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共通テストで必要な持ち物は?当日までの準備から持ち物リスト、注意点を紹介

2025.10.14

カテゴリー:
共通テストに向けて勉強する高校生

「共通テスト当日の持ち物は?」
「共通テストの持ち物の注意点を知りたい!」

共通テストを控える高校生の皆さんの中には、このように考える人も多いでしょう。

大学入学共通テスト、通称共通テストは、各大学が独立行政法人「大学入試センター」と共同で実施する試験です。受験会場は異なっていても、持ち物はどこの会場でも同じです。

この記事では、共通テストに必要な持ち物のリストを解説しています。共通テストに持っていく物の優先順位やその理由などを、受験生の体験談をもとに紹介しています。共通テスト前の確認に役立ててみてください。

共通テスト当日までに準備すること

共通テストの準備

共通テストの当日までに、試験勉強の他に準備しておくことを簡単に解説します。共通テスト本番で全力を出せるよう、準備しておきましょう。

体調を整える

共通テストの季節は体調を崩しやすい季節のため、普段から体調を整えておきましょう。

手洗い・うがいをこまめにおこない、栄養バランスを考えた食生活や充分な睡眠を意識するだけで、体の免疫力が上がって風邪などを引きにくくなります。

試験勉強に時間をかけたい気持ちもあるかもしれませんが、睡眠時間はしっかりとりましょう。充分な睡眠をとることで脳のパフォーマンスも上がります。うまく眠れないときは、横になって目を閉じるだけでも体を休めることができます。

テスト当日をイメージする

共通テスト当日の流れを、事前にイメージしておきましょう。

当日の流れをイメージして、可能であれば共通テストの数か月前からテスト当日と同じ時間に起き、同じ時間に食事を摂るなど、生活リズムを合わせておくのが理想的です。

生活リズムを合わせるのが難しい場合でも、朝起きる時間や会場までのルートなどは最低限イメージしておくと良いでしょう。

持ち物を準備する

共通テスト当日の持ち物は、事前に準備しておきましょう。共通テスト前日に慌てて確認すると、足りないものを買い足す余裕がなくなってしまいます。

共通テストの持ち物は数日前からリストを確認し、必要なものを用意しておきましょう。

共通テストで必要な持ち物リスト

共通テストの持ち物

共通テストで最低限必要な持ち物を、優先順位が高い順番にリストアップしました。共通テスト当日に無いと困ってしまう物ばかりなので、前日と当日にチェックしておきましょう。

1.受験票・写真票

受験に必要な受験票・写真票は、12月中旬までに大学入試センターから送付されます。受験票・写真票が無いと共通テストそのものを受けられないので、紛失しないように保管して当日持っていくのを忘れないようにしましょう。

受験票・写真票と同時に送付される「受験上の注意」も、共通テストの時間割や当日の注意事項も記載されているため、持っていくと良いでしょう。

万が一受験票・写真票を紛失してしまった場合は、早めに試験会場に行って「仮受験票」の申請をする必要があります。

2.筆記用具

共通テストで持ち込み可能な筆記用具は、「鉛筆」「シャープペンシル」「消しゴム」「鉛筆削り」です。筆記用具はカンニングの可能性を疑われないよう、シンプルなものを選びましょう。

鉛筆
鉛筆はH、F、HBの黒鉛筆と、鉛筆キャップの持ち込みが可能です。最も色が濃い「HB」がマークシートの読み取りエラーを防ぐのに効果的と言われています。

試験中に芯が折れたり落としたりする可能性を考慮して、5本程度持っておくのがおすすめです。

シャープペンシル
シャープペンシルは芯が硬く、光が反射しやすくなったりシートがゆがんだりして、機械がマークシートを正しく読み取れなくなってしまいます。
そのため、マークシートの塗りつぶしには使用が禁止されていますが、問題を解く際の計算やメモ書きには使用が認められています。鉛筆の予備として持っていくのがおすすめです。

消しゴム
消しゴムは、プラスチック製の物がおすすめです。予備を含め2個程度用意しておきましょう。

マークシートに消しゴムの跡が残ると正しく読み取られない可能性があります。軽い力でもしっかりと消せる消しゴムを選ぶと良いでしょう。

鉛筆削り
小型の鉛筆削りは、試験中の使用が認められています。電動式や大型の鉛筆削り、ナイフ類の持ち込みはできないので注意しましょう。

3.腕時計

試験会場に時計が設置されていない場合や、席の位置によって時計が見えにくい場合を考慮して、腕時計を持ち物に入れておきましょう。

持ち込みできる時計にはいくつかのルールがあり、「辞書や電卓、端末等の機能があるものや、それらの機能の有無が判別しづらいもの」「秒針音のするもの」「キッチンタイマー」「学習タイマー」「大型のもの」は禁止されています。シンプルなアナログ式の腕時計がおすすめです。アラーム機能がついている時計は、試験の前にアラームをオフしておきましょう。

4.身分証明書

身分証明書は、共通テスト当日に受験票を忘れた場合、仮受験票を発行してもらう際に必要になります。写真付きの学生証であれば問題ありません。

5.交通系ICカード、現金

試験会場まで公共交通機関を利用する場合は、交通系ICカードや現金を用意しておきましょう。

当日残高不足で慌てないよう、交通系ICカードは前日までにチャージ金額を確認しておきます。また、当日公共交通機関が遅れるなど利用できなくなった場合に備えて、試験会場までのタクシー代程度の現金を用意しておくと良いでしょう。

普段はスマートフォンで地図を見る人も、試験会場までの地図を印刷して持っていくと安心です。

6.お昼ごはん

試験が午後にまたがる場合は、お昼ごはんや飲み物を持参しましょう。試験会場によっては近くにコンビニエンスストアやスーパーマーケットがなく、会場についてからお昼ごはんを調達できない場合もあります。

お昼ごはんには、消化が良く普段から食べ慣れている物を選ぶと良いでしょう。休憩時間中の糖分補給にチョコレートなどを持っていくのもおすすめです。

7.参考書

参考書は、普段使い慣れているものを1教科1~2冊程度持っていくと良いでしょう。

当日に新しいことを覚えようとしても慌てるだけです。使い慣れた参考書を試験前に確認して緊張を和らげたり、直前に内容を見直したりして、試験に集中できる環境を整えるために使いましょう。

参考書の代わりに、試験前用に復習ノートを用意しておくのもおすすめです。試験前に見直す参考書やノートは、数日前から決めておくと良いでしょう。

8.雨具

当日の天候の変化に備え、雨具を持ち物に入れておきましょう。かさばらない程度に、折りたたみ傘やレインコート、濡れたものを入れるビニール袋などを用意しておくと安心です。

9.眼鏡、コンタクトレンズ

会場によっては黒板や時計が遠くて見えにくい場合があるため、普段は眼鏡をかけていない人も念のため持参しておくと良いでしょう。コンタクトレンズをつけている場合は、予備も持参するのがおすすめです。

眼鏡をかけて共通テストを受験する場合、受験票・写真票の写真は眼鏡をかけて撮影する必要があります。コンタクトで受験予定だったのにもかかわらず急遽眼鏡を必要とする場合は、試験監督者に申し出て受験票・写真票と見た目が変わることを伝えておくとベストです。

10.常備薬

共通テストの当日は、緊張のために体調が悪くなる可能性もあります。鎮痛剤や胃腸薬などの常備薬を持っておくのがおすすめです。持病がある場合は、忘れずに薬を持ち物に入れておきましょう。

11.上履き

共通テストの会場によっては、上履きを必要とする場合があります。受験票に「上履き持参」と記載があるか確認し、必要であれば上履きと外履きを入れる袋を持っていきましょう。

共通テストであったら便利な持ち物リスト

共通テストであったら便利な持ち物

共通テストに必須ではありませんが、あると便利な持ち物を紹介します。実際に共通テストを受験した大学生の「持っていって良かった」「持っていけば良かった」の声をもとに、その理由も見ていきましょう。

1.温度調節グッズ

共通テストが開催されるのは1月なので、温度調節できるグッズを持っていくと良いでしょう。

寒いのを見越してカイロやブランケットなど防寒グッズを用意していく人は多いですが、防寒対策をしたものの思ったより会場が暑かったという体験談もあります。

防寒対策をするだけでなく、着脱しやすい服装にしておくと安心です。 普段の制服や私服の上から着られるコートやジャケット、マフラーなどを持っていくようにして、寒いときは体にかけて暑いときは外す、というように温度調節できるようにしておきましょう。

2.軽食

共通テストには長い時間がかかるため、脳が疲れやすくなります。脳を活性化させるため、糖分を摂取できる軽食を持っていくと良いでしょう。

休憩時間に簡単につまめるようなチョコレート 、ラムネ、飴などは、手軽に糖分を補給できるのでおすすめです。

3.リラックスグッズ

共通テストに集中するために、休憩時間にリラックスできるグッズを持っていくと良いでしょう。

音楽を聴くためのイヤホンや、周囲の音を遮る耳栓などは荷物にもならないのでおすすめです。ただし試験中に耳栓をすることは認められていないため注意しましょう。

4.衛生用品

ハンカチやティッシュといった衛生用品も、持っておくと便利です。マスクをつけていく人は、予備のマスクもあると良いでしょう。

寒い時期のため試験中に鼻水が止まらなくなってしまい、「ティッシュを持っていけば良かった」と後悔したという体験談もあります。

また、女性の場合は急な生理に備えて生理用品を持ち物に入れておきましょう。

5.その他

他には、「昼食に家族の手作り弁当を持って行ったことでリラックスできた」という人や、「時計の電池が切れたときに備えて腕時計を二つ持って行った」という人もいます。

共通テストに必須の持ち物ではなくても、普段の自分が使い慣れているアイテムや安心できる物を持っていくことで、共通テストに集中しやすい環境を整えるようにしましょう。

共通テストで禁止されている持ち物

禁止のポーズをする男子生徒

共通テストで禁止されている持ち物を紹介します。使用すると不正行為とみなされてしまう可能性もあるため、注意しましょう。

1.格言などが印字されている鉛筆

共通テストでは鉛筆を使用するのが基本ですが、格言などが印字されている鉛筆は持ち込みが禁止されています。

鉛筆に限らず文字の入っている筆記用具はカンニングを疑われてしまう可能性があるため、なるべく無地の物を選ぶようにしましょう。

2.補助具

定規やコンパス、電卓やグラフ用紙などの補助具は禁止されています。

共通テストはマークシートで回答するため、定規やコンパスを使用することはありません。定規の機能がついた鉛筆やメモリがついた消しゴムなど、補助具の機能を持った筆記用具も禁止されています。

電卓やそろばんといった計算機も使用できないため、共通テスト中の計算は暗算か筆算となります。ケアレスミスに注意しましょう。

3.電子機器類

スマートフォンやタブレット端末、電子辞書などの電子機器類は使用禁止です。辞書や計算機能がついた時計なども禁止されているため、注意しましょう。

スマートフォンなどは共通テストの会場に行くまでに必要な持ち物ではありますが、過去に試験中に使用した学生がいたことで全国の共通テストが無効になってしまった事例もあります。共通テストの間は電源を切っておきましょう。

4.英字や地図が印字された衣類

英字や地図が印字された衣類は、カンニングを疑われたり周りの受験生にヒントを与えたりする可能性があるため、禁止されています。

防寒具として着用するコートやブランケットなども、英字や地図が印字されていないものを選びましょう。

5.その他

共通テストの会場によっては、参考書や自作のノートの持ち込みを禁止している場合もあります。事前に受験案内をよく確認して、禁止されているものは持ち込まないようにしましょう。

共通テスト当日忘れ物に気づいたら?

共通テスト当日持ち物を忘れてしまった女子生徒

入念に準備しても、共通テスト当日に緊張して忘れ物をしてしまうこともあるかもしれません。万が一忘れ物をしてしまったときの対策を紹介します。

受験票・写真票

受験票を忘れてしまった場合は、再発行してもらうことができます。手続きに時間がかかるため、忘れたことに気づいたらすぐに試験会場の本部に申し出るようにしましょう。

筆記用具

筆記用具を忘れてしまった場合は、会場で借りられる可能性があります。試験監督者や係員に相談してみましょう。会場で借りられない場合は、近隣のコンビニエンスストアや会場の売店などで購入しましょう。

共通テスト前に持ち物リストをチェックしよう

準備を整えて共通テストに臨む受験生

共通テストに必要な持ち物、あると便利な持ち物とその理由をまとめました。

勉強してきた成果を共通テスト本番で最大限発揮するためには、当日落ち着いて試験を受けられる環境を整えることが大切です。
受験票や筆記用具など共通テストに必要な持ち物は勿論、何かあったときに備えて持ち物を準備することで共通テストに集中できるでしょう。

この記事で紹介した持ち物をリストにしました。
共通テスト前日と当日の確認に役立ててみてくださいね。

共通テストに必要な持ち物あると便利な持ち物
受験票・写真票 温度調節グッズ(上着、カイロなど) 
筆記用具 軽食(ラムネ、飴など) 
腕時計 リラックスグッズ 
身分証明書 衛生用品(ハンカチ、ティッシュ、予備マスク、生理用品など) 
交通系ICカード、現金 その他 
お昼ごはん   
参考書   
雨具   
眼鏡、コンタクトレンズ   
常備薬   
上履き(上履き袋)   

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