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希望の学問分野で学ぼう! 医療・保健系統 希望の学問分野で学ぼう! 医療・保健系統

栄養学の分野

人間の健康と食物の関係を科学的に研究。とくに食物の栄養成分の研究をテーマとし、食事の「量」と「質」をコントロール。健康管理の実践手法を工夫する管理栄養士も養成する

分野の特徴

食事からとる栄養と健康の関係にアプローチ

 栄養学は、人間の身体をつくり、エネルギーの元となる「栄養」について研究する学問です。主に、管理栄養士を養成するための研究分野で、人間の健康と食物の関係を科学的に解明します。
 食物から得られる栄養は、人間にとって不可欠であり、栄養の不足や極度の偏食は、健康を損ね、病気の原因にもなります。現代日本の食生活は質の面で、世界一豊かだといわれていますが、栄養のとりすぎによる健康障害が社会問題となりつつあります。
 肥満や生活習慣病を予防するには、日常的に適度な運動をすることに加え、摂取する栄養をコントロールするために、食事に気を配ることが大切です。
 栄養学では、国民の健康増進を「食」の面からサポートするため、人間の食事摂取と消化吸収のしくみ、食品に含まれる栄養と身体の反応などを分析し、健康な身体をつくり、維持していくための理想的な栄養のとり方を探ります。 

食事をコントロールし、日常的な健康管理を実現

 この分野は、栄養の面から健康をサポートする専門家である「管理栄養士」の専門知識と実践技術の研究が中心となります。
 栄養の管理といっても、対象となる人や場面によって内容はさまざまです。たとえば、食事制限の必要な人の食生活を管理する「食餌療法」をプログラムすること、家庭や学校などで栄養バランスのよい献立を作り提供すること、スポーツ選手など特別な工夫がいる人に向けて献立や食生活をアドバイスをするなど、場面に応じた栄養指導を行う必要があります。
 家政系統の食物学とも、やや近いジャンルですが、栄養学では健康との関連が深く、栄養面あるいは調理法や食生活に加えて、生活管理の側面も扱うという特徴があります。
 具体的には、年代ごとに必要な栄養の種類ととり方、栄養成分(塩分やカロリー)を制限しても味のよい食事の作り方、生活のリズムにより食べ過ぎや栄養過多を防止する方法などの研究テーマがあります。

何を学ぶ

生活様式や職業・年齢に応じた「栄養学」を展開

 栄養学の専門基礎課程は、
1. 生物学や医学を基礎として「人間の身体と栄養」の関係を理解する
2. 保健・衛生学や社会福祉学の立場で「社会や環境と栄養」の関係を学ぶ
3. 化学や生物学の手法で「食品の栄養成分」を解明する
という3つの領域から構成されるのが一般的です。
 1の領域で「生理学」「解剖学」「病理学」「生化学」「微生物学」といった科目を学び、人体の構造と機能、病気の原因と症状などの基本的な概念と理論を修得します。2の領域では、いろいろな環境の中で人々がどのような栄養をとっているのかについて考えます。「健康管理論」「社会福祉論」「公衆衛生学」などの科目があります。
 3の領域では「食品化学」「食品学「調理学」「食品衛生学」「食品加工貯蔵学」などを履修します。たくさんの実験を重ねて、さまざまな食品の栄養成分を理解したうえで、栄養価の高い食品の調理法や保存法を学びます。 

地域社会や子どもたちへの《食育》も重要なテーマ

 専門課程では、基礎栄養学から応用栄養学、臨床栄養学と、段階を追って学んでいきます。
 「基礎栄養学」では、基礎課程の領域1の学習をさらに進め、人間の生命維持や運動の機能にとって栄養が果たす役割を考えます。「応用栄養学」では、食品の栄養的な価値を理解し、食品の保存や加工、調理で起きる化学的変化を学びます。
 また「臨床栄養学」の領域では、患者やケガ人にとって適切な栄養管理などを実習を交えて学び、医療や福祉介護の現場において必要な栄養学の専門知識と技術を身につけます。
 これら以外では、一般社会に栄養の理念を普及するための制度や心構えを学ぶ「公衆栄養学」「地域栄養学」、子供たちの心を理解し、栄養の大切さと正しい食習慣を教える《食育》について学ぶ「栄養教育論」、給食サービスにおける効率よい食物調理と栄養管理法、給食経営の能力を養う「給食管理論」といった科目もあります。

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