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税理士通信講座おすすめ7選!合格を目指す人のための通信講座と勉強法を紹介

2025.10.20

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最終更新日: 2025.10.23

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税理士を目指す人の中には、「仕事を続けながら合格を目指したい」「独学でも合格できるのか不安」と感じている方も多いのではないでしょうか。

税理士試験は、簿記論・財務諸表論などの会計科目に加えて、法人税法や相続税法といった税法科目を含む全11科目の中から5科目に合格する必要がある長期型の国家資格試験です。合格率は各科目10〜15%前後で推移しており、数年かけて少しずつ合格を積み上げる人が大半です。

そのため、効率的に学習を進めるには、通信講座を活用するのが現実的な選択肢といえます。通信講座であれば、最新の税制改正や出題傾向を踏まえたカリキュラムで学べるほか、添削指導・質問サポート・進捗管理といった独学よりも効率よく学習できる体制が整っています。

実際、当サイトでは通信講座を利用して中小企業診断士試験に合格した人にインタビューを行いましたが、「通信講座を活用して学習時間を確保できた」「講師の添削で理論科目の弱点を克服できた」といった意見も多くみられました。

とはいえ、税理士の通信講座は多く存在し、「どの通信講座を選ぶべきか」などと悩むこともあるでしょう。当サイトでは独自の選定基準を設けたうえで、下記を「税理士通信講座のおすすめ」として紹介していきます。

通信講座名特徴向いている人
クレアール出題範囲を絞る「非常識合格法」で短期合格を目指す動画+PDF教材と質問無制限サポート付き・限られた時間で効率的に学習したい人
・再受験者
スタディングスマホ1台で完結するオンライン特化型AI学習機能が弱点を分析し、最短ルートで合格を目指せる・忙しい社会人
・短時間で効率的に学びたい初学者
資格の大原会計・財務系に強みがある基礎→応用→直前の3段階構成で理解と定着を繰り返す・理論と計算をバランスよく学びたい人
・安定したサポートを求める人
資格の学校TAC通学講義を収録した映像で臨場感ある授業法改正や出題傾向に即した教材を毎年改訂・基礎から体系的に学びたい人
・模試や演習で実力を確認したい人
ネットスクール
ライブ講義と録画視聴の両対応図解テキストで理解しやすく、講師にリアルタイムで質問できる・講師とのやり取りを重視したい人
・簿記からステップアップしたい人
LEC東京リーガルマインド税法科目の理論理解に特化条文の背景まで解説する講義で応用力を養う・暗記より理解重視で学びたい人
・税法科目を中心に受験する人
資格スクール大栄専任アドバイザーが学習進捗をサポートWeb講義+冊子教材で繰り返し学習可能・一人で学習するのに不安がある人
・スケジュール管理を手伝ってほしい人

本記事では、税理士試験の特徴や難易度を踏まえながら、当サイトの独自基準を満たした通信講座を紹介していきます。

目次

税理士通信講座おすすめ7選!独自の選定基準を満たした通信講座はどれ?

税理士通信講座は数が多いことから、「結局どれを選べばいいのか分からない」と迷ってしまうこともあるでしょう。

そこで、ここからは当サイトがおすすめする税理士通信講座を紹介していきます。実績や知名度だけでなく、「初学者でも取り組みやすいか」「働きながらでも続けやすいか」といった観点で厳選していきます。

「税金について学ぶのは初めて」という方でも「なるべく費用を抑えたい」という方でも、自分の状況に合った通信講座を探してみてください。

◯税理士通信講座の選定基準

  • 税理士通信講座に特化している
  • 「講師に直接相談できる」などのサポート体制が整っている
  • 「紙のテキストだけでなくデジタルのものもある」などの教材が充実している
  • 合格者数や合格率、または評価機関から評価を得ている

※2025年10月時点、各選定基準を満たしている通信講座を掲載
※掲載企業については当サイト独自の基準で評価

クレアール

出典:クレアール公式サイト

クレアールは「非常識合格法」という独自の学習理論で知られる通信講座です。出題傾向を徹底分析し、出るところだけを集中的に学ぶことでより効率的な合格を目指します。

税理士試験は科目合格制で長期戦になりやすいですが、クレアールは科目別に短期間で合格を積み上げる戦略を採用。各科目の得点を効率よく獲得することを目指すため、学習時間を削減できる点が評価されています。

また、質問回数無制限のサポート制度を導入しており、通信でも講師に直接質問できる体制が整っています。忙しい社会人や、複数資格の合格を並行して目指す人にはおすすめの通信講座です。

料金目安(税込)2026・2027年合格目標講座 新・1.5年3科目トライアル合格【簿記初学者】:392,000円〜
2026・2027年合格目標講座 新・1.5年3科目トライアル合格【簿記2級】:411,000円〜
※その他コースは公式HPをご覧ください
合格実績(合格数)2023年度の合格率が掲載
簿記論:34.6%
財務諸表論:47.0%同時合格:24.0%
公式サイトクレアール公式サイト

スタディング

出典:スタディング公式サイト

スタディングは「忙しい人でも続けられる」をコンセプトにしたオンライン特化型の税理士通信講座です。スマホやタブレット1台で講義・問題演習・進捗管理まで完結できるため、仕事や家事の合間に学習したい社会人に適しています。

とくに「スキマ時間学習」を前提としたAI学習プランが特徴で、自動で弱点分析を行い、最短ルートで合格を目指すカリキュラムが提供されています。費用は他の大手講座と比べて圧倒的にリーズナブルで、1科目あたり3万円台からと手が届きやすい価格帯も特徴です。

合格者の声でも「通勤中に倍速再生で勉強できた」「スマホだけで完結して続けやすかった」という意見が多数見られます。

料金目安(税込)簿財2科目:59,800円~
法人税法・相続税法・消費税法・国税徴収法:49,800円~
※その他コースは公式HPをご覧ください
合格実績(合格数)合格者累計1,338名突破
公式サイトスタディング公式サイト

資格の大原

出典:資格の大原公式サイト

資格の大原は、会計・税務分野の教育実績が豊富な予備校です。通信講座でも「わかりやすさ」と「実績」の両立を実現しており、初学者から上級者まで幅広く対応しています。

とくに、1科目ごとの学習進度管理・添削・質問対応などサポート体制が充実しています。教材はオリジナルテキストを使用しており、実務で役立つ知識もカバーできるのが特徴です。

料金目安(税込)簿記・財表初学者一発合格パック:398,000円
※その他コースは公式HPをご覧ください
合格実績(合格数)2024年度の合格率:45.6%
公式サイト資格の大原公式サイト

資格の学校TAC

出典:資格の学校公式サイト

資格の学校TACの税理士講座は、体系的なカリキュラムと実務経験豊富な講師陣による指導が特徴です。各科目の学習を段階的に進める設計になっており、初学者でも無理なく合格レベルまで到達できるよう工夫されています。

講義は通学クラスを収録した映像をもとに提供され、板書や説明をそのまま再現した臨場感ある講義を自宅で受けられます。教材も毎年の試験分析をもとに改訂されており、最新の出題傾向や法改正に即した内容にアップデートされています。

さらに、受講生専用の質問フォームや模擬試験制度など、通信学習でも双方向で学べる仕組みが導入されています。「基礎から体系的に学びたい」「定期的に理解度を確認しながら進めたい」という人に適した通信講座です。

料金目安(税込)2026・2027・2028年合格目標 2.5年本科生:760,000円(一括払い受講料の場合)
※その他コースは公式HPをご覧ください
合格実績(合格数)2011年〜2024年度の合格者数:3,918名
公式サイト資格の学校公式サイト

ネットスクール

出典:ネットスクール公式サイト

ネットスクールは会計・簿記分野に強い専門スクールです。ライブ感のあるオンライン講義が特徴で、自宅にいながらリアルタイム配信に参加でき、講師へ質問も可能です。

また、収録講義の見逃し配信もあり、テキストは図解中心で初学者にもわかりやすく、簿記論・財務諸表論からのステップアップ受験にも適しています。価格は比較的リーズナブルでありながら、通信でも講師との距離が近いのが魅力です。

料金目安(税込)簿記論・財務諸表論:148,700円〜
※その他コースは公式HPをご覧ください
合格実績(合格数)合格者の声やインタビューが掲載
公式サイトネットスクール公式サイト

LEC東京リーガルマインド

出典:LEC東京リーガルマインド公式サイト

LEC東京リーガルマインドの税理士講座は、税法科目の理論理解を重視した講義構成が特徴です。単なる暗記にとどまらず、条文や通達の背景を解説することで、応用力を養う設計になっています。

通信講座ではWeb講義とPDF教材を併用し、法改正情報や最新の税制改定を随時反映されます。講師への質問もオンライン上で受け付けており、学習中の疑問をすぐに解消できるのも特徴です。

「暗記が苦手」「税法を理屈で理解したい」という受験生に向いており、特に法人税法・所得税法・相続税法などの理論科目に重点を置きたい人に適した通信講座です。

料金目安(税込)税理士パーフェクトコース:123,200円〜
※その他コースは公式HPをご覧ください
合格実績(合格数)合格体験記が公式サイトに掲載あり
公式サイトLEC東京リーガルマインド公式サイト

資格スクール大栄

出典:資格スクール大栄公式サイト

資格スクール大栄の税理士講座は、個別サポートと学習管理の手厚さに特徴があります。通信講座でも専任アドバイザーが学習進捗を管理し、定期的な学習相談やスケジュール調整を行ってくれます。

教材は「Web講義+冊子テキスト」形式で、重要論点を繰り返し確認できるよう設計されています。また、質問対応や添削に加え、希望者は模擬試験・講師面談などの対面サポートも利用可能です。

ひとりで学ぶのが不安な人、または学習習慣を保つために伴走型サポートを求める人に向いています。

料金目安(税込)税理士 簿記論合格コース 2026年8月向:305,580円
税理士 財務諸表論合格コース 2026年8月向:305,580円
※その他コースは公式HPをご覧ください
合格実績(合格数)合格者の声が公式サイトに掲載あり
公式サイト資格スクール大栄公式サイト

税理士通信講座は独学よりも通信講座を利用するのが得策

前提として、独学であっても税理士試験の合格を目指すことは可能です。実際に、当サイトでアンケートを実施したところ、独学で税理士試験に臨んだ人は多数見られました。

とはいえ、通信講座であれば独学よりも効率よく学習を進められる仕組みが整っているため、税理士試験の合格を目指すのであれば検討するべき方法です。

独学と比較した場合の通信講座のメリットとしては下記が挙げられます。

  • 学習時間を効率化できる
  • 法改正や出題傾向に対応する講義を受けられる
  • 担当者からのサポートを受けながら学習を進められる
  • 合格実績や合格者のノウハウを活用した講義を受けられる

学習時間を効率化できる

税理士試験に必要な学習時間は、1科目あたり約300時間〜400時間が目安とされています。

税理士試験では11科目から試験科目を5つ選択するため、全5科目で換算すると1,500時間〜2,000時間ほどが一般的な目安とされています。

独学の場合、この膨大な学習時間のなかで「何から手を付けるべきか」「どうやって学習のスケジュールを組めばいいか」など、税理士試験の学習そのもの以外にも考えなければならないことが多くあります。

一方、通信講座は、過去の出題傾向を分析し、合格に必要な範囲に絞ったカリキュラムが整っています。

さらに、スマートフォンやタブレットから講義動画を視聴することもできるため、通勤時間などのスキマ時間を有効活用しながら学習を進められるメリットもあります。

このように、効率よく学習を進められる点は、日々忙しい受験生にとっても大きな利点です。

法改正や出題傾向に対応する講義を受けられる

税法は国の税収制度に直接関わる法律であり、経済政策や社会情勢によって毎年のように見直しが行われています。そのため、税理士試験では、とくに法人税法・所得税法・消費税法などの税法科目で、法改正の内容がそのまま出題されることが少なくありません。

たとえば、令和6年度(2024年)の税制改正では、「中小法人に対する法人税の特例措置の延長」や、「企業の防衛力強化に伴う防衛特別法人税の導入」など、法人税に関連する大きな動きがありました。

このような改正は、実際に令和6年度の法人税法の試験でも、「税額控除の計算」や「特例の適用要件」などが出題されており、直近の制度改正を前提とした出題内容でした。

独学の場合、こうした最新の改正内容を自力で調べて理解し、試験対策まで反映させるのはさらに労力がかかってしまいます。

一方、通信講座では、法改正があるたびに該当箇所の講義や教材がアップデートされる仕組みになっています。仮に「今年から控除の計算方法が変わった」といった場合でも、講師がその変更点を図解や具体例を使った丁寧な解説を受けられます。

そのため、独学で情報を探し回る必要がなく、最新の出題範囲に的確に対応した学習ができるのが税理士通信講座のメリットです。

さらに、近年の出題傾向では「事例型問題」や「総合問題」が増えており、単純な暗記だけでは点に結びつきづらい構造になっています。これもまた、通信講座のカリキュラムに含まれる実践演習や模試によって慣れておくことで、本番での対応力を養うことができます。

つまり、最新の法改正に対して早期かつ正確に対応できる体制が整っているのが、通信講座の大きな強みです。試験本番で「そんな改正知らなかった」とならないためにも、通信講座の活用は有効だと言えるでしょう。

担当者からのサポートを受けながら学習を進められる

独学での受験勉強は、「分からない」「進まない」「不安だ」という壁に直面しやすく、挫折の原因にもなりがちです。実際、当サイトでは税理士試験を受けた経験がある人に対してアンケートを行ったところ、「独学では学習が進まずに挫折してしまった」との回答は少なくありませんでした。

通信講座では、質問対応・添削指導・進捗管理など、学習を継続させるための仕組みが用意されています。メール・チャット・オンライン面談などのサポート体制を活用すれば、専門家にいつでも相談でき、モチベーションも維持しやすくなります。

合格実績や合格者のノウハウを活用した講義を受けられる

通信講座の特長のひとつが、過去の合格者のデータや体験談を分析したうえで、合格につながる学習パターンを体系化している点です。

とくに初学者に多いですが、税理士試験では以下のような点でつまづきやすいです。

  • 法人税法で条文を丸暗記しようとして理論が定着しない
  • 計算問題に時間をかけすぎて、理論暗記が後回しになる
  • 税法の選び方を誤り、最初から難易度の高い科目で挫折してしまう
  • 理論暗記を覚えたつもりになっていて、本番で書けない
  • 学習ペースを自己管理できない

こうした失敗は独学では回避が難しいですが、通信講座では「ここで多くの受験生がつまずきやすい」という箇所を重点的に解説する工夫がなされています。

また、合格者インタビューや勉強法のコラムを提供している講座もあり、実体験に基づいた合格する勉強を再現できるのが大きな強みです。

税理士通信講座を選ぶときのポイント

税理士試験の合格を目指すうえで、どの通信講座を選ぶかは合否を分ける重要な判断です。あくまで一例にすぎませんが、税理士通信講座を選ぶときには下記のポイントは必ず確認するようにしましょう。

  • 税理士試験の合格実績や合格率が公表されているか
  • 学習サポートが充実しているか
  • 通信講座の受講費用が適しているか

税理士試験の合格実績や合格率が公表されているか

通信講座を比較する際は、その講座がどれだけの受講生を合格へ導いているか、合格実績が明示されているかを必ずチェックしましょう。とくに、科目別の合格者数や全体の合格率は、その講座の指導力やカリキュラムの信頼性を担保する数字とも言えます。

たとえば、合格者の声だけを掲載している講座もありますが、「具体的な合格者数が何人か」「合格までにかかった期間」などの数値がないと、講座全体の信頼性を判断するのは難しくなります。

実際に、通信講座選びでありがちな失敗のひとつが、「評判だけで決めてしまい、実績の裏付けが弱い講座を選んでしまった」というケースです。口コミや体験談だけで通信講座を選ぶのではなく、合格実績も確認しながら通信講座を探すのがよいでしょう。

学習サポートが充実しているか

税理士試験は、知識のインプットだけでなく、長期間にわたって継続的に学習を進める必要があるため、途中で行き詰まったときに頼れるサポート体制が整っているかどうかは非常に重要なポイントです。

たとえば、質問対応の有無・回数・スピードなどは通信講座によって大きく異なります。「質問は週1回まで」「返信は3日後」などと制限があるケースもあるため、注意が必要です。

また、講師からの添削サポートや学習スケジュールの管理機能なども確認しましょう。下記のようなサポート項目が揃っている講座は、学習を続けやすい体制が整っているとも言えます。

サポート内容確認するべきポイント
講師への質問対応回数制限の有無、返信の早さ
添削指導理論答案の添削、具体的なフィードバック
学習スケジュール管理目標設定や進捗確認の機能
模試・過去問対策出題傾向に基づいた演習問題の提供

多くの受験生が経験するつまずきとして、「分からないところを誰にも聞けず、そのまま放置して挫折してしまった」という例があります。税理士通信講座を選ぶ際は、講義だけでなく講師からのサポート内容も重視すべきです。

通信講座の受講費用が適しているか

税理士通信講座の費用は、選ぶ講座によって大きく差があります。1科目単位で受講する場合は3〜10万円程度、全科目パックでは20〜40万円が相場とされています。

たとえば、社会人で「質問制度や添削をフル活用したい」という場合、高額であってもサポートが手厚い講座を選ぶのも大切です。一方、「まずは基礎固めから始めたい」という人なら、低価格のオンライン完結型講座でも十分に学習を進められるでしょう。

「安さで選んだら添削がなくて論文で伸び悩んだ」「高額講座に申し込んだのに、忙しくて半分も活用できなかった」という声も珍しくありません。通信講座の費用は「金額の高低」ではなく、「自分の学習スタイルと必要なサービスに見合っているか」で判断するのが失敗しないコツです。

税理士試験の難易度や合格率は?

税理士試験の合格率は、全体で例年15%〜20%程度で推移しています。令和元年〜6年の受験者数・合格者数・合格率をまとめましたので参考にしてみてください。

受験者数合格者数合格率
令和6年度34,757人5,762人約16.5%
令和5年度32,893人7,125人約21.7%
令和4年度28,853人5,626人約19.5%
令和3年度27,299人5,139人約18.8%
令和2年度26,673人5,402人約20.3%
令和元年度29,779人5,388人約18.1%

参考:国税庁「税理士試験

数字上では「5人に1人が合格している」とも見えますが、この数字には一部科目合格者と5科目合格者の両方が含まれている点に注意が必要です。

前提として、税理士試験は「科目合格制」が採用されています。11科目のうち5科目の試験に合格することで、税理士資格の取得要件を満たせる仕組みです。

そして、税理士試験には数万人が受験しますが、5科目合格者は例年600人〜700人程度です。つまり、科目ごとにコツコツ合格して5科目の合格を目指す仕組みの中で、すべてのハードルをクリアして最終合格に至る人は、受験者全体の約2%前後にすぎないというのが現実です。

これらを踏まえると、全体の合格率が20%前後の試験を5回合格しなければならないため、税理士試験の難易度は高いと言えます。

税理士試験に合格した人へのアンケート

税理士試験に合格した人たちは、実際にどれくらいの年月・勉強時間をかけて、どんな学習法を取り入れていたのでしょうか。当サイトで合格者にアンケートを実施した結果をまとめました。

□実施したアンケートについて

  • アンケート方法:インターネットアンケート
  • 集計期間:2025年9月6日〜2025年10月9日
  • アンケート回答人数:23人

1日の学習時間は平均どれくらいでしたか?

税理士試験に合格した方々は、実際にどれくらいの時間を毎日勉強にあてていたのでしょうか。今回は、税理士試験に合格した23名に対して、1日あたりの平均学習時間についてアンケートを実施しました。

最も多かったのは「4時間以上」の回答で、全体の約30%を占めました。次いで「3〜4時間」「2〜3時間」と続き、全体の約8割以上が1日2時間以上の勉強時間を確保していたという結果になりました。

税理士試験は範囲が広く、暗記・計算ともに高い精度が求められるため、一定以上の勉強時間を確保する必要があることがわかります。

一方で「1〜2時間」や「1時間未満」と回答した人もおり、長時間の勉強が難しい中でも、通信講座を活用して効率よく学習し、合格を果たしたケースもありました。

通信講座は「何を・いつ・どの順で学ぶか」があらかじめ整理されているため、学習計画の立案や教材選びに時間をかけず、すぐに学習に集中できるのが強みです。その結果、短時間でも質の高いインプットとアウトプットが可能となり、忙しい社会人や主婦層も合格を実現しているのです。

勉強を始めてから合格までの期間はどれくらいでしたか?

税理士試験は「科目合格制」であるため、1年ですべての科目に合格する必要はありません。では、実際に合格した人たちは、どれくらいの期間をかけて5科目合格を達成したのでしょうか。

今回のアンケートでは、次のような結果が得られました。

今回のアンケートの結果では、平均すると3〜4年程度での合格が最も多い傾向がみられました。

ただし、5年以上かけてじっくり合格した人も一定数おり、仕事との両立に応じた柔軟な学習が可能な点も税理士試験の特徴です。

通信講座の中で特によかった機能・サポートは何ですか?

今回アンケートを回答いただいた方の中には、通信講座を利用して税理士試験に合格した人もいました。その人たちに対して、「通信講座の中で特によかった機能・サポートは何ですか?」とアンケートをしました。

回答の多かったものは以下の通りです。

倍速再生できる動画講義「復習しやすい」「時間がないときでも進められる」という回答が多数あり
質問対応・添削サービス「わからない問題をすぐ聞けるのが安心」「記述問題の質が上がった」という回答が多数あり
学習スケジュール管理機能「毎日の学習内容が可視化されていて、迷わず取り組めた」という回答が多数あり

学習時間が限られる社会人の場合、短時間で質の高い学習ができるかどうかが合否に直結しやすく、通信講座の機能がそれを後押ししていたことが伺えます。

通信講座を利用して「ここは改善してほしかった」と思う点はありますか?

一方で、合格者の中にも通信講座に対する「ここは少し不満だった」「もっとこうしてほしい」といった声もありました。主に下記のような意見がみられました。

質問対応の返信が遅いときがある「疑問点を送っても返事に3〜4日かかり、次に進みづらかった。せめて1日以内に返してほしい」という意見あり。
一部の講義動画が古い印象を受けた「法改正には対応しているけど、例題や板書が少し前の内容のままで、最新の傾向とずれて感じた」という意見あり。
模試や問題集の難易度が本試験と違いすぎた「実際の試験より簡単に感じていて、本番で焦った。もう少しレベル感を合わせてほしい」という意見あり。

なお、実際には、こうした小さな不満を感じつつも、「それを上回る便利さと成果があった」と語る合格者が多く、今回のアンケート対象者の通信講座の満足度は高いと言えます。

通信講座を利用して税理士試験に合格した人へのインタビュー

当サイトでは、この記事の作成にあたって通信講座を利用して税理士試験に合格した3名に対してインタビューを実施しました。

実際に税理士試験に合格した人の意見は、これから通信講座を利用して税理士試験に臨む人にとって参考になることがあるはずです。

ここからは、3名の方へのインタビュー内容を紹介していきます。

□インタビューの質問内容

  • なぜ税理士試験に挑戦しようと思ったのですか?
  • 通信講座を選んだ理由は?
  • 通信講座の中で特によかったポイントは?
  • 不満に感じた点・改善してほしい点は?
  • 学習を続ける上で意識していたことは?

30代・社会人の男性へのインタビュー

□プロフィール

  • 名前:田中 さん(仮名・35歳)
  • 職業:経理職
  • 学習方法:通信講座+独学併用
  • 合格までの期間:約4年(会計2科目+税法3科目)

Q. なぜ税理士試験に挑戦しようと思ったのですか?

勤めていた会社で経理職に配属され、税務に触れるうちに「もっと深く理解が必要だ」と感じたのがきっかけです。中小企業では実務と勉強の線引きがあいまいな場面も多く、体系的に学ぶことで自信を持てるようになりたいと思いました。

Q. 通信講座を選んだ理由はなんですか?

最初は市販のテキストで独学していたんですが、「どこが重要か」「どうやって覚えるか」が分からず非効率でした。通信講座は学習の順序が設計されていて、ついていくだけで自然と身につくという点に魅力を感じて、通信講座の利用を決めました。

Q. 通信講座で良かったポイントはありますか?

動画講義が短く、昼休みや移動中にスマホで少しずつ進められるのが良かったです。理論問題に関しては、丸暗記ではなく背景や出題意図から説明してくれるので、理解が深まりました。

学習スケジューラー機能も優秀で、「今日のやること」が明確なのがありがたかったですね。

Q. 通信講座の不満点や改善してほしい部分はありますか?

一部の講義は「説明が抽象的」と感じることもありました。もう少し具体的な例や図解があれば、さらに理解が深まると思います。

過去問の解説が動画ではなくテキストのみだったので、解説動画もついていたらよかったなと思いました。

Q. 学習を続ける上で意識していたことはなんですか?

「1日休むと戻るのが大変」なので、毎日最低30分は机に向かうことをルールにしていました。疲れていても、理論暗記カードだけでも見るようにして、学習のリズムを崩さないように意識しました。

30代・専業主婦の方へのインタビュー

□プロフィール

  • 名前:鈴木さん(仮名・33歳)
  • 職業:専業主婦(2児の母)
  • 学習方法:通信講座のみ
  • 合格までの期間:約5年(毎年1〜2科目ずつ)

Q. なぜ税理士試験に挑戦しようと思ったのですか?

出産前は事務職として働いていて、復職後のスキルアップや再就職の武器にしたくて挑戦しました。もともと数字が好きで、長く働ける専門職に魅力を感じていました。

Q. 通信講座を選んだ理由はなんですか?

通学は現実的に無理だったので、最初から通信講座に絞って探しました。講義が短時間でまとまっていることや、暗記サポートが充実している点を重視して選びました。

実際に使ってみて、「このテンポなら育児中でも続けられそう」と思えたのが良かったです。

Q. 通信講座の中で特によかったポイントはありますか?

講義が短く、子どもが昼寝している間に1本見られる手軽さが本当にありがたかったです。理論暗記カードがスマホで使えて、隙間時間に復習できたのが合格に繋がったと思います。

Q. 不満に感じた点・改善してほしい点はありますか?

講義のテンポが速い回があって、初心者としては少しおいていかれるように感じるときもありました。

アプリが時々固まったり、音声だけ再生されないこともあったので、もう少し安定して動いてほしかったです。

Q. 学習を続ける上で意識していたことはなんですか?

時間より習慣を大事にして、毎日机に向かう癖をつけました。完璧を目指さず、少しでも進めばOKという気持ちでコツコツ続けました。

20代・会計事務所勤務の男性へのインタビュー

□プロフィール

  • 名前:中村さん(仮名・28歳)
  • 職業:会計事務所勤務
  • 学習方法:通信講座+独学+実務補強
  • 合格までの期間:約3年(会計は1年目で合格)

Q. なぜ税理士試験に挑戦しようと思ったのですか?

働いている事務所で先輩たちが次々に資格を取っていくのを見て、自分もキャリアアップしたいと考えるようになりました。いずれ独立も視野に入れています。

Q. 通信講座を選んだ理由はなんですか?

残業が多いので、通学は厳しいと判断しました。通信講座なら空き時間に視聴できて、自分のペースで進められる点が合っていると思いました。

講師の解説スタイルや添削指導が自分に合いそうだと感じたものを選びました。

Q. 通信講座の中で特によかったポイントはありますか?

理論添削で自分の弱点を明確にしてもらえたのが大きかったです。講師が実務に絡めて説明してくれるので、記憶にも残りやすく、仕事とリンクして理解が深まりました。

Q. 不満に感じた点・改善してほしい点はありますか?

模試の機会が少なく、アウトプット練習が足りなかったです。年2回くらいは模試があってもいいと思います。質問掲示板のUIがやや使いにくく、もう少しスムーズにやり取りできたら嬉しかったですね。

Q. 学習を続ける上で意識していたことはなんですか?

平日は最低1時間だけでも勉強することを絶対守るようにしていました。仕事が忙しい日は朝に理論カードだけでも見るようにして、リズムを崩さないことを大事にしていました。

よくある質問

税理士試験を受けるにあたって通信講座と予備校はどちらがおすすめですか?

どちらが良いかは、受験者のライフスタイルや学習環境によって変わります。

たとえば、仕事や育児で時間の制約がある方には通信講座がおすすめです。通学せずに、スマホやパソコンで好きな時間に学べるため、毎日のスキマ時間を無駄なく使えます。また、講義動画や暗記ツール、添削サポートなども充実しており、自宅にいながら一通りの学習が完結します。

一方で、直接講師に質問したい、他の受験生と刺激を受けながら学びたいという方には予備校も選択肢となります。ただし、時間や場所の制約があるぶん、通学を続けるハードルはやや高めです。

自分の生活スタイルや性格に合わせて選ぶのが最も大切です。

市販の教材で独学するのと通信講座は具体的にどう違うのでしょうか?

大きな違いは、「学習の進め方が最初から用意されているかどうか」にあります。

独学はコストを抑えられるメリットがある一方で、「どこから手をつければよいか分からない」「この勉強方法で合っているのか不安」という声が多く、特に初学者にとっては挫折のリスクが高くなります。

通信講座では、最初から合格までのカリキュラムが設計されており、「何を」「いつ」「どうやって」学べばよいかが明確です。さらに、法改正や最新の出題傾向にも対応しているため、試験に直結する内容を効率よく学ぶことができます。

時間を無駄にせず、着実に合格を目指したい方には、通信講座のほうが安心感があります。

社会人から勉強を始めても税理士試験の合格を目指せますか?

もちろん可能です。実際に多くの合格者が、社会人として働きながら受験勉強を続けています。

税理士試験は5科目制で、1年で全てに合格する必要はありません。そのため、毎年1〜2科目ずつ合格を積み重ねていけば、仕事や家庭と両立しながらでも合格を目指せます。

重要なのは、スキマ時間を活用して、毎日少しずつでも学習を継続することです。通信講座は、まさにそういった環境で学ぶ人のために作られており、短時間で効率的に学べる機能やサポートが整っています。

まとめ

税理士試験は、長期戦になりやすく、計画的かつ効率的な学習が求められます。とくに社会人や子育て中の方など、時間に制約がある受験生にとっては、自分のペースで進められる通信講座が強い味方となります。

この記事では、通信講座のメリットや選び方、合格者のリアルな体験談、さらには具体的な学習時間や合格までの道のりなど、実践的な情報を紹介してきました。

最後に大切なのは、「どの講座を選ぶか」ではなく、「自分が続けられる環境を選べるかどうか」です。合格までの道は決して平坦ではありませんが、自分に合った学習スタイルを見つけられれば、税理士試験の合格も決して夢ではありません。

まずは、気になる通信講座の無料体験や資料請求からはじめてみるのも良いでしょう。

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