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政治学の分野

社会を円滑に運営していくための方策=国家の形態、政治権力、それを生みだす人々の政治行動などを探求するジャンル。政治形態の歴史的推移や国家間比較なども重要な研究テーマ

分野の特徴

社会の公正・秩序維持、平和の実現を研究

 政治とは、社会生活で生じるトラブル(たとえば権利の侵害)や利害の衝突を防いだり、調整することで、社会の公平と秩序を実現するための営みです。利害の調整は、あらゆる地域や組織、団体に生じる問題ですが、その中でも、政治学では主に国や地方自治体が行う「政治」を対象としています。
 日本の場合、政治の主体であるこの国に暮らす国民の支持と承認のもとに、国家としての平和と公平、秩序を守る役割があります。現代の日本や多くの西欧の国では、こうした「国民国家」、「民主主義」という考え方に基づいて、国家が権力を発動し運営していきます。
 一方、欧米や日本とは異なる価値観に基づく、イスラム国家や社会主義国家の政治体制もあります。さらに歴史的には、君主制や直接民主制、共和制など、さまざまな国家の形が存在しました。
 こうした国家の形態や政治権力について分析し、社会を円滑に運営していくための方策を探究することが、政治学の目的です。 

国民の政治行動、具体的政策の評価など研究法も多彩

 政治学は、古代ギリシャで生まれた非常に歴史の古い学問分野です。国や国民、民族が生き残るために、権力や政治体制への人々の関心はきわめて高く、支配統制と治安維持、外交や条約締結、戦争のルールなど、国民統治のための実用学として、研究が発達し、高度な理論体系が確立しています。
 研究テーマは、次のように多岐な領域にわたります。まず理論分野では、政治の基本理念や思想を扱う《政治思想》の領域、古代から中世、近現代まで、政治思想の歴史的変遷を追う《政治史》の領域、また政治のしくみと実態を比較検証する《比較政治》の領域もあります。
 《国際政治》の分野では、国と国との交渉や衝突、国家間の経済関係や開発支援、国際機関による調停などについて研究します。さらに、実際の政府や自治体の政策や行政について政治学の視点で評価したり、地域住民や自治体と協力して、具体的な政策づくりに参画するといった実践的な研究分野もあります。

何を学ぶ

総合学である「政治」の役割と成り立ちを学ぶのが第一

 資格などが存在しない「政治学」は、総合学の色彩が強いのが特徴です。そのため、法学や経済学、社会学など幅広い社会科学系学問の基本知識を学んだうえで、基本科目として《政治概論》《政治思想》などを履修するのが、一般的な手順です。政治概論では、<国家><国民><権利><民主主義>といった基本概念や政治の原理を理解し、現代の政治理論を体系的に学びます。その土台のうえに、「政治原論」「国家論」「民主主義論」「政治体制論」「政治社会学」「ナショナリズム論」といった応用科目を履修します。
 一方、政治思想では、古代から現代までの政治思想の歴史を学び、各時代の国家体制と現代の政治体制との比較分析を行います。「アメリカ現代政治思想」「日本現代政治思想」「比較政治論」など各国の現代政治システムを扱う科目と、「西洋(日本)政治史」「アメリカ(日本)政治思想史」といった思想史関連の科目が重要な柱となります。 

具体的な政策立案や評価を通じ、現実政治にコミット

 政治学は総合学であると同時に、実践学であることも重要な特徴です。そのため、専門課程では、政治現象分析、政策研究、国際政治などの具体的な課題に取り組みます。
 政治現象分析の領域では、「社会学」「統計学」の学識を基礎として、選挙の投票行動やアンケート調査に表れる国民の政治意識や政治行動、マスコミの役割などにつてを分析します。具体的には「政治意識論」「政治文化論」「数量政治分析」などが主要科目です。
 政策研究の領域では、国や地方行政における政策過程の基本を理解し、産業、都市、福祉、環境問題などの具体的な公共政策の企画立案や政策評価についての手法を身に付け、「行政学」「地方自治論」「政治過程論」「公共政策論」「都市政策論」「福祉政策論」といった科目でその能力の育成を図ります。また国際政治の領域では、「国際関係論」「国際法」「国際機構論」「国際協力論」などで、安全保障の枠組みや国際協力と開発援助のあり方を学びます。

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