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どんな分野?

 人類のエネルギー消費量は、工業生産が増大した18世紀から現在まで爆発的に上昇した。現代文明を築き上げる原動力となった「石油」は、いまも人間社会を支えている代表的なエネルギー資源だ。
 2008年に突然起きた石油価格の高騰は、私たちの社会に大きな衝撃を与えた。産油国と世界の国々が協力して、安定供給の道を探ることが求められる。
 そんな中、世界中の企業が石油に代わる次世代エネルギーの開発に取り組んでおり、風力・地熱など自然環境を利用したエネルギー、バイオマス(有機物資源)など、さまざまな試みが進んでいる。また、応用技術についても、燃料電池を利用したハイブリッド車の普及、太陽光発電の一部実用化など、明るい兆しがいくつも見えている。

活躍の舞台

 エネルギー問題については、技術の側面、社会制度の側面の両方から取り組みが進められている。技術面では、エネルギーや地下資源の調査と探索、採掘について学ぶ「資源工学(工学系学際の分野)」、エネルギー機関や動力装置、効率的なエネルギー利用法を研究する「エネルギー工学(機械工学の分野)」、発電や電気エネルギーについて学ぶ「電力工学(電気通信工学の分野)」など多彩な研究分野が含まれる。また、微生物を利用して廃棄物からエネルギーを取り出す研究もある。
 社会制度や政策からの研究では、社会学の応用分野である「環境学」という学際的な領域がある。たとえばCO2排出を減らすための政策、エネルギー効率のよいまちづくりといったテーマがある。

学問へのアプローチ

 石油の現在の埋蔵量には諸説あるが、今世紀中には枯渇すると考えられている。原子力、化石燃料でも残りの量に余裕がある「石炭」を含めて、エネルギーの開発競争が今後本格化してくることは疑いない。
 エネルギー開発について専攻した卒業生は、新エネルギーや発電技術の開発に取り組んでいる電力会社、効率のよい電池開発をめざしている電機メーカーなどでその能力を生かすことができる。
 また、エネルギーの問題は、資源枯渇だけでなく、環境汚染、地球温暖化といった問題とも密接にかかわっている。総合的な対策を進めるため、政府や地域行政などの環境対策部門でもエネルギー開発の専門知識を備えた有能な人材が求められている。

このキーワードについて学べる学問分野

応用化学

化学の研究成果として得られた、物質の“構造”や“はたらき”を土台に、既存物質の新しい機能の抽出や新しい物質の合成など、実際に人の役に立つ技術を生み出すための工学ジャンル

化学

自然界のあらゆる物質の特性と反応のしくみを取り出し、物質の構造と性質を解明。それらを違う分量で化合したり、別の組合せにして、これまでになかった新しい「物質」を作り出す

物理学

自然界に生起する興味深い諸現象を実験と観察とデータ分析によって実証的に捉え、その運動や物質の構造や重さといったものの、基本原理と法則性を解明する科学のなかの科学

応用物理学

“物理学の研究成果を工学に応用する”研究・学問というのが主旨。科学の基本=物理学によって発見された原理や法則性から新技術を導き出し、未来につながる先端科学を開拓する分野

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