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希望の学問分野で学ぼう! 医療・保健系統 希望の学問分野で学ぼう! 医療・保健系統

医学の分野

人間の身体のしくみや生命活動を、健康との関係で科学的に捉え、人間の病気やケガのメカニズムを解明。その治療法と予防法を総合的に研究する学問。研究の進歩が著しい最先端科学

分野の特徴

病気の原因を解明し、治療法と予防法を確立する

 医学は、人間の病気の原因とその治療法について研究する学問です。
 分子生物学の成果によって、人間の生命活動が分子・細胞のレベルで理解できるようになり、医療技術は大きく進歩しました。たとえば、少量の血液を分析することによって、たくさんの病気の兆候を見つけたり、内臓組織のごく一部を取り出してから、がん等の病気の有無や、病変の原因を調べられるようになっています。身体への負担の少ない検査や手術の方法などもめざましく進歩し、不治の病といわれた“がん”さえも、早期に発見できれば、それほど怖い病気ではなくなっています。
 一方で、臓器移植や遺伝子治療など医療の発達は、“人間”の尊厳を傷つけることにならないか、という新たな論争を引き起こしています。また、医師の役割も、単に病気を治すだけでなく、病気になった人と親身に向き合い、身も心も健康に戻すというように次第に変化しています。

医療活動の多様化に伴って分化する医師の使命

 医学の分野は、次の2つの研究領域に大きく分けられます。
1. 病気の原因を解明する「基礎医学」…人間の身体構造とはたらき、病気発生と治癒のしくみ、病気の原因となる生物やウイルス、遺伝病の原因などを研究します。
2. 病気の診断や治療の技術を研究する「臨床医学」…循環器、消化器、呼吸器、脳や神経など人体の各部位の診断と治療の方法を研究します。
 さらに、集団の単位で病気の傾向を調べたり、伝染病の予防、健康増進などを研究する「社会医学」という領域もあります。
 一口に「医師」といっても、現場によって役割が大きく異なります。「先端医療の技術を開発する研究者」や「グループで難病の治療に取り組む専門医」では、高度な医学知識に基づく病気原因の解明が求められ、基礎医学の要素が強くなります。一方、「地域で働くかかりつけの医師」や「救急病院で人命を救う医師」では、各患者の状態を的確に判断し、速やかに対応する臨床医学の要素が大切になります。

何を学ぶ

基礎医学で人体の基本構造と病気の原因や病態を理解

 医学の基本は、まず生物学、化学、物理学、数学といった理学系の基礎知識です。人体の基本的な構造と機能を理解したのち、病気の原因と病状、病態の解明を中心とする《基礎医学》、患者の病気を診断・治療・予防する実践技術を中心とする《臨床医学》の両方を履修します。
 《基礎医学》では、「解剖学」「病理学」「薬理学」「免疫学」「微生物学」「ウイルス学」の理論科目を履修します。《臨床医学》では、内臓や血管、神経など人間の生命を支える重要な器官の機能と、投薬や食事などの手法を学ぶ「内科学」、手術やケガの治療の技術を扱う「外科学」という二大基礎臨床分野を学んだのちに、脳神経、眼、耳鼻咽喉、精神、皮膚など診療科目別の診断と治療技術を修得するのが一般的な手順です。
 そして「疫学」「予防医学」「法医学」など、保健や公衆衛生に関する《社会医学》の領域、さらに医師の倫理、患者への接し方を学ぶための「人間関係学」も重要な学習項目です。 

臨床医学では、すべての診療科の専門知識と技術を修得する

 医学部では、6年の修了課程で内科・外科から皮膚科や眼科まで、診療科を問わずすべての医学知識を修得する必要があります。
 とくに専門課程になると、授業日程が非常に厳しく、想像以上の気持ちで取り組む必要があります。カリキュラムとしては、1・2年次で、数学から物理学まで自然科学系の基本科目を学び、3・4年次には、生物(とくに動物)の身体と機能、行動と生態、生殖などを深く理解するための「生理学」「形態学」「発生学」「遺伝学」、それに、医学の根幹である「解剖学」の講義や解剖実習も始まります。この段階で、臨床医学の基礎である「内科学」「外科学」を学ぶ場合もあります。
 また、4年次ごろ(6年間の半ば近辺)からは、研修医として、大学病院などに赴き臨床実習を受けたり、臨床研究に参加することになります。病院の各診療科に配属されて臨床実習を体験し、患者の病状の経過観察、治療方針などについて先輩医師から指導を受けます。

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