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どんな分野?

 高度成長がもたらしたさまざまな公害問題への反省から、日本では工場が出す煤煙や汚水など、自動車の排気ガスに対するきわめて厳しい規制が敷かれている。近年の地球環境問題に対する一般社会の高い関心を受けて、産業界でもいっそうの技術革新を進めている。
 こうした中、大気や水質、土壌などに含まれる有害物質の種類や分量を正確に特定し、管理する「環境化学分析」「環境計量」の専門技術者へのニーズが高まっている。
 一方、高速道路やダム、空港など大規模な土木開発の際にも、建設地とその規模を決定するために環境分析の技術が生かされているさまざまなサンプルを採取し、物質に応じた技法で計量・分析する「環境分析」の役割は大きく広がっている。

活躍の舞台

 環境分析のスペシャリストをめざすには、化学分析や化学計量法に重点をおいた「分析化学」「環境化学」といったジャンルを専攻するのが一般的。
 基礎領域では、物質の構造と特性、化学反応のしくみなど「化学」の基本理論を身につける。
 そのうえで、環境汚染、公害、地球温暖化との関連が深い化学物質、たとえば二酸化炭素や重金属をはじめ、有機・無機化合物、いわゆる環境ホルモンと呼ばれる高分子化合物などの性質と分析方法を学ぶ。
 中でも「分析化学」は重要な科目で、一定の試料の中にどんな物質が含まれるか(定性分析)、そしてどれだけの量が含まれるか(定量分析)を調べる技法を中心に、専用の分析器具や計測器の操作、データ解析などの専門的技法を身につける。

学問へのアプローチ

 環境分析を専門的に学んだ人材は、環境分析を業務とする企業や研究所、環境コンサルタント業、環境機器販売などを行う会社といった活躍の場がある。
 この仕事では、国家資格である「環境計量士」か、あるいは「公害防止管理者」などの資格が有効になる。環境計測士は、環境汚染物質の分析データの管理や計量器の整備を行う専門職の資格。また、公害防止管理者は、工場から排出される有害物質(水質・大気・騒音などに区分)を点検・管理する専門職の資格。
 工場や空港・港湾を建設する際の環境アセスメント(環境影響評価)の現場、さらにビオトープや自然再生事業においても、化学分析や計量技術の側面から支えていく環境分析スペシャリストのニーズがある。

このキーワードについて学べる学問分野

数学

論理的思考によって、数・形・集合などの抽象的な概念の構造と原理(性質)を解明する理系の「哲学」。近代科学の土台となる基本的概念や定義、論理、推論の方法を研究する

化学

自然界のあらゆる物質の特性と反応のしくみを取り出し、物質の構造と性質を解明。それらを違う分量で化合したり、別の組合せにして、これまでになかった新しい「物質」を作り出す

社会学

家庭・地域・学校・企業など人間が作っている「組織」のしくみやはたらきを検証し、そこに生起する種々の現象を解析。社会病魔、福祉、環境、メディアといった現代的課題に迫る

経営学

人、モノ、カネ、情報を活用した「企業」活動の管理法と運営法を研究するジャンル。即戦力として実践的な知識と運用能力を養成するために、インターンシップ教育が盛んなのが特徴

生物学

生物の構造や営みに共通で見られる《法則性・普遍性》と、それがさまざまに分化して生みだす《多様性》を抽出。その神秘に満ちた<生命活動>を理論的に説明できる体系を打ち立てる

理学系学際

既存の諸科学を融合した学際的な手法で科学の新局面を追究。《広域科学》の分野と似た内容ですが、「環境」「情報」「物質」「生命・バイオ」「システム科学」などの実践テーマに取り組む

社会科学系学際

資源枯渇、環境汚染、人口爆発、食糧不足、安全保障問題など現代的な大テーマに、従来の学問的枠組を超えてアプローチする新分野。「総合的な視点」「多彩なテーマ」がキーワード

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