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希望の学問分野で学ぼう!芸術系統 希望の学問分野で学ぼう!芸術系統

美術の分野

絵画、版画、彫刻など、色とカタチによるオリジナリティのある造形によって「美」を表現する分野。いずれも具体化された作品により、人に感動を与えられるセンスや創作表現法を学ぶ

分野の特徴

独創的な造形により人の心を打つ「美」をつくる

 美術は、絵画、版画、彫刻など、色と形によって表現する造形の芸術です。
美は、人間が追い求めてきた普遍的な価値の一つです。中でも絵画は、人類の誕生とともに始まったといえるほど歴史の古い芸術で、旧石器時代の洞窟からも数万年前に描かれた壁画が見つかっています。最初は(文字のように)主に情報を伝える目的で描かれたようですが、常に私たちの身近にあった表現手段です。絵で表現することは、人間の本能的な欲求に関わっているといえるでしょう。
 美の表現スタイルは時代によって変遷し、基準も人によりさまざまですが、本質は一つであり、だからこそ私たちは、ずっと過去に描かれた作品に感動を受けることができるのです。
 この本質的で普遍的な価値を追い求めることが、美術を創造するとき忘れてはならない使命といえます。そうすることで初めて、世の中の人々に感銘を与える美を生み出すことができるからです。

造形の理論知識と美への感性を磨くことが大切

 美術の研究には、美や造形についての知識と感性を養うための「理論」と、自分で表現するための技法を学ぶ「実技」の2つの領域があります。
 理論の領域では、光や角度による物体の見え方、色や形を捉える人間の知覚のしくみなどを研究します。実際に描かれた過去の美術作品を素材に、図学やデザイン構成の視点などの物理・数学的な手法も交えて、造形の理論を研究します。
 実技では、物の形状、画面の構成方法、質感の出し方などの個々の技法をデッサンで身につけます。また、画材や素材(絵の具や筆、石膏、木材、金属)の選び方や、器具の使い方を学びます。
 実際にテーマを決めて、作品制作を行いながら、表現の基本的な技法を学び取っていくのが、一般的な美術研究のスタイルです。
 さらに、美術作品と人間の関わりの変遷を考察する「美術史」、美が人間の心や思想に与える影響を考え、美術の本質を捉える「美学」のテーマもあります。

何を学ぶ

「美」を創造するための表現技法を実習で修得する

 大学での手順は、美に関する理論と実技を、基礎から段階的に学んでいきます。
 学科目としては、色や形に関する基本的な理論のほかに、造形および色彩による構成法について科学的に分析する「平面表現法」「立体表現法」「図学」「色彩学」「記号学」、人体を構成する骨や筋肉の構造を学ぶ「美術解剖学」といった理論科目が置かれ、美術制作に必要な専門知識を学びます。
 また、「日本美術史」「西洋美術史」「現代美術論」といった美学・美術史関連の科目、さらに映像、デザイン、演劇など、専門外の幅広い芸術の基礎知識を身につけます。
 実技科目では、基礎的なデッサンで初歩の技法をしっかり学びます。そのうえで、絵画・版画などの「平面表現」、彫塑や立体造形を中心とした「空間表現」、コンピュータ技術を用いた平面・立体表現まで幅広いタイプの表現方法を学んで基礎力を養い、さらに専攻を絞って演習、テーマ実習と進んでいくのが一般的です。 

各表現スタイル別の専門技法と美的なセンスを磨く

 専門課程では、絵画(油絵/日本画)、彫刻、版画など、専攻ごとに特化した高度な技法と美的なセンスを学びます。
 油絵(西洋画)専攻では、世界の優れた絵画作品に見られる表現技法と、作品の世界を深く理解し、デッサンやイメージ表現の訓練を重ねて、自らの表現力と感性を高めます。
 日本画の専攻では、日本で独自に発展してきた表現技法、日本人の美の精神をしっかりと把握すると共に、デッサンや写生により、文化的伝統をふまえた絵画手法を学びます。
 彫刻の専攻では、木彫や石彫、石膏によるモデリングなど道具を用いた基本技法、さらに、人体や自然物のカタチを理解したうえで、デッサン力、構成力を修得します。
 版画の専攻では、版画による表現の特徴や、制作に用いる材料・道具の技法を学んだうえで、木版、リトグラフ、エッチング、シルクスクリーンなどから自分に合った表現技法を選んで、高度な技法を学んでいきます。

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「偶然性を追求する面白さ」

油絵学科 版画専攻

版画は浮世絵や瓦版、出版物など美術作品の領域を超えて社会とつながるメディアとして使われてきました。「刷る」という行為には、自分以外のものが介していて、想い通りにならない不自由さがあります。その偶然さを受け入れ、表現を追求する面白さに気付くでしょう。油絵専攻との共通授業は「描くこと」を問い直す貴重な機会となります。
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