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電気(電力)業界の魅力は?現状や今後の動向、就職に役立つ学部・学科の選び方も紹介

2024.01.16

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電気に関連する商品やサービスを扱う業界を電気(電力)業界と呼びます。電気は人々の生活にとってなくてはならないものなので、電気業界の仕事に携わることは人々の生活を支えることに直結するといえるでしょう。

この記事では、電気業界の具体的な仕事内容や魅力、電気業界への就職に役立つ学部・学科の選び方についてまとめました。電気業界の今後の動向についても触れているので、電気業界に興味がある人は参考にしてみてください。

電気(電力)業界の仕事内容と職種

配線の修理を行う電気業界の技術者

電気業界の具体的な仕事内容と職種をご紹介します。
電気業界の主な職種は、下記の3つに分けられます。

● 技術系総合職
● 営業系総合職
● 事務系総合職

技術系総合職
電力が安定的に供給されるよう、電力の開発・研究や稼働設備の保守・メンテナンスをおこないます。理系学部出身者が就業することの多い仕事です。
開発・研究分野では、質の良いエネルギーを継続的に供給するために日々研究もおこなわれています。近年は新しい資源から電力を生み出す試みをおこなう企業も増えており、研究職の需要も高まっているといえるでしょう。

保守やメンテナンス分野は、稼働中の設備の点検や修理、維持管理などが主な業務です。電力を送るのが「送電所」、送電された電力を変換するのが「変電所」、変電所と顧客とを結ぶのが「配電設備」です。それぞれの安全を守るため、技術的な立場での点検やチェックをおこないます。
継続的に安全に電力を提供できるよう、古くなった電気配線の点検・交換などもおこないます。

営業系総合職
一般家庭や企業など、消費者に対して自社の電力を提案する仕事です。一般家庭を対象とする場合は個人営業、企業を対象とする場合は法人営業となります。電力供給の新規契約はもちろん、継続して安全に電力を使っていくために定期的なヒアリングなど、契約成立後のフォローが求められます。
文系出身で営業職につく人は多く、営業を経験してから企画・管理部門に活動の幅を広げることができます。

事務系総合職
営業職や技術職のサポートを担当します。営業職がつかう契約書類の準備や保管、技術職が開発・研究などにつかう予算の管理など、裏方の細かくて重要な業務がメインとなります。
また、語学が堪能であれば燃料調達の仕事も事務系総合職の分野です。日本国内の発電方法のメインは火力発電ですが、燃料の大半は海外からの輸入に頼っています。世界各国の現地企業との価格交渉や、輸送船の手配といった業務があります。

電気業界の関連企業

発電所

電気業界の関連企業をご紹介します。上記の仕事内容を1社で一貫しておこなっているところもあれば、企業同士が連携して業務を進めているところもあります。企業名をクリックすると「JOB-BIKI」で企業情報と出身大学を知ることができます。

株式会社JERA
日本最大といわれる発電会社です。主に火力発電・ガス事業を中心に、燃料の調達から発電までの事業を一貫しておこなっています。

東京電力ホールディングス
首都圏を中心に電力を供給している会社です。日本全体の約30%の電力を担っており、水力・原子力を中心とする発電部門、送配電部門、営業部門など電気業界の業務を一貫しておこないます。

東北電力株式会社
東北地域の電力を担う会社です。震災の影響を克服し、女川原発も再稼働が決まったことで名前が知られているかもしれません。2020年4月からは送配電部門のみ「東北電力ネットワーク株式会社」として分社しています。

沖縄電力株式会社
沖縄周辺地域の電力を担う会社です。燃料の生成から営業まで一貫しておこないますが、原発を保有しておらず火力を中心に発電しています。近年は風力発電にも力を入れています。

電気業界の現状と今後の動向

電気業界で働く人たち

電気業界の現状と、今後の動向について簡単に解説します。

従来電気業界は、伝統を重んじる大手企業によって支えられてきました。2016年には電力の小売部門の自由化が始まり、異業種の企業も電気業界に参入できるようになっています。これによって新しい電力の開発も進んでいますが、2021年に登録のあった新電力会社の約30%が2023年には倒産・撤退しました。大手電力会社でも、10社中8社が赤字を計上しています。

これらの要因のひとつが、長期化しているウクライナ情勢です。ウクライナ侵略に伴い燃料価格の高騰や円安が進み、経済産業省資源エネルギー庁に対し、大手7社から料金改定の申請がありました。結果、託送料金が引き上げられ、6月には大手電力会社7社、8月には更に別の大手8社が値上げを実施しました。

託送料金とは、電気を送る際に小売電気事業者が利用する送配電利用料金です。託送料金が引き上げられたことによって、利用者側の電気料金も上がっています。

電気は生活に必要不可欠なので値上がりしても需要はありますが、利用する側としては家計を圧迫するので頭の痛い問題でもあります。

これ以上価格の高騰を抑えるには、国内での電力供給を増やすのが有効といえるでしょう。今後電気業界で働く人には、利用者の理解を得る営業の仕事や、国内の電力供給を増やす開発・研究分野の仕事が求められるでしょう。

電気業界で求められる人とおすすめの学部

電気業界で求められる人材

電気業界で求められる人材の特徴と、就職におすすめの学部を紹介します。

電気業界で求められる人材の特徴3つ

電気業界で求められる人材の特徴は、主に下記の3つです。

1.コミュニケーション力に自信がある人
電気業界は様々な人が携わる業界なので、スムーズにやり取りできるようコミュニケーションに抵抗がない人が求められます。

利用者と直接関わる営業職はもちろん、営業職と技術職、技術職と管理部門、と横軸で協力しあって電力の開発から利用者への提供までをこなしていく必要があります。コミュニケーション力に自信がある人であれば、各部門の架け橋となって重宝されるでしょう。

2.技術や能力を高める意欲のある人
電気業界では、技術や能力を高める意欲的な人材が求められます。電力をつくる資源には限りがあり、常に新しい電力資源の開発・研究が進められています。電力の開発・研究のために常に最新の技術・知識が必要とされるため、技術や知識の追求に余念がない人、意欲的に吸収できる人は、電気業界で活躍できるでしょう。

3.チャレンジ精神のある人
電力自由化による競争の激化や新しい資源の開発が進められる電気業界では、環境の変化に柔軟でチャレンジ精神のある人が求められます。

いかに自社のサービスが利用者に選ばれるか、いかに新しい電力資源を開発・研究するかが、競合他社との差をつけるポイントになります。そこに果敢にチャレンジできる人が、今後の電気業界では求められています。

電気業界に就職する人におすすめの学部

電気業界におすすめの学部をご紹介します。
前述したように電気業界には営業職も技術職もあるため、文系でも理系でも就職できる可能性があります。特に営業職や事務職に就職する場合、出身学部は不問としていることが多いようです。

技術職に就職する場合におすすめの学部には、下記のようなものが学部・学科があります。あくまで一例ですが、参考にしてみてください。大学名をクリックすると、逆引き大学辞典で大学情報を知ることができます。

理工学部/理工学科 先進機械コース(関東学院大学
工学部/ 電気電子工学科(湘南工科大学
理工学部/電気電子情報通信工学科(中央大学
工学部/工学科(新潟工科大学
工学部/機械工学科・電気電子システム工学科(大阪工業大学

電気業界への就職を目指すあなたは「JOB-BIKI」で進路検索!

電気業界への就職を考える人のために、電気業界の仕事内容や現状、学部の選び方についてまとめました。

電気業界は電力の開発・研究から営業まで幅広い活躍が見込まれる業界で、文系学部でも理系学部でも活躍できるチャンスがあります。電力の自由化による競争激化や燃料高騰による電気料金の値上げなどの課題もあり、チャレンジ精神を持って道を切り拓いていく人材が求められるでしょう。

JOB-BIKIの「業種から探す」で「電気」を選択すると、就職先におすすめの電気業界関連会社と就職者の出身校を知ることができます。是非進路選択に役立ててみてくださいね。

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