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新しい学びを知ろう!新増設 大学・学部・学科特集

聖心女子大学

新設学部・学科レポート

“新”聖心には、自由で創造的な『学び』があります。
「8学科2専攻」へ改編/「副専攻制度」を大幅拡充

新設学部・学科

  • 文学部/史学科・人間関係学科・国際交流学科・心理学科
  • 総合リベラル・アーツ副専攻

日本で最初の新制女子大学の一つである聖心女子大学では、2014年度より「史学」「人間関係」「国際交流」「心理学」の4専攻を「学科」へとリニューアル。2015年度からは「副専攻制度」も大幅に拡充され、豊かな教養と自由で柔軟な思考力をはぐくんできた独自の「リベラル・アーツ」教育をいっそう充実させます。

新設の背景

教養にあふれ知性と行動力を備えた女性を養ってきた「リベラル・アーツ教育」の大学

 聖心女子大学の設立母体は、1800年にフランスで創立された教育修道会、聖心会です。日本で最初の新制女子大学の一つとして開学以来、幅広い知識、柔軟な思考力や的確な判断力を養うための「リベラル・アーツ教育」を堅持。キリスト教カトリックの精神に基づき、一人ひとりを大切にする徹底した少人数教育により、知性、人格ともにバランスのとれた有能な女性人材を国内外の社会に多数輩出してきました。

 2014年度からは、文学部を8学科2専攻に再編。これまでのリベラル・アーツ教育の伝統を受け継ぎながら、柔軟なカリキュラムでさらに幅広く、かつ専門的に学べる体制となりました。

4つの専攻が学科に発展的に進化し、8学科2専攻体制へ。大きく広がる学問フィールド

 日々変化し続ける現代社会を見つめ、時代の要請にしなやかに対応するために、教育組織をリニューアル。これまで学科内の専攻という単位で設けられていた「史学」「人間関係」「国際交流」「心理学」の計4分野が、より独立性の高い「学科」に昇格しました。これにより、(1)人間と文化を探究する:「英語英文学科」「日本語日本文学科」「哲学科」「史学科」、(2)人間と社会の関係を学ぶ:「人間関係学科」「国際交流学科」、(3)人間の成長や心を学ぶ:「心理学科」「教育学科(教育学専攻、初等教育学専攻)」という3つのジャンルにまたがる、8学科2専攻に再編されました。

 この新しい教育体制のもとで、聖心女子大学は人文科学から社会科学まで幅広い学問フィールドにわたって高度な専門教育を展開。定評のある柔軟性の高いカリキュラムを継承し、学生の「学びたい」「知りたい」「探究したい」という強い意欲に応えられる大学を実現しています。

学びの内容と特色

“もう一つの専攻”をもてる「副専攻制度」をさらに拡充

 聖心女子大学の学びの大きな特色の一つが「副専攻制度」です。副専攻制度とは、2年次から所属する学科・専攻での学び(=主専攻)に加え、“もう一つの専攻”を選んで学べるシステムです。学科や専攻の壁を超え、各自の問題関心にしたがって学びたい領域を自由に選択し、組み合わせて系統的に学ぶことができるため、幅広い知識とともに、物事を相対化して考える力や社会への広い視野を身につけることができます。

 各学科・専攻が用意しているコースのほか、2015年度からは「総合リベラル・アーツ副専攻」がスタート。「世界のなかで地域を見つめる」「多様な文化を比較する」「持続可能な社会を構築する」「生涯を通じたキャリアを形作る」の4つのカテゴリーの中で、学生自身が具体的な課題を設定し、それに関係する授業を選択します。自ら選んだテーマに取り組み、最終的にレポートにまとめるプログラムにより、学生一人ひとりの個性に応じた自由で創造的な学びを実現します。

多彩な側面から人間に迫る4つの新設学科(1):史学科、人間関係学科

 新設された「史学科」では、「日本史」と「世界史」の2コースを開設。さまざまな時代や地域についての幅広い知識を得てから、演習や卒論で特定のテーマを深く掘り下げます。所属コースにかかわらず、各種の講義科目を自由に履修できます。歴史を楽しく学び、現代と未来を生きる手がかりを探ります。

 「人間関係学科」は、少子高齢化や格差社会、バーチャル・コミュニティの出現など、現代の諸問題を問い直すことで、人間と社会の新しいあり方を考える学科です。人格心理学、社会心理学、社会学、文化人類学および比較文化学の5領域を学び、客観的かつ多角的な考察力や、フィールド調査のスキルなどを培います。また“調査の専門家”として企業や自治体等でも近年ニーズが高まっている「社会調査士」の資格を取得できます。

多彩な側面から人間に迫る4つの新設学科(2):国際交流学科、心理学科

 「国際交流学科」は、国際社会の変化に適切に対応できる見識と幅広い視野を備え、異なる文化間の深い相互理解を持って、国際的な交流・協力に貢献できる人間を育てる学科です。国際経済、国際社会と法、国際政治、情報科学・コミュニケーションおよび国際文化の5領域を学ぶほか、英語に加え、フランス語、ドイツ語、スペイン語、中国語、コリア語から一つを選び、実際に役立つレベルまで語学力を高めます。

 「心理学科」では、認知、発達、臨床という心理学の3領域を学びます。実際に実験や調査を行ってデータを取りながら実証的な研究手法を身につけ、人間の心や行動について、科学的な方法で理解する力を養います。「心理学の専門家として仕事をしていくために必要な基本的知識を身につけた人」として社団法人日本心理学会が認定する「認定心理士」の資格も取得できます。

大学からのメッセージ

1年間の「基礎課程」で皆さんの適性や可能性を発見できます。

 聖心女子大学では、1年次には全学生が「基礎課程」に所属し、2年次から学科・専攻に分かれます。

 基礎課程では、少人数ゼミ形式の「基礎課程演習」で、調査や情報収集のスキル、文章力などを磨き、大学での学びに必要な基礎力や自主学習の姿勢を全員が身につけます。また、それぞれの興味や関心に応じて各学科・専攻の入門講義などを幅広く受講し、自分の適性や目的意識をじっくり見極めます。

 大学入学後に、気づかなかった自分の適性や可能性を発見できる、聖心の「リベラル・アーツ」ならではのユニークなシステムです。

TOPICS

時代の要請に応えて「初等教育学専攻」の定員を2倍に増員

 学校教育の現場は今、中高年層の教員が多数定年を迎えるにあたり、新しい人材へのニーズが高まっています。こうした時代の要請に応えるため、聖心女子大学では2014年度から教育学科「初等教育学専攻」の定員を20名から40名に倍増しました。

 本専攻は「教育学専攻」と一体的に運営されており、教育学に根ざした初等教員養成を特徴としています。「小学校コース」「幼稚園コース」の2コースがあり、小学校・幼稚園いずれかの一種免許状を取得することが卒業要件です(両方の免許の取得も可能)。

 授業では教育の理論と実践の関連を重視しています。文献や資料を基に教育学の基礎理論を体系的に学べることに加え、実技、実験、実習科目および「人間学習」科目によって学生自らが感じ、考え、表現するといった体験的な学びを実践しています。こうした学びを通じて人間を深く理解する力、使命感と信念をもって行動する力を身につけ、子どもの成長をともに喜び合う感性豊かな教員をめざします。

 卒業後は、毎年約7割の学生が公立・私立の小学校や幼稚園の教員となっています。その他の就職先としても子育て支援関連団体や教育関連企業・団体などが多く、専修免許状取得を目指して大学院に進学する学生もいます。

大学インフォメーション

聖心女子大学

■問い合わせ先
〒150-8938
東京都渋谷区広尾4-3-1
入学広報課
■大学のホームページ
http://www.u-sacred-heart.ac.jp

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教育システム、特色ある初年次教育と2年次から分かれる8学科2専攻に関する詳しい解説、取得可能な資格や就職関連情報など、大学について詳しく解説。

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