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興味・関心のある職業テーマから学びたい学問を見つけてみよう 学問ディスカバリー

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どんな分野?

 がんの治療・緩和ケアをはじめとした高い専門性が必要とされる分野においては、医師1人だけでなく、看護師、薬剤師、療法士などがチームを組んで治療、薬の処方、リハビリなどを行う「チーム医療」が成果を挙げている。チーム医療は病院の特徴がよく出るので、たとえば脳卒中、糖尿病、腎臓病などの治療やケアに専門チームを置くことで、それが病院のセールスポイントにもなる。
 チーム医療においては、当然のことながら多様な分野の専門化との横のつながりが不可欠。自分の専門だけでなく、柔軟なコミュニケーション能力を持つ人材が求められている。一方、最近は複数の医療機関に判断を仰ぐ「セカンドオピニオン」が浸透し、別の医療機関との連携も求められている。

活躍の舞台

 薬剤師になるには、6年制大学で薬学過程に進むのが最短コースである。その中でチーム医療に関わろうとするなら、「医学」「栄養学」「保健・衛生・医療技術学」の分野を学んでおくといいだろう。また、メンタルヘルス(心の健康)の維持を投薬によって治療しようという動きも活発になり、精神科領域の知識を持った薬剤師への需要が高まっている。
 さらに、在宅医療や訪問看護では、点滴の投与や薬の処方で薬剤師が直接患者と関わる機会が増えていることから、「看護学」の知識も有効になる。がん治療やその緩和ケアのジャンルで新薬開発に取り組むのであれば「化学」「生物学」を基礎にしたバイオテクノロジーの分野も学んでおきたいところ。

学問へのアプローチ

 チーム医療においては、患者を中心にして、医師・看護師・薬剤師といったスタッフが連携して取り組むことが求められている。従来は医師の指示に従って入ればよかったが、チーム医療では、薬剤師も積極的に専門家として関わっていかなくてはならない。そこでは、薬を使った治療はもちろん、痛みの緩和に効果的な薬の提案など、高い専門性と同時に、患者の不安を取り除くためにわかりやすく説明する能力が必要になってくる。
 一方、病院からの処方箋を院外の薬局が処方する医薬分業が広まっている現状を考えると、薬剤師は一人ひとりの患者に対して薬の飲み方や効能について、適格かつていねいな指導ができなくてはならない。

このキーワードについて学べる学問分野

保健・衛生・医療技術学

医療・福祉活動を医師と共に支える「保健衛生」「リハビリ」「医療技術」を研究する学問。衛生環境を整えて病気を予防したり、社会復帰を助けたりして国民の健康を守ることがテーマ

薬学

病気の治療、健康管理、衛生環境の視点から、医薬品をはじめとする「薬(くすり)」について、総合的に研究する学問分野。家庭用の洗剤や殺虫剤といった生活用薬剤や化学物質も対象

看護学

医療現場や福祉施設、地域社会における看護と介護のプロフェッショナル領域。医師をサポートしつつ、病気の人や高齢者・障害者を、身近にあって心身両面からケアするための実践学問

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