合いながら、より幅広い知識や視点を身に付けられるよう学びの環境を整備していきます。