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どんな分野?

 メディア側からの一方通行だった情報伝達が、インターネットやデジタルテレビなどによって、双方向の時代になった。これが従来のメディアの中核であった新聞・テレビ・ラジオに影響を与え、グローバルな変化を巻き起こしている。
 また衛星放送やケーブルテレビに加え、2011年にはテレビ放送のすべてがデジタル化されるなど、メディアからのコンテンツ供給も多種多面的になりつつあり、メディアのテクノロジー的な発展は私たちの生活に直接影響を及ぼしている。メディアはクリエイティブな分野にも大きな影響を及ぼしている。特に情報コミュニケーションデザイン、情報デザイン、情報心理といった方面の発展にも関わってきており、ますます幅広い分野での影響がこれから予想される。

活躍の舞台

 「メディア比較」「マスコミュニケーション学」「情報メディア学」といった領域に加え、身近にある事物や現象を多角的に捉える「文化論やコミュニケーション論」など、常に新しい学問領域が誕生しているのが特徴。次世代メディアが生みだす知的情報社会、知的社会基盤を形成する諸要素で構成された情報インフラやデジタルメディアの応用についても、基礎理論、応用、技術要素等、各方面からの検討が常に行われている。
 こうしたメディア理論へのアプローチのみならず、CG映像やWEBコンテンツの発達など、技術面からメディアを変革していこうという動きも盛ん。その一方で、コンテンツの制作や企画において、体系的にメディアシステムの構築、全体を把握しようという流れも注目を集めそうだ。

学問へのアプローチ

 インターネットや携帯電話といった双方向的な通信手段の登場により、テレビ、ラジオ、新聞、出版等の既存メディアが苦境に陥っている。お金を払うことでしか得られなかった情報が、いつでもどこでもネットや携帯電話で手に入る時代、提供するコンテンツに対していかに課金するかというビジネスモデルへの模索が今しばらくは続くものとみられる。
 また、インターネットで新たな潮流となりつつあるSNS(ソーシャル・ネットワーキング)等の出現により、これまでのメディアのあり方や関係性がまたさらに変革しつつある。SNS人口の増加は、インターネットのさまざまな形の間ででも競合関係を作り出している。今後はさらに新しいメディアの登場があるかもしれない。

このキーワードについて学べる学問分野

社会学

家庭・地域・学校・企業など人間が作っている「組織」のしくみやはたらきを検証し、そこに生起する種々の現象を解析。社会病魔、福祉、環境、メディアといった現代的課題に迫る

文化学

世界の文化の多様性を土台に、古今東西の人や文化を総体的として比較。それぞれの文化特有の尺度や思想を発見・分析するジャンル。現地での「フィールドワーク」の研究手法がキモ

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