医療事務の資格はどこでとるのがいい?おすすめの通信講座を紹介!
2025.05.14

本ページにはプロモーションが含まれています。
医療事務の資格取得を検討されている方にとって、「どこで取るのがいいのか」「通信講座、通学講座、独学のどれが自分に合っているのか」といった悩みは尽きないものです。
医療事務は、病院やクリニックなどの医療機関での事務業務を担う重要な職種であり、専門的な知識とスキルが求められます。
そのため、信頼性の高い学習方法で効率的に学ぶことが、資格取得への近道となります。
この記事では、医療事務資格の取得に向けた学習方法として、通信講座、通学講座、独学それぞれどういった状況で選ぶのが良いのかを解説。
また、医療事務資格の取得においておすすめの講座の費用や学習期間などを講座ごとに紹介いたします。
自身のライフスタイルや学習スタイルに合った方法を選ぶ際の参考にしていただければ幸いです。
目次
医療事務とは?資格は必須?

医療事務とは、病院やクリニックなどの医療機関で、受付・会計・レセプト(診療報酬請求)業務などを担当する事務職です。
医療行為そのものには関わらないものの、医療機関の運営を支える重要なポジションとして、常に需要がある職種のひとつです。
では、医療事務の仕事を始めるにあたって国家資格のような資格が必要なのかというと、実は資格を持つ必要はありません。
ですが、資格を持っていることで得られるメリットは多く、実際に取得を目指す人は少なくありません。
また、医療事務職に関係する資格は複数あるので、どれを取得したらよいのかなどを次の項目から説明していきます。
医療事務資格は国家資格ではない民間資格
まず、医療事務に関する資格はすべて民間資格です。
どの資格も国が定めたものではなく、各団体が独自に実施しているものです。この点をまず覚えておくと医療事務について正しい理解ができるでしょう。
医療事務の代表的な資格としては以下のようなものがあります。
①医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)
医療事務の資格で最も知名度のある資格。初めて取得する医療事務関係の資格の中では比較的チャレンジしやすい難易度。
②診療報酬請求事務能力認定試験
厚生労働省が認可する資格で資格手当の対象となることも多い実用性の高い資格。資格取得難易度は医療事務関係の資格の中では最も高い。
③医療事務管理士技能試験
医療事務の実務能力を証明する民間資格で、特に「診療報酬請求業務(レセプト業務)」における知識と技能が問われます。
医療機関の規模や種類を問わず活躍できるスキルを認定するため、実務で即戦力として働きたい人に向いています。受験資格に特別な制限はなく、独学やスクール通学で対策可能です。
④医療事務認定実務者
公益財団法人が認定する資格で、医療事務に必要な基礎知識から実践力までをバランスよく評価します。
レセプト業務だけでなく、患者対応やカルテ管理など幅広い業務に対応できる力を身につけたことを証明できます。未経験者でも比較的取得しやすく、転職や就職活動時に役立つ資格の一つです。
資格の種類によって難易度や出題範囲が異なるため、自分の目的やスキルに合ったものを選ぶことが大切です。
医療事務の資格に意味はある?メリットは?

医療事務は、医療現場を支える大切な職種でありながら、未経験からでも挑戦できる間口の広さが魅力です。
しかし、その一方で「資格を取る意味があるのか」と迷われる方も多いのではないでしょうか。
実際、医療事務の資格は就職活動やキャリア形成において大きな力を発揮するだけでなく、働く上での安心感やスキルアップにもつながります。
ここでは、医療事務の資格を取得することで得られるメリットについて、具体的に解説していきます。
資格手当
医療事務の資格を取得すると、資格手当が支給される医療機関も多く存在します。資格手当とは、保有している資格に応じて基本給とは別に支給される手当のことを指します。
医療機関側にとっても、一定以上の知識やスキルを持つ職員が在籍していることは業務の安定に直結するため、インセンティブとして設定されるケースが増えています。
資格の有無が直接的な収入に反映されるため、特に長期的に医療事務職として働くことを考えている方には大きなメリットといえるでしょう。
就職や転職に有利に働く
医療事務は未経験からでも挑戦できる職種ではありますが、資格を持っていると就職や転職活動において大きなアドバンテージとなります。
採用担当者から見れば、資格取得者は医療現場の基本的な知識や業務理解をすでに備えていると判断でき、教育コストの削減にもつながるため、採用意欲が高まる傾向にあります。
特に、即戦力を求めるクリニックや中小病院では、資格の有無が合否を左右する場合もあるため、キャリア形成の一環として資格取得を検討する価値は十分にあります。
業務への理解度が深まる
医療事務の資格取得を通じて、診療報酬請求や医療制度の知識など、日常業務に直結する専門知識を体系的に学ぶことができます。
これにより、単なる作業の積み重ねではなく、業務の背景や意義を理解したうえで対応できるようになります。
ミスを減らし、効率的に業務を進める力が身につくため、現場での信頼も自然と高まります。
知識に裏付けられた自信は、患者様や医療スタッフとのコミュニケーションにも良い影響を与えるでしょう。
医療事務の資格はどこで取る?おすすめの取得方法は?

医療事務の資格を取得する方法はいくつかあり、それぞれに特徴があります。
自身のライフスタイルや学習スタイル、予算に応じて選ぶことが、無理なく資格取得を目指すためには大切です。
今回は、代表的な取得方法である「通信講座」「独学」「通学講座」の3つについて、それぞれのメリットや向いている方のタイプをご紹介いたします。
イチから資格取得する時は通信講座がおすすめ
医療事務に初めて挑戦する方には、通信講座の利用が非常に効果的です。
通信講座は、基礎から実務に役立つ知識まで体系的に学べるカリキュラムが組まれているため、ゼロからでも無理なく理解を深めることができます。
テキストや動画教材、添削課題などサポート体制も充実しているため、自宅にいながらも学習の進捗管理がしやすいのが特徴です。
通学する時間が取れない方や、自分のペースでしっかり学びたい方にも適しています。
費用を抑えて自分のペースで取得したいなら独学
できるだけ費用をかけずに資格を取りたいと考える場合、独学という選択肢も十分に可能です。
市販の参考書や問題集を使えば、数千円程度で学習をスタートできるため、コストを大幅に抑えることができます。
また、自分の好きなタイミングで勉強を進められるため、生活スタイルに合わせた柔軟なスケジュールが組めるのも魅力です。
ただし、独学は自己管理が必要不可欠ですので、計画的に進められる自信がある方に向いていると言えるでしょう。
資格勉強に不安がありお金をかけられるなら通学講座(専門学校含む)
もし「一人では続けられるか不安」「専門家に教わりながら確実に身につけたい」と感じているのであれば、通学講座や専門学校を検討するのがおすすめです。
講師から直接指導を受けられるため、わからない箇所をその場で解決できるメリットがあります。
仲間と一緒に学ぶことでモチベーション維持もしやすく、短期間で資格取得を目指せる場合もあります。
費用は通信や独学に比べて高額になりがちですが、安心感と学習効率を重視する方には適した選択肢と言えるでしょう。
医療事務の資格取得におすすめの通信講座

医療事務の資格は、キャリアアップや就職を目指す上で心強い武器になります。
特に、効率よく知識を身につけたい方にとって、質の高い講座を選ぶことはとても重要です。
この項目では、数ある医療事務講座の中から、実績やサポート体制など定評のある講座を厳選して紹介します。
自分に合った学びのスタイルを考慮し、資格取得のために役立つ医療事務講座を見つけてみてください。
【医療事務の資格取得におすすめ通信講座の選定基準】
- 合格実績と信頼性:過去に多数の合格者・修了生を輩出している実績があり、安心して受講できる信頼性がある。
- 充実したサポート体制:質問対応、添削、就職支援など、学習中および資格取得後のサポートが手厚いこと。途中で挫折しにくい環境が整っている。
- 柔軟な学習スタイルに対応:通学・通信・eラーニングなど、多様な学習方法に対応しており、受講者のライフスタイルに合わせた学びが可能なこと。
- コストパフォーマンスの良さ:適正価格で受講でき、さらに割引キャンペーンや給付制度などを活用することで、コストを抑えて資格取得を目指せること。
- 学習期間とサポート期間のバランス:標準3~4ヶ月の学習期間に加え、6ヶ月~12ヶ月程度のサポート期間があり、無理なく資格取得に向けて学べるスケジュール設定になっていること。
ヒューマンアカデミー医療事務講座

料金目安 | eラーニングコース:47,300円(税込) |
受講期間(目安) | 標準学習期間:3ヶ月 在籍期間:6ヶ月 |
サポート体制 | 質問無制限 最大10万円の就業継続支援金で、就業後もサポート |
合格実績(合格数) | 合格率91.4%(2023年) |
特典・キャンペーン | LINE友達追加で割引クーポン5%OFF 教育訓練給付金で受講料20%還元 その他各種割引あり ※詳しくは公式HPを参照してください |
公式サイト | https://haec.athuman.com/shop/pages/career-up.aspx |
「ながら学習」を掲げるヒューマンアカデミーの医療事務講座は、eラーニングを活用した効率的な学習が特長です。
自宅での学習に加え、スマートフォンやタブレットを使って、通勤時間などのスキマ時間にも学習が可能です。
また、添削指導や質問サポートも充実しており、初学者でも安心して学べます。
【ヒューマンアカデミー医療事務講座はこんな人にオススメ】
- スキマ時間を活用して効率的に学習したい方
- eラーニングを活用した柔軟な学習スタイルを求める方
- 就職支援やキャリアサポートを重視する方
ユーキャンの医療事務講座

料金目安 | 一括払い:49,000円(税込) 分割払い:月々3,300円(15回払い) |
受講期間(目安) | 約4ヶ月 |
サポート体制 | 添削課題、質問制度、WEB学習対応 |
合格実績(合格数) | 過去10年間で75,000名以上合格 |
特典・キャンペーン | 教育訓練給付制度対象 5000円割引キャンペーン |
公式サイト | https://www.u-can.co.jp/ |
ユーキャンの医療事務講座は、初心者にもわかりやすい教材と、スマートフォンやパソコンを活用した学習システムが魅力。自分のペースで学習を進められるため、忙しい方も効率的に学べる講座となっています。
実務を視野に入れたフルカラーのテキストが学ぶモチベーションを高めるのと同時に、要点が視覚的にもわかりやすく構成されています。
【ユーキャンの医療事務講座はこんな人にオススメ】
- 医療事務の学習が初めてで、基礎からしっかり学びたい方
- スマートフォンやパソコンを使って手軽に学習したい方
- 自分のペースで無理なく学習を進めたい方
ニチイの医療事務講座(医科)

料金目安 | 通学コース:64,000円(税込) 通信コース:47,850円(税込) ※上記は割引キャンペーンの適用無しの一般価格です。 |
受講期間(目安) | 通学コース:標準3ヶ月(最短1.5ヶ月) 通信コース:3~4ヶ月 |
サポート体制 | 教室・通信選択可、就職支援あり |
合格実績(合格数) | 修了生数80万人以上 |
特典・キャンペーン | 受講料最大50%OFFキャンペーン ※通信コースは40%OFF |
公式サイト | https://www.e-nichii.net/campaign/iryojimu/ |
ニチイの医療事務講座は、通学と通信の両方のコースがあり、自分のライフスタイルに合わせて選択できます。
特に通学コースでは、講師から直接指導を受けられるため、短期間での資格取得を目指す方に適しています。
【ニチイの医療事務講座はこんな人にオススメ】
- 実績のある講座で信頼性を重視する方
- 職場見学など、実務に近い体験を通じて学びたい方
- テキスト中心の学習に慣れており、自己学習が得意な方
資格の大原

料金目安 | 医療事務3級から学ぶ2級合格コース:36,600円(税込) ※初めての申し込みの場合、別途入学金6,000円(税込)が必要 ※他コースについては公式サイトを参照してください |
受講期間(目安) | 標準学習期間:3ヶ月 受講・配信期間:7ヶ月 |
サポート体制 | 講義映像、就職サポートあり |
合格実績(合格数) | 非公表 |
特典・キャンペーン | 大原受講生割引3%OFF |
公式サイト | https://www.o-hara.jp/course/iryo_jimu/iry_feature |
資格の大原では、医療事務の基礎から応用までを体系的に学べるカリキュラムが用意されています。
特に、入院設備のないクリニックや診療所などでの実務に対応した内容が特徴です。
【資格の大原はこんな人にオススメ】
- 効率的に学習を進めたい方
- 試験対策を重視し、合格を目指す方
- 学習サポートや質問対応を重視する方
資格のキャリカレ

料金目安 | Aコース68,800円(税込) Bコース58,800(税込) ※A、BコースはWEB申し込みで10,000円OFF Cコース58,700円→15,760円(税込)73%OFF中! |
受講期間(目安) | 標準学習期間:3ヶ月 学習サポート期間:最長12ヶ月 |
サポート体制 | 質問無制限、最長12ヶ月サポート |
合格実績(合格数) | 非公表 |
特典・キャンペーン | ネット限定割引、紹介割引 |
公式サイト | https://www.c-c-j.com/course/welfare/iryo/rn/ |
キャリカレの医療事務講座は、1日30分の学習で資格取得を目指せる効率的なカリキュラムが特徴です。また、専任講師によるマンツーマン指導や、就職サポートも充実しています。
日本レセプト学会理事長を務める大友達也氏が全面監修の現場で必要な知識に特化させた実践的な学習内容が、資格取得だけではなく実務においても役立つ点が魅力です。
【資格のキャリカレはこんな人にオススメ】
- リーズナブルな価格で学習を始めたい方
- 自宅で受験ができるなど、柔軟な学習環境を求める方
- レセプト作成など、実務に直結したスキルを身につけたい方
日本医療事務協会

料金目安 | 37,400円(税込) ※上記は割引キャンペーンの適用無しの一般価格です。 |
受講期間(目安) | 受講有効期間:1年間 |
サポート体制 | 通学・通信選択可、就職支援あり |
合格実績(合格数) | 合格率94.4%(2024年度) |
特典・キャンペーン | 受講料20%OFFキャンペーン 受講料キャッシュバック制度 教材到着から8日以内は返品可能 |
公式サイト | https://www.ijinet.com/ |
日本医療事務協会の通信講座は、コストパフォーマンスの高さと充実したサポート体制が魅力です。50年続く歴史ある医療事務の専門学校で資格試験合格の実績も申し分ありません。
質問回数無制限や就職サポートなど、学習から就職までをトータルで支援しています。
【日本医療事務協はこんな人にオススメ】
- 実務に直結したカリキュラムで学びたい方
- 高い合格率を誇る講座で確実に資格取得を目指す方
- 就職支援など、資格取得後のサポートを重視する方
医療事務資格の通信講座一目でわかる比較表
横スクロールできます→ | 料金目安 | 受講期間(目安) | サポート体制 | 合格実績(合格数) | 特典・キャンペーン |
ヒューマンアカデミー医療事務講座 | eラーニングコース:47,300円(税込) | 標準学習期間:3ヶ月 在籍期間:6ヶ月 | 質問無制限 最大10万円の就業継続支援金で、就業後もサポート | 合格率91.4%(2023年) | LINE友達追加で割引クーポン5%OFF 教育訓練給付金で受講料20%還元 その他各種割引あり ※詳しくは公式HPを参照してください |
ユーキャンの医療事務講座 | ※添削ありの教材付き通信学習 一括払い:49,000円(税込) 分割払い:月々3,300円(15回払い) | 約4ヶ月 | 添削課題、質問制度、WEB学習対応 | 過去10年間で75,000名以上合格 | 教育訓練給付制度対象 5000円割引キャンペーン |
ニチイの医療事務講座(医科) | 通学コース:64,000円(税込) 通信コース:47,850円(税込) ※上記は割引キャンペーンの適用無しの一般価格です。 | 通学コース:標準3ヶ月(最短1.5ヶ月) 通信コース:3~4ヶ月 | 教室・通信選択可、就職支援あり | 修了生数80万人以上 | 受講料最大50%OFFキャンペーン ※通信コースは40%OFF |
資格の大原 | 医療事務3級から学ぶ2級合格コース:36,600円(税込) ※初めての申し込みの場合、別途入学金6,000円(税込)が必要 ※他コースについては公式サイトを参照してください | 標準学習期間:3ヶ月 受講・配信期間:7ヶ月 | 講義映像、就職サポートあり | 非公表 | 大原受講生割引3%OFF |
資格のキャリカレ | Aコース68,800円(税込) Bコース58,800(税込) ※A、BコースはWEB申し込みで10,000円OFF Cコース58,700円 →15,760円(税込)73%OFF中! | 標準学習期間:3ヶ月 学習サポート期間:最長12ヶ月 | 質問無制限、最長12ヶ月サポート | 非公表 | ネット限定割引、紹介割引 |
日本医療事務協会 | 37,400円(税込) ※上記は割引キャンペーンの適用無しの一般価格です。 | 受講有効期間:1年間 | 通学・通信選択可、就職支援あり | 合格率94.4%(2024年度) | 受講料20%OFFキャンペーン 受講料キャッシュバック制度 教材到着から8日以内は返品可能 |
医療事務の資格はどれを取る?難易度や取得期間別に紹介

医療事務の資格にはさまざまな種類があり、それぞれ特徴や難易度、取得にかかる期間が異なります。
どの資格を目指すかは、キャリアプランや働きたい医療機関のニーズに合わせて選ぶことが大切です。
ここでは代表的な医療事務資格について、ポイントごとにわかりやすくご紹介いたします。
紹介する資格は以下8つです。
- 医療事務検定試験
- 医療事務技能認定試験
- 医療事務認定実務者試験(R)
- 診療報酬請求事務能力認定試験
- 医療事務管理士技能認定試験
- 医事コンピュータ技能検定試験
- 医療情報事務能力検定試験(医療事務実務士)
- 医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)
医療事務検定試験
医療事務検定試験は、比較的受験しやすいレベルの試験であり、医療事務の基礎知識を身につけたい方に適しています。難易度は初級〜中級程度とされ、未経験者でもしっかり勉強すれば合格が狙える内容です。
取得優先度は、まず医療事務の世界に足を踏み入れるための第一歩として十分に高い位置付けと言えるでしょう。
標準的な学習期間は約2〜4か月程度となっており、短期間での資格取得も可能です。医療事務の基本的な仕組みや業務フローを理解する上で役立つ資格です。
難易度 | 初級〜中級 |
取得可能期間 | 約2〜4か月 |
資格の概要 | 医療事務の基本知識を体系的に学べる資格 |
医療事務技能認定試験
医療事務技能認定試験は、実践力を重視した内容で構成されています。
難易度は中級程度で、診療報酬請求業務に強くなりたい方には特におすすめです。取得優先度は現場での即戦力を求められる場合に高く、実務に直結したスキルを証明できます。
学習期間は3〜6か月が目安であり、コツコツと基礎を積み重ねることが求められます。即戦力をアピールしたい方には非常に価値のある資格でしょう。
難易度 | 中級(合格率約85%) |
取得可能期間 | 約3〜6か月 |
資格の概要 | 診療報酬請求業務に強くなる実践型資格 |
医療事務認定実務者試験(R)
医療事務認定実務者試験(R)は、医療事務の幅広い知識と実務能力を評価する資格です。
難易度はやや中級寄りで、基礎知識だけでなく実践的な内容まで求められるため、しっかりとした準備が必要です。
取得優先度は高く、特に医療機関の採用担当者にも認知されているため、就職活動において有利に働く可能性が高いです。
取得にかかる標準期間は4〜6か月ほどとされています。
難易度 | 中級(合格率約60~80%) |
取得可能期間 | 約4〜6か月 |
資格の概要 | 医療事務全般の知識と実務能力を証明する資格 |
診療報酬請求事務能力認定試験
診療報酬請求事務能力認定試験は、医療事務資格の中でも最難関の一つに位置付けられています。
難易度は非常に高く、合格率も毎年30〜40%程度にとどまるのが特徴です。
取得優先度は極めて高く、特に大規模病院や医療法人グループでは高く評価される傾向にあります。
標準的な学習期間は6か月〜1年以上と長期にわたる場合も多いです。診療報酬請求に関する高度な知識と実務能力を証明できるため、キャリアアップを目指す方には非常に有用な資格といえるでしょう。
難易度 | 上級(合格率約30%前後(第1回〜第50回平均30.1%)) |
取得可能期間 | 約6か月〜1年以上 |
資格の概要 | 診療報酬請求の高度な知識と実務能力を認定する資格 |
医療事務管理士技能認定試験
医療事務管理士技能認定試験は、基礎から応用まで幅広くカバーしており、診療報酬請求業務に関する力をバランスよく証明できる資格です。
難易度は中級程度、取得優先度も実務能力をアピールする際に十分な強みになります。
標準学習期間は約4〜6か月と比較的取り組みやすく、働きながら資格取得を目指す方にも人気があります。安定したスキルを身につけたい方にはおすすめの試験です。
難易度 | 中級(合格率約50%前後) |
取得可能期間 | 約4〜6か月 |
資格の概要 | 医療事務業務全般の知識と技能をバランスよく証明する資格 |
医事コンピュータ技能検定試験
医事コンピュータ技能検定試験は、医療事務業務に欠かせないコンピュータ入力スキルに特化した資格です。
難易度は初級から上級まで段階があり、自分のスキルに応じて受験する級を選べます。取得優先度は、電子カルテやレセプトコンピュータを扱う医療機関では高く評価される傾向にあります。
取得にかかる期間は2〜5か月程度と比較的短期間で、パソコン操作に自信のない方でも基礎から学べる内容となっています。
難易度 | 初級〜上級(合格率は準1級:約22~25%、2級:約51~63%、3級:約75~80%) |
取得可能期間 | 約2〜5か月 |
資格の概要 | 医療事務におけるコンピュータ入力スキルを証明する資格 |
医療情報事務能力検定試験(医療事務実務士)
医療情報事務能力検定試験は、医療事務だけでなく医療情報管理にも対応できる力を証明する資格です。
難易度は中級からやや上級寄りで、特に情報管理の正確性や倫理観も求められる点が特徴です。
取得優先度は、医療情報の取り扱いに強い職場では非常に高いと言えるでしょう。取得期間は約6か月前後が目安であり、情報セキュリティやデータ管理に関心がある方には最適な資格です。
難易度 | 中級〜上級(合格率約66.5%※医療情報基礎知識検定試験) |
取得可能期間 | 約6か月 |
資格の概要 | 医療情報管理と医療事務スキルを兼ね備えた能力を証明する資格 |
医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)
医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)は、医療事務全般に対応できるオールラウンドなスキルを身につけたことを証明する資格です。
難易度は中級程度で、しっかり学習すれば確実に合格を狙えます。
取得優先度も高く、特に病院受付やクラーク業務を希望する方には大きな武器になります。
標準学習期間は4〜6か月ほどで、幅広い分野の知識をバランスよく習得できる点が魅力といえるでしょう。
難易度 | 中級(合格率約60〜67%) |
取得可能期間 | 約4〜6か月約4〜6か月 |
資格の概要 | 医療事務全般に対応できるオールラウンドスキルを証明する資格 |
医療事務における資格取得の優先度
前の項目では8つの医療事務に関わる資格を紹介しました。
ここで気になるのは医療事務の仕事をするにあたって、どの資格を優先して取得すべきかということです。
この項目では、資格取得の優先度を以下のようなポイントを重視して決めてみました。
- 就職や転職の際に「資格として武器になるか」
- 初学者が最初に取れる難易度なのか、それとも実務経験が必須なのか
- 実務において即戦力となりうる資格なのか
【医療事務資格取得の優先度まとめ】
取得優先度 | 資格名 | 理由 |
最優先 | 医療事務技能認定試験 | ・合格率約85%と高い水準で未経験者が最初に取得を目指すのに最適。 ・多くの求人で「医療事務技能認定試験保持者歓迎」と記載されていることから、就職などでも求められる資格である。 |
優先 | 医療事務技能審査試験(メディカルクラーク) | ・多数の医療系専門学校がこの資格試験を導入しているため、医療事務を目指す人の「標準資格」として扱われている。 ・合格率は60〜67%%前後ですが、専門学校などで対策がされることを加味すると合格率も高まり、取得しやすい。 ・教育機関に認められ、医療現場においても資格の存在が広く認知されている。 |
優先 | 診療報酬請求事務能力認定試験(厚労省認可団体が運営) | ・合格率30%と難易度は高いが「医療事務の最高峰」とも言われる資格で、病院やクリニックでの正職員登用やキャリアアップに有利。 ・厚労省認可団体(日本医療保険事務協会)が実施していることで公的信頼性も高い 。 ・資格取得において診療報酬点数表の扱いとレセプト実技の精度が要求されるので、実務においても即戦力となる。 |
優先 | 医療事務管理士技能認定試験 | ・ 技能認定振興協会(JSMA)が実施。より実務的で、管理職ポジションを目指す人に適しています。 ・ 初学者向けというよりは、基本を学んだ人がさらに実務力を強化するための資格なので医療事務としてのステップアップ資格として人気。 |
そこまで優先では無い | 医療情報事務能力検定試験(医療事務実務士) | ・電子カルテや医療情報システムの操作・管理といった、現代の医療事務に欠かせないIT系スキルが評価される資格なので、今後取得優先度が高くなる可能性がある。 ・現在では他の主要な資格のプラスαの資格としての立ち位置。 |
そこまで優先では無い | 医事コンピュータ技能検定試験 | ・医療事務用コンピュータ(医事会計システム)の入力・操作技術が評価される資格で、レセプト関連業務の即戦力がアピールできる ・この資格単体で持つよりも、主要な資格との併用が理想的。 |
優先資格の取得を目指すべき | 医療事務認定実務者試験(R) | ・他の優先上位資格と内容が重複しており、受験者数・認知度ともに限定的。 |
優先資格の取得を目指すべき | 医療事務検定試験 | ・実施団体によって質や内容がばらつく。 ・他の資格で十分に代替可能。 |
医療事務の資格取得のために何を勉強すればよい?

医療事務の資格取得を目指すには、単に暗記するだけでなく、実務に直結する幅広い知識とスキルを身につけることが重要です。
医療制度や診療内容に関する理解だけでなく、パソコン操作や事務処理といった一般的なビジネススキルも求められます。
この項目では、医療事務資格に必要な主な勉強内容について、具体的に解説いたします。
医療保険制度
医療事務の業務では、医療保険制度の仕組みを正しく理解していることが不可欠です。
患者さんがどの保険制度に加入しているかにより、診療報酬の請求方法が異なるためです。
公的医療保険(健康保険、国民健康保険など)の内容や、自己負担割合、保険証の取り扱いなどについて、基礎から学ぶ必要があります。これらを理解することで、正確な事務処理が可能になるでしょう。
レセプト・カルテ作成など
レセプト(診療報酬明細書)の作成は、医療事務業務の中心となるスキルのひとつです。
診療内容を正確に点数化し、保険者に請求する作業は、細かい知識と正確性を求められます。
また、カルテ(診療録)作成補助についても学習しておくと、実際の現場での対応力が向上します。レセプト作成に必要な診療報酬点数表の読み方も、早めに慣れておくと安心です。
診療・薬剤に関する知識
医療事務に従事するうえでは、基本的な診療内容や薬剤に関する知識も求められます。
たとえば、内科・外科・整形外科といった診療科ごとの一般的な処置や、処方される薬の分類などを理解しておくと、レセプト作成や患者対応の際に役立ちます。
医療事務職は医師や看護師と連携することも多いため、専門用語に対する抵抗感をなくしておくことも大切だといえるでしょう。
基本的なパソコンスキルや事務処理知識
現代の医療機関では、パソコンを使った事務処理が標準化されています。
電子カルテシステムやレセプトコンピュータ(レセコン)の操作、エクセルやワードを使用した簡単な資料作成など、基本的なパソコンスキルは必須といえます。
また、ファイリング、データ入力、帳票管理といった事務処理スキルも、日常業務をスムーズに進めるために重要です。
資格勉強と並行して、パソコン操作にも慣れておくとよいでしょう。
医療事務の資格取得の注意点

医療事務の資格は、確かに就職やキャリア形成に役立つものです。しかし、資格取得だけに頼ってしまうと、期待通りに結果が出ないこともあります。
資格の選び方や取得方法を誤ると、時間や費用を無駄にしてしまうリスクもあるため、注意が必要です。
ここでは、医療事務の資格取得における主な注意点を整理してご紹介いたします。
資格があれば確実に就職できるわけではない
医療事務の資格を取得しても、必ずしもすぐに就職できるとは限りません。
実際の採用現場では、実務経験やパソコンスキル、コミュニケーション能力といった総合的な力が重視されるケースも多いです。
資格はあくまでもスタートラインに立つための証明に過ぎず、その後の実践力をアピールできるかどうかが大きな鍵となります。
そのため、資格取得後も自己研鑽を続ける姿勢が重要だといえるでしょう。
医療事務の資格によって求められる知識は異なる
医療事務の資格には多くの種類があり、それぞれに重視される知識や技能が異なります。
たとえば、診療報酬請求事務能力認定試験ではレセプト業務に関する高度な知識が求められる一方、医療事務技能認定試験では受付対応や一般事務の基礎も含めた幅広い内容が問われます。
このため、自分が将来どのような医療機関でどのような業務に携わりたいのかを明確にし、目標に合った資格を選択することが大切です。
医療事務資格取得のサポート体制は受講先によって異なる
資格取得を目指す際には、選んだ講座やスクールのサポート体制にも注意が必要です。
たとえば、通信講座でも質問対応や添削指導が充実しているところもあれば、教材のみの提供で自己学習が中心となるところもあります。
また、通学型の講座では講師から直接指導を受けられる反面、スケジュール調整が難しい場合もあるでしょう。
自分のライフスタイルや学習スタイルに合わせて、無理なく学べる環境を選ぶことが、資格取得の成功につながります。
まとめ
医療事務の資格取得を目指す際には、学習方法の選択が重要なポイントとなります。
まず、通信講座は自分のペースで学習できるため、仕事や家事との両立が可能です。また、費用が比較的安価で、コストパフォーマンスに優れています。
一方、通学講座は、講師から直接指導を受けられ、疑問点をその場で解決できます。同じ目標を持つ仲間と学ぶことで、モチベーションの維持がしやすいです。
独学は、費用を最小限に抑えることができ、自分のペースで自由に学習を進められますが、自己管理が求められます。
このように、それぞれの学習スタイルには一長一短があり、自分のライフスタイルや学習スタイル、予算、学習期間などを考慮し、最適な方法を選択することが重要です。
ただ、その中でも特に通信講座はキャンペーンの適用が多かったり、利用できる学習媒体の自由度が高いなど内容が充実しているため、多くの方にとって魅力的な選択肢となるでしょう。
ご自身のスタイルや取得までの目標に合わせて、当記事も参考に最適な学習方法をもセレクトしてみてください。