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半導体業界とは?先端技術に関わる半導体業界の魅力とおすすめの学部

2023.05.29

カテゴリー:
半導体メーカーで製造される半導体

私たちの暮らしになくてはならない電化製品の多くに、「半導体」という部品が使われているのを知っていますか?たとえば、皆さんが毎日持ち歩いているスマートフォン。それから、お家や学校にあるテレビやパソコン、冷蔵庫・洗濯機・エアコン・炊飯器まで、あらゆる電化製品に半導体が使われているのです!

半導体には、電気や光のエネルギーを変換したり、電気の流れを制御したりする役割があります。この仕組みを活用したのが、高速でデータ通信を行うスマホの機能や、高画質な映像を処理するテレビの機能、センサーで温度を調整するエアコンの機能など。半導体のお陰で、身近にあるさまざまな先端技術が実現されているのですね。それだけでなく、インターネット通信から電車や飛行機の運行まで、社会を支えるあらゆる仕組みに半導体が関わっています。

半導体はこれまで社会の発展に大きく貢献してきました。今後も半導体の需要はますます高まり、社会を豊かにすると期待されています。この記事では、私たちの暮らしを支える半導体に関する仕事について解説します。


半導体業界で働く魅力と主な企業の例

まずは半導体に関わる仕事の特徴や、有名な企業の例をご紹介します。

半導体業界とは

半導体業界は、半導体の製造や開発を担う企業や、販売を担う企業が集まっている業界です。業界には、半導体そのものを製造する「半導体メーカー」と、半導体を作るために必要な装置を製造する「半導体製造装置メーカー」が存在します。半導体は非常に精密な製品なので、製造工程では専用の装置が必要となります。こうした背景から、半導体製造装置メーカーが装置を作って、半導体メーカーに販売しているのです。また、こうして半導体メーカーが作った製品は、半導体を取り扱う商社に卸されて、商社が市場へ流通させる役割を担っています。

半導体業界で働く魅力

冒頭でもご紹介した通り、半導体は私たちの身の回りにあるあらゆる電化製品や、社会のインフラに使われています。普段、半導体そのものを目にする機会はほとんどありませんが、実は半導体がなければ社会が成立しないともいわれるほど重要なモノなのです!自分の仕事を通じてデジタル社会の仕組みを根本から支えられるのは、この業界ならではのやりがいといえます。

半導体業界の主な企業

半導体業界では、以下のような企業が有名です!

ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社
東芝デバイス&ストレージ株式会社
株式会社日立ハイテク
キオクシア株式会社
ルネサスエレクトロニクス株式会社

これらの中でも「SONY」「東芝」「日立」といった名前は、皆さんも聞いたことがあるでしょう。どれも電化製品でよく知られる有名な名前ですね。これらの3社は、複数の企業が集まる大きな組織の中で、半導体の分野を担っています。ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社は、半導体を作っている会社です。東芝デバイス&ストレージ株式会社は、半導体を使った製品の開発・製造・販売を行っています。株式会社日立ハイテクは、半導体製造装置などを作っている会社です。

これらの半導体業界の有名な企業で活躍する先輩たちは、一体どんな大学で学んだのでしょうか?進路が気になったら、ぜひ「JOB-BIKI」で検索してみてくださいね。検索画面の就職先検索に「ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社」と会社名を入力すると、先輩たちの出身大学をチェックできます。ご紹介した有名な企業の情報を、ぜひ「JOB-BIKI」で調べてみましょう!


半導体業界の職種

半導体業界で活躍している職種と、それぞれの特徴をご紹介します。

研究開発・設計

半導体メーカーや半導体製造装置メーカーに所属して、半導体や製造装置の開発・設計を担う技術職です。新しい半導体の製品を作ったり、製造装置を作ったりするために、設計図を書いたり、必要な材料や製造工程の流れを考えたりします。

検証・評価

半導体メーカーや半導体製造装置メーカーに所属して、品質や製造工程などをチェックする役割です。製造した半導体や装置に不具合がないかを確認したり、製造工程で生じたトラブルに対応したりします。

資材・ツール調達

半導体メーカーや半導体製造装置メーカーに所属して、半導体や製造装置を作るのに必要な材料や道具を確保する役割です。それらを入手するために、海外の企業と取引することも珍しくありません。

半導体メーカーの営業

半導体メーカーの営業職は、半導体を取り扱う商社との企業間の取引を担当します。自社製品を売るために、半導体商社へ営業を行います。

半導体商社の営業

半導体商社の営業職は、半導体メーカーから仕入れた半導体を国内外へ販売する、卸売業のような立ち位置にあります。世界的に半導体の需要が高まる中、海外の企業へ営業を行う機会も多い職種です。


半導体業界に求められる人の特徴とおすすめの学部

機械工学を学ぶ男性

半導体業界で働きたい方へ向けて、必要な資格や適性、おすすめの学部をご紹介します!

求められる経験や資格

半導体業界へ就職するために必須の資格はありません。ただし、半導体メーカーや半導体製造装置メーカーの技術職として働く際は、理工学系の専門知識や技術が求められます。営業職であっても、取引の上で半導体に関する知識がなくては務まりません。この業界を目指すなら、関連する分野について学べる進学先を選びたいですね。なお、半導体業界で一定の実務経験を積むと、国家資格の「半導体製品製造技能士」にチャレンジできます。働き始めたら、自分の能力や経験を証明するために、資格の取得を目指してみてはいかがでしょう?

半導体業界で働くことに向いている人

・最先端の技術に興味がある人
業界では技術の進歩にともない、これまでの半導体よりもさらに進化した、次世代の半導体が登場することも。近い将来、新たな半導体を搭載した電化製品を、多くの人が使うようになるかもしれません。最先端の技術に興味を持っていて、その技術を世の中に役立てるために貢献したい人にとって、半導体業界は非常に魅力ある世界だといえるでしょう。

・グローバルに活躍したい人
半導体によって社会全体が支えられているのは、日本だけではありません。多くの国が半導体を必要としており、半導体市場は世界的な影響を持つことから注目されています。営業職は海外出張をしたり、外国企業の担当者と英語で交渉したりする機会もあるでしょう。今後も成長が期待され、世界各国との取引が発生することから、グローバルに活躍したい人にも向いている業界です。

・ものづくりが好きな人
半導体業界をはじめとしたものづくりでは、品質の高い製品を効率良く作ることが大切です。そのため「自社の半導体の品質をさらに高めるにはどうしたらいい?」「工場での廃棄を減らすためにもっと工夫しよう!」と考えられる人は、強いやりがいを感じられるでしょう。より良い製品を作り出すために積極的に考えられる人に向いている仕事だといえます。

半導体業界に就職するために選びたいおすすめの学部

半導体業界へ就職したいなら、理工学系の学部への進学を目指しましょう。理学部や工学部では、半導体の製造・開発の仕事に欠かせない、専門分野の知識や技術を身につけられます。具体的には、電気工学科・電子工学科・電気電子システム工学科・電気電子通信工学科といった学科やコースが挙げられます。こうした理工学系の学科やコースでは、半導体を用いた製品の構造や仕組み、設計方法、半導体の材料や製造の流れなどを体系的に学べるのが特徴です。4年間という長い時間をかけて、基礎から応用まで幅広い知識と技術をしっかりと学べます。半導体に関わる仕事に就きたい皆さんは、ぜひ憧れの仕事に役立つ分野を学べる進路を選びましょう!


半導体業界への就職を目指すあなたは「JOB-BIKI」で進路検索!

ここまで、半導体業界の仕事についてお伝えしました。半導体業界で働くには、理工学系の専門知識や技術が欠かせません。就職を目指すなら、まずは半導体に関連する分野を体系的に学べる大学の学部への進学を視野に入れてみましょう。進路選びで迷ったら、「JOB-BIKI」を活用してみてくださいね。検索画面の就職先検索で、業種を「製造・機械」の「電気・電子機器」に指定すると、半導体をはじめとした電気・電子機器関連の企業のデータを調べられます。企業別に先輩たちの出身大学がわかるので、ぜひ進路の参考にしてみてください!

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