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哲学・心理学の分野

人類の根源的な疑問=「人間とは何物か」「何が生きる意味や価値か」という“こころの問題”に思索や論理を通じて迫るのが哲学、科学的なしくみとして解決しようとするのが心理学

分野の特徴

深い洞察と思索により、人間の根源的な疑問に応える「哲学」

 哲学は、時間や存在、生きる意味や価値などの、抽象的な問題を取り扱う学問です。哲学というと思い浮かぶのが「○○とは何か」という根源的な問いかけですが、哲学は、もともと、人間が感じるいろいろな疑問に対して答えを見つけ、真理を解明することをめざす学問で、「自然現象」なども哲学の分野でした。
 近代以降は、自然現象の解明は「科学」の仕事になり、哲学ではもっぱら私たち自身に関する本質的な問い(人間の存在)や、人間の思考や考え方の根本となる命題(意味や論理)を扱うようになりました。
 哲学には、ギリシアやローマの西欧古代からルネッサンス、近代啓蒙思想を通じて現代にいたる《西洋哲学》と、インドや中国で生まれ、日本をはじめアジア地域に広がる《東洋哲学》の2大分野があります。ほかでは、人間の価値観や美の問題を扱う「美学」、神や仏という超越的な存在について研究する「宗教学」も、哲学から派生した学問です。 

人の心の複雑なしくみを観察と分析から探る「心理学」

 心理学は、人間の心のしくみを科学的に研究する学問です。人の発言や表情、行動など、主に外からの観察によって人間の内面を検証します。
 面接やアンケート、絵画や彫刻などの制作によって基礎的なデータをとり、これをもとに、心の動きをできるだけ客観的、数量的に分析することが目標となります。また、こうした心の原理の解明をめざす「基礎心理学」のほかに、人間が抱える心の問題を解決する「応用・臨床心理学」という分野もあります。
 基礎心理学では、生物学や医学の分野で大きく進展した、人間の脳のメカニズムを探る《脳科学》の研究成果を土台に、喜怒哀楽の感情や見る・聞くなどの知覚、学習や記憶、心の成長と発達といったテーマについて研究し、心の複雑な動きを検証していきます。一方、応用・臨床心理学では、基礎心理学で得られた成果をもとに、子どもや高齢者、ストレスや心の不調を訴える人の「こころの問題」に具体的にアプローチします。

何を学ぶ

美や思想についての論理思考を深め、人間に迫る

 大学の「哲学」は、基礎課程として西洋思想の源流であるギリシア哲学や、近代西洋哲学の基本を学び、その後に、《西洋哲学》《東洋哲学》《倫理学》《美学》《宗教学》などのコースに分かれて学習するのが一般的です。ここでは、文献講読または討論形式の演習など少人数の授業で行われ、文献の読み方やレポート作成法、論文の書き方といった研究に不可欠な初歩的技術をも修得します。
 そのうえで、日本に大きな影響を与えたドイツ哲学、近現代の思想界をリードしてきたフランス哲学、新しい思想的潮流となっている英米圏の哲学など、応用編として多彩な哲学思想に触れて、論理的な思考法を身につけます。これらの哲学思想に触れるため、文献や論文、とくに哲学者の著した原典を読むための、外国語の修得は重要な学習となります。
 専門課程では、形而上学、倫理学、論理学、美学といった専攻別の科目を履修し、自らの研究テーマについて学識を深めてゆきます。  

心理実験や観察の実証的手法で、人間を捉え直す

 大学の「心理学」では、《基礎》編として、「認知心理学」「学習心理学」「発達心理学」「家族心理学」「社会心理学」など、心のしくみと人間の成長、人間関係を解明する科目、《応用》編として、「臨床心理学」「精神医学」「カウンセリング」といった科目があり、文献、資料を通して心理学の基本体系を学びます。両分野をバランスよく学びますが、心理テストやアンケート調査、面接による観察や分析など実証的な手法で人間を捉えようというのが「心理学」の特徴です。そのため、実験・調査研究・面接のため学科目があり、実験や調査の企画、実践、評価の方法やコンピュータを用いたデータの分析手法、論文の書き方などを実践的に学びます。
 そのほか、文献の講読や報告者のプレゼンテーションをもとに、質疑や討論の形式で行われる演習科目もあります。教員、上級生らと一緒に行われることも多く、自らの問題意識と立場を主張する積極的な態度が大切になります。

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