逆引き大学辞典

　21世紀を迎えた日本社会では、経済や政治の世界だけでなく日常生活のあらゆる場面でグローバル化の影響が大きくなっています。そこで、新しい国際教養学部では、外国語によるコミュニケーション能力を持ち、どんなことにも積極的にチャレンジして自分の道を切り開けるグローバルな人材の育成をめざしています。

　外国語の運用能力に加えて、国際関係の基礎にある異文化への知識を深める教育、同時に日本文化を正しく理解するための専門教育を推進します。異文化理解を徹底するため、世界各地の文化や歴史、宗教、政治、社会など幅広く学び、それと同時に社会で活かせる実学として国際ビジネス、観光ビジネスを学びます。

　外国語の授業は、基礎のレベルから段階的に進めることで、語学が苦手な人でも安心して授業についてこられるよう配慮します。その後、全員が海外留学や海外研修のプログラムに参加。国際社会を自分の肌で体験し、21世紀にふさわしい国際的な感覚を身につけます。

　国際コミュニケーション学科では、外国語による実践的なコミュニケーション能力を身につけるとともに、国際的なビジネスの世界で活かせる専門知識、そしてさまざまな環境に対応できる理解力と実践力を養うため、次の２つの履修モデルを用意しています。

　「国際コミュニケーションコース」では、外国語（英語・中国語）のコミュニケーション能力を徹底的に習得しながら、複雑化する現代の国際関係についての理解力を高めていきます。「ビジネスイングリッシュコース」では、貿易・外資系企業など、国際ビジネスの中で使える英語力を身につけるとともに、流通やマーケティングの専門知識を学びます。

　卒業後には、エアライン関係をはじめ、通訳・翻訳業、貿易会社・外資系企業といった企業に就職し、国際的な世界で活躍することをめざします。また、教職関係の専門科目を配置しており、中学校教諭および高等学校教諭の一種免許状（英語）の取得も可能です。

　国際観光学科では、英語・中国語の外国語を基本技能として学ぶとともに、旅行会社やホテル・旅館などの観光業をはじめ、幅広い業界に対応できる高度な専門知識と実践能力を身につけます。一人ひとりの学生が将来の目標に合わせて学べるよう、次の３つの履修モデルを用意しています。

　「国際観光コース」では、英語や中国語の語学を基礎に観光業のビジネスを実践的に学びます。「ホスピタリティコース」では、語学の運用能力に加えて、観光業界で欠かせない「おもてなし」の心構えと専門知識を養います。「学芸員（博物館・美術館）コース」では、博物館・美術館の学芸員に必要な幅広い知識と教養を身につけ、英語・語学の語学力を高めながら異文化や日本文化に関する深い理解力を養います。

　将来の仕事は、観光・旅行業やブライダル業のスタッフ、美術館・博物館の専門職員など、語学力とコースごとの実学スキルを活かした職業で活躍することをめざします。

　国際コミュニケーション学科には、さらに高いレベルの語学スキルを習得したい人に向けた少人数選抜制のインテンシブコースを設置しています。
英語インテンシブプログラムは１クラス20人以下で、担当は全員ネイティブ。授業では日本語厳禁で、２年間英語漬けの環境で「読む」「書く」「聞く」「話す」の４つの能力を徹底的にマスターします。中国語インテンシブプログラムでは、ネイティブスピーカーの教員が中国語の発音、会話、文法まで集中的に指導。日本にいながら留学感覚で学べるので、中国語力が大きくアップします。

　また、海外で学びたい人をサポートする充実した海外留学の環境を提供しています。世界各地の大学（アメリカ、イギリス、カナダ、メキシコ、中国、モンゴル、台湾、韓国、オーストラリア、タイ、ベトナム、トルコなど）と協定を結び、長期・中期の派遣留学、日本語教員アシスタント派遣の制度を設けています。提携校は、今後数年間で100校に広げる計画を進めています。