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興味・関心のある職業テーマから学びたい学問を見つけてみよう 学問ディスカバリー

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どんな分野?

 中国や東南アジア諸国など新興国の経済が大きく発展した現在、世界の中での日本の位置づけが変化しつつある。これまで強いアピールポイントだった「経済力」に変わり、アニメやゲームなどの「ソフトウェア」を中心とした日本らしい文化を、世界に向けて発信しようとする動きが活発になっている。政府は「クールジャパン」を掲げ、アニメやゲームなどを中心とした「文化発信」を開始している。
 また民間レベルでも、展示会やイベント、国際交流といった形で、日本で伝統的に培われてきたものづくりの技術などを、日本から世界に向けて積極的にアピールしている。その背景には、新たな海外市場の開拓とともに、2020年開催の東京オリンピックを間近に控えて日本への観光客の誘致という大きな目標がある。

活躍の舞台

 文化発信について研究した人の進路としては、2カ国間、あるいは多国間の文化交流事業を運営する仕事、日本の芸術や文化をイベントや展示会などで紹介する仕事などがある。勤務先としては、国際交流を推進する公的機関のほか、公営、民営の美術館や博物館、国際的な交流イベントを企画するエージェントなどが考えられる。
 文化発信の仕事では、海外の人たちと自由にコミュニケーションできる英語力が必要となるのはもちろん、日本の歴史、伝統芸能、宗教、芸術など、自分の国についてきちんと学んでおくことが大切。さらに、言語としての日本語の知識を身につけ、日本語教育に関する専門知識と教える技術を養うことにより、海外での活躍の場は大きく広がるだろう。

学問へのアプローチ

 この分野を大学で専攻するなら、人文科学系統「文化学」が代表的な選択肢となる。世界の国々に存在する多種多様な文化を総合的に研究する学問で、地域や時代による人間の文化の多様性と共通性を、比較の視点で学ぶ。また、異なる文化への理解と共感を通じて、文化発信や国際交流のあり方を考える。「文学・語学」では、言語によるコミュニケーション、文学表現といった側面から、海外への文化発信について学ぶ。
 そのほか、総合・学際系統「国際関係学」も関連が深い。国家間の関係や国際的な人・もの・情報の交流について研究する学問で、外交・通商・紛争解決といった場面での外交戦略としての文化発信のあり方を専門的に学べる。

このキーワードについて学べる学問分野

文学・語学

“言語動物”である人間が、文字と言葉によって芸術や作品を生み生活を愉しみながら、考える力・洞察力・観賞力・コミュニケーション力を培養する古くて新しい「教養」ジャンル

国際関係学

世界の国々の実情をとらえ、地域が抱える問題について研究する学問。民族固有の文化を理解しつつ、「世界の政府」「世界の市民」、「国連」による安定した国際社会づくりが一大テーマ

文化学

世界の文化の多様性を土台に、古今東西の人や文化を総体的として比較。それぞれの文化特有の尺度や思想を発見・分析するジャンル。現地での「フィールドワーク」の研究手法がキモ

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