大学・短大を探す

学科情報
-
理工学部 数理科学科
考える力を育て、一人一人と対話する
我々が日常で使っている言語は、あらゆる現象を表現し、それを相手に伝える役割を担っています。数学はそのような言語の一つであり、厳密な論理の下で現象をとらえ、数を使って表現し、背景にある構造を見出すことを目的とし、その真価は自然現象、社会現象の理解において十分に発揮されています。例えば、物質の運動法則に現れる速度、加速度は微分を定義することによって理解され、有名なフェルマー予想は幾何学的な問題としてとらえることによって解決されました。さらに、統計力学や数理ファイナンスなどの新しい学問はランダムな現象を記述する確率の考え方を用いることにより大きく発展しました。数理科学とはこのように様々な対象を包括的に扱っている学問で、純粋な枠組みから現実の問題への応用を含み、その研究においては抽象化、定式化、モデル化からさらにその先にある新しい現象を追求しています。
このような理論、応用の新しい流れをとらえる数理科学科の教育理念は自分で考える力を育てることです。それは計算を基礎とする思考実験を繰り返し経験することによって獲得できますが、理科実験、社会実験のように場所や器具を必要としないため、意思さえあればどこまでも追求できます。また、それによって得られた考え方の枠組みが問題解決の方向性を与える道具となります。代数学、解析学、幾何学、確率論、離散数学は様々な現象に共通する構造を与え、データサイエンス、統計学、数値解析、最適化はより現実に近い現象を解明する手法を与えます。数理科学科では、その学習を手助けするために対話を重視し、互いに議論しあうことによって自ら答えを導くことを目指します。 -
募集人数
学部で650人
-
学費(初年度納入金)
1,793,350円
-
資格(取得可能、目標とするものを含む)
高等学校教諭免許(数学・情報)
中学校教諭免許(数学)