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興味・関心のある職業テーマから学びたい学問を見つけてみよう 学問ディスカバリー

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どんな分野?

 動物・植物に由来する「生薬」を複数配合してつくられる漢方薬は、西洋医学とは異なる東洋の伝統医学の体系に基づいている。病気の原因を突き止めて「根本から治す」ことに主眼を置く西洋医学に対して、患者の体質や症状、食生活を重んじる特徴があるため、副作用が起きにくい民間医療として古くから指示されてきた。
 明治の近代化以降、西洋医学を中心に高度に発展してきた日本の医療研究だが、東洋医学の科学的な裏付けを行う研究も進められており、一定の効果も証明されている。実際の医療現場でも、たとえば外科手術後の痛みの除去、抗がん剤治療や副作用の緩和などには、漢方薬の効能が認められており、西洋医療と併用する方法が研究されている。

活躍の舞台

 漢方薬について学んだ人の道は、専攻によって2通りに分かれる。「薬をつくる」ための学問領域(製薬系)を専攻した人は、製薬企業への就職が代表的な進路だ。最近は、漢方薬や漢方由来成分の医薬品に力を入れている製薬会社も増えており、東洋医学の知識を生かした仕事で能力を発揮できる。ただし、新薬開発の現場で技術者や研究者として活躍したい人は、さらに高度な専門知識と研究技術を身につけるため、卒業後に大学院へ進学することが必須となる。
 また大学で「薬を使う」ための学問領域(臨床系)に進んだ人は、病院と薬局での実務実習(各11週間)を含む大学6年間の課程を修了したのちに、薬剤師を目指すのが代表的な進路となる。

学問へのアプローチ

 医療・保健系統の「薬学」が代表的な学問。将来、新しい医薬品の開発者を目指すには、大学で製薬学系を専攻しよう。医薬品の化学的な性質を理解したうえで、医薬品の開発や生産技術を学べる。また将来、薬剤師を目指すには「臨床薬学」という選択肢がある。製薬学系の科目を土台として、様々な医薬品の効果と副作用を学んで処方術を身につけることで、医療での活躍の場が広がる。
 西洋・東洋の両方の医療知識を取り入れた薬剤師を目指すには、一部の大学に設置されている「漢方薬学」を学べる学科(専攻・コース)を選択するとよい。西洋医学とともに東洋医学の基本的な考え方を理解し、食生活や病気の予防に重点を置いた漢方薬の処方を実践的に学ぶことができる。

このキーワードについて学べる学問分野

薬学

病気の治療、健康管理、衛生環境の視点から、医薬品をはじめとする「薬(くすり)」について、総合的に研究する学問分野。家庭用の洗剤や殺虫剤といった生活用薬剤や化学物質も対象

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