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大学の研究室では何をしているの?活動内容や選び方について

2023.08.17

カテゴリー:
研究のため微生物を観察する大学生の女性

皆さんがこれまでに通った小学校・中学校・高校では、周りのお友達と同じ教科の勉強をして、知識を身に着けてきたでしょう。これから進学する大学では、自分自身で学ぶ分野を選び、そして「研究」にチャレンジします。大学の理系学部の研究では、世の中ですでに明らかになっている知識を身に付ける「勉強」とは違って、新たな事実を明らかにしていくのが大きな特徴です!

大学で理系の学部へ進学して3~4年生になったら、皆さんは「研究室」という場所で研究に取り組むことになりますよ。この記事では、研究室とはどんな場所で、どんな活動をしているのかをご紹介します!


大学の研究室は何をするところ?

ロボットの研究をする工学部の大学生

大学の研究室では、一体どんなことをするのでしょう?研究室の特徴や、ゼミ・講義との違いを解説します!

研究室とは

理系の大学生は、3~4年生になると研究室に入ります。研究室とは、教員・学部生(=大学生)・大学院生が所属して、特定のテーマについて研究する場所のことです。理系の学部に設置されていて、テーマ別にさまざまな研究室があります。研究室で専攻するテーマは、学部での学びよりもさらに専門性が高くなるんです!研究室によっては、高度な研究のために特殊な実験機器や豊富な薬品などの設備が充実していることも。学部生や大学院生は、所属する研究室で教員の指導を受けながら、自分の研究を進めます。そして、最終的には研究の内容を卒業論文にまとめていくのです。

たとえば、理系の学部のなかでも情報系の学科には、こんなテーマの研究室がありますよ。

【研究室の例】
・人工知能(AI)の研究室
・ロボットの研究室
・プログラミング言語の研究室
・ソフトウェア工学の研究室
・生命情報科学の研究室

これらはあくまでほんの一例です。大学の学部や学科によっては、さらに幅広いテーマの研究室があるんです!

「スタビキ」で研究テーマについてもっと知ろう

スタビキは大学でどんな研究をしているか調べられるサービスです。「人工知能」で検索すると人工知能に関する研究テーマが表示されます。例えば「画像認識」を選んでみるとさまざまな画像認識についての研究と、それに関わる教員がわかります。

じぶんが入りたい研究室を入学前に探すのに最適のサービスですから、ぜひ使ってみてください。

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ゼミとの違い

大学のゼミは、教員と学部生が所属する点や、特定のテーマを研究する点では研究室と共通しています。研究室との大きな違いは、ゼミは文系の学部に設置されていることです!文系の学部では、研究室と同様に、3~4年生になるとゼミに入って専門分野の研究を続けることになります。その一方で、文系のゼミは理系の研究室のように特殊な設備が必要ないため小規模な教室で行われることが多く、演習形式で学ぶので所属する学生同士の関わり合いが多いといえます。この点で研究室と違いがあります!

講義との違い

大学の講義では、教員が座学形式で指導を行います。高校生の皆さんが毎日受けている授業のイメージに近いですが、講義の場合は学びたい分野を自分で選んで受講するという違いがありますね。そんな講義の主な目的は、専門知識を身に付けること。それに対して、研究室ではこれまでに身に付けた専門知識を活かして研究に取り組み、新たな事実を明らかにしていく点が大きな違いです!


大学の研究室の活動内容の例

論文発表のため化学薬品の研究をする大学生の女性たち

大学の研究室に入ったら、自分が研究する分野にもよりますが、主に以下のような活動をすることになります!

実験

研究で事実を検証する必要があるときは、実験を行います。たとえば「この物質にはどれくらいの強度があるのだろう?」「この細胞を特殊な環境に置いたら、なにか変化はあるかな?」と知りたいとき、研究室にある実験機器を使って、事実を確かめることができるのです。実験で使える設備の種類や充実度は、研究室によって違いがあります。

文献調査

研究を進める上で必要な知識を調べたり、自分と似ているテーマで過去に行われた研究を下調べしたりする際は、文献調査を行います。たとえば、「過去の研究では、どんな方法で実験が行われて、どんな結果が出たのだろう?」と知りたいとき、研究テーマに関連する書籍や学術論文などの資料を詳しく読むことで、今後の研究に活かせます。

フィールドワーク

フィールドワークとは、研究のために大学の外へ足を運び、現地で調査することです。たとえば、理系の中でも生き物を専門とする生物学部や、農業を専門とする農学部などの学部では、研究のために森林や海、農地などへ足を運ぶことがありますよ。

研究発表

自分の研究の仕上げへ向けて、専門家である指導教官へ向けて発表を行います。「なぜこの研究テーマを選んだのか?」「どんな実験を行ったのか?」「どんな結果が得られたのか?」などを発表していきます。その際は、発表内容に対して専門知識を持つ教員から質問を受ける場面も。専門家からの指摘を参考に、研究をより良いものにするための重要な時間です。

卒業論文の執筆

卒業論文とは、自分が研究した内容を筋道立ててわかりやすく伝えるための形式にまとめたものです。多くの学部では、卒業論文を提出することが卒業の条件となっています。卒業論文は、大学4年間の学びの集大成となる、自分の成果が形になった非常に大切なものです。一般的には、最終学年である4年生の始まり頃までに準備を進めて、執筆に取り掛かり、約1年間をかけて論文にまとめあげます。


大学の研究室の選び方

教授に研究室について質問する大学生の女性

理系の学部には多くの研究室の選択肢があります。進路に迷ったら、ぜひ参考にしてみてくださいね。

自分の興味のある研究テーマで選ぶ

研究室に入ったら、大学3~4年生の間は研究室のテーマに沿って、長い時間をかけて専門分野の研究に取り組むことになります。将来は研究室で学んだことを活かして働く可能性も!だからこそ、自分が強く興味を持っている研究テーマから研究室を選ぶと良いでしょう。また、先ほどもお伝えしたように、研究室ごとに実験で使える設備が異なるので、「その研究室に入るとどんな実験ができるのか?」というポイントにも注目してみましょう。自分が関心を持っている分野から、上級生になったらどんな研究室に入りたいのか、ぜひイメージしてみてくださいね。

研究室の先生との相性で選ぶ

研究室は、理系の大学生が研究に取り組む場である一方で、自分の人生に大きな影響を与える可能性がある、大切な人たちとの出会いの場でもあります。特に、研究の指導でお世話になる先生とは、研究テーマの決め方から就職先の選び方まで、大学生活や将来についての重要な相談をする間柄になることも珍しくありません。人によっては、学生時代の研究と関連性の高い企業に就職して、社会人になって以降も先生にアドバイスを求めるといったように、お付き合いが長く続くかもしれませんね。研究室を見学した際に、「ぜひこの先生に教わりたい!」と感じられる先生との出会いがあれば、所属する研究室を決める判断材料にすると良いでしょう。


大学選びに迷ったら「JOB-BIKI」で進路検索!

ここまで、大学の研究室について解説しました。理系の大学生は、3~4年生になると研究室に入ることになります。大学の研究は高校生までの勉強とは異なり、自分自身で研究テーマを選んだ上で、実験や調査などの手法で事実を明らかにしていきます。理系の進路を考えている皆さんは、上級生になってからどんな研究をしたいのかを考えた上で、進学先を選ぶと良いでしょう。

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