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どんな分野?

人道支援とは、紛争や自然災害に見舞われた被害者や難民に対して、危機的な状態から救い出し、生命と安全を確保することを第一の目的として行われる支援のこと。緊急援助とも呼ばれるとおり、迅速に対応するべき緊急事態のときに実施される。人身の保護、苦痛の軽減、医療措置など、人間に対する支援のほか、災害の予防、受けた被害の復旧といった措置も含まれる。
 国籍や人種、宗教、思想、政治的な立場などに関わらず公平に行われることが原則で、紛争地の場合でも対立する一方だけに加担せず、中立を守ることが求められる。世界の紛争地では、今も多くの人間が生命の危機にさらされており、より迅速に支援できるシステムの構築が模索されている。

活躍の舞台

この分野を専攻した人の就職先としては、人道支援や国際協力に取り組む仕事が代表格。たとえば、JICA(国際協力機構)、国際連合などの公的機関や国際協力を行うNGO(非政府機関)が挙げられる。難民キャンプや保護施設、病院で働く医療・福祉や教育の仕事、道路や水道、電気、通信ネットといったインフラを整備する土木・電気通信の仕事などがあり、各分野の専門技術者と協力して必要な支援を行う。国際援助に関する専門知識に加えて、実務で使えるレベルの英語コミュニケーション力と交渉力が不可欠だ。
 そのほか、建設業、通信業、電気・ガス事業をはじめ、海外で開発援助の業務を請け負う企業など、さまざまな活躍の道が考えられる。

学問へのアプローチ

この分野の学問で代表的なのは、総合・学際系統「国際関係学」。世界の国や地域の複雑な関係を、主に政治や経済の視点から分析する学問で、国際協力や平和の構築などが主な研究テーマとなる。大学では、紛争や貧困といった難しい課題を抱える国々の実態を、データや資料をもとに解明したうえで、国や地域によって異なる経済、社会、文化の状況に応じた人道支援のあり方を考える。
 また、主に文化や言葉の側面から世界各国を比較検討する人文科学系統「文化学」も関連が深い。大学では、さまざまな国や地域の文化や歴史、社会の現状を深く理解したうえで、人々が互いに協力しながら問題を解決していく国際交流のあり方や人道支援の手法を実践的に学ぶ。

このキーワードについて学べる学問分野

国際関係学

世界の国々の実情をとらえ、地域が抱える問題について研究する学問。民族固有の文化を理解しつつ、「世界の政府」「世界の市民」、「国連」による安定した国際社会づくりが一大テーマ

文化学

世界の文化の多様性を土台に、古今東西の人や文化を総体的として比較。それぞれの文化特有の尺度や思想を発見・分析するジャンル。現地での「フィールドワーク」の研究手法がキモ

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