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鉄道業界とはどんな業界?仕事内容や職種についてチェック!

2024.02.26

カテゴリー:
駅員

鉄道業界とは、鉄道を使って人やモノを運ぶことを主なサービスとしている業界をいいます。
鉄道業界に興味がある人の中には「電車が好き」という方や、「人々の生活を支えるインフラに携わる仕事に就きたい」と考えている方もいらっしゃるでしょう。

そこで、鉄道業界の主な仕事内容・職種・魅力のほか、鉄道業界への就職を希望する場合におすすめの大学や学部についてご紹介します。
「鉄道業界に就職したいけど、自分は向いているのかな?」「どのような資格や学歴が必要なのかな?」など、疑問のある方はぜひチェックしてください!

鉄道業界の魅力や代表的な企業の例

鉄道業界について、まずは基本的な情報をおさえておきましょう。
はじめに、鉄道業界について、鉄道業界で働く魅力、代表的な企業例をご紹介します。

鉄道業界とは?

道南いさりび鉄道の貨物列車

鉄道業界とは、主に人やモノを運ぶサービス(運輸サービス)を提供している業界です。
運輸サービスの大まかな種類としては、人を対象とする在来線・新幹線と、モノを対象とする貨物線に分けられます。
くわえて鉄道業界に位置する企業のなかには、鉄道などの運輸以外の事業も展開しているケースが多い点が特徴です。

例えば、流通事業・不動産事業・金融事業などが代表的です。
流通事業としては、沿線や駅ナカに設置する百貨店やコンビニの運営を手がけています。
不動産事業としては、マンション販売、近隣地域のイメージアップ戦略の展開などを手がける企業も多い傾向にあります。

また鉄道業界の企業が手がける事業は国内にとどまりません。
海外への技術提供やインフラ整備のほか、人材育成事業を手がけている場合もあります。
運輸サービスが基軸にある点は変わらないものの、事業を幅広く展開している傾向にあります。

鉄道業界で働く魅力

鉄道業界ならば、人々の生活を支える公共インフラに密接に関われます。
また企業によっては、地域活性化の取り組みとして、街巡りスタンプラリーや観光スポットの紹介などを手がけている場合もあります。
このように、地域を盛り上げる影響力がある点や、就職後に活躍できるフィールドが広い点も、鉄道業界で働く大きな魅力といえるでしょう。

さらに、特に運輸事業は多くの人々が連携して成り立つ業界のため、チーム一丸となって事業を遂行し、生活基盤の維持に貢献できるのも魅力です。
多くの人ができるだけスムーズに鉄道が利用できるよう、ダイヤを組んだり仕組みを考えたりできるため、やりがいが感じられるでしょう。

そして駅構内の現場で働く場合は、近年増えている外国人観光客への対応や道案内、車いすや目の不自由な方の介助など、人と密接に関わるため、感謝される機会が多いところも魅力です。

鉄道業界の代表的な企業の例

魅力的な鉄道

鉄道業界の企業は、運営元によって、主に3つに分けられます。
もともと国が管理・経営していた企業から、民間企業となった旧国鉄の「JR」と、民間企業が運営する「私鉄」、国・地方自治体と民間企業が共同出資した「第三セクター」です。
JRに該当する企業の例としては、下記が挙げられます。

東日本旅客鉄道(通称:JR東日本)
東海旅客鉄道(通称:JR東海)
西日本旅客鉄道(通称:JR西日本)
日本貨物鉄道(通称:JR貨物)

鉄道業界のなかでも、特に多くの収益を獲得している傾向にあるのが、JRです。
JRは長距離輸送ができる線を持っており、新幹線を運行させてまとまった収益を獲得しています。
くわえて、東南アジアを中心とした海外進出に乗り出しているのも、JRが中心です。

また国鉄時代のネットワークを活かし、相互乗り入れをはじめとした企業間の連携も取れていることから、このあとご紹介する私鉄よりも事業範囲が広域な点が特徴となっています。

一方私鉄は、近距離路線・近距離輸送を中心とする鉄道会社です。
輸送事業だけでなく、非鉄道事業による収益の割合が大きい傾向にあるのが特徴。
企業の例としては下記が挙げられます。

東急株式会社
近鉄グループホールディングス
西日本鉄道株式会社

東急株式会社は、人・社会・自然が調和するまちづくりに取り組んでいる点が大きな特徴です。
交通事業、不動産事業、ホテル・リゾート事業のほかに生活サービス事業を幅広く手がけており、「東急百貨店」の運営、セキュリティサービスの提供、映画事業などを展開しています。

近鉄グループホールディングスは、豊富な傘下企業を持つことで、幅広い事業展開を実現しています。
タクシー・バスなどの交通網や、不動産やレジャー施設の運営のほかにも、ロープウェイの運営、自動車販売、飲食店経営、ケーブルテレビの運営などを実施しているのが特徴です。

西日本鉄道株式会社は、交通・不動産・流通・ICカード事業のほか、新域領域事業も手がけています。
新領域事業として取り組んでいるのは、農業やイントレプレナー(社内起業家)創出に関する事業です。
特に農業事業では、研修生の受け入れや生産技術の実践指導なども実施し、情報通信技術を活用した農業の盛り上がりに影響を与えています。

すでにご紹介したように、私鉄系企業では、不動産事業に取り組む会社も多い傾向にあります。
魅力的な不動産を増やすことで沿線価値を高め、居住者を増やし、自社の路線をより多く利用してもらう狙いがあるのです。

また第三セクターは、国・地方自治体と民間企業が共同出資していることから、公共性を重視している企業が多い点が特徴。
地方自治体を盛り上げるため、かつ地元住民の交通のために運用されている鉄道です。
企業例としては、下記が挙げられます。

道南いさりび鉄道株式会社
*三陸鉄道株式会社

道南いさりび鉄道株式会社では、地方の案内や観光PRに力を入れています。
どこへいても旅行気分が味わえるように、車窓案内を聞けるサービスを公式サイトで提供しています。
また観光情報や見どころ、歴史などを案内しており、よりよい乗車体験ができる工夫が施されている点が特徴です。
また温泉入浴コース・鉄道満喫コースなどのおすすめのモデルコース紹介、オンラインショップでのオリジナルグッズ販売なども手がけており、地域に根ざした事業を展開しています。

三陸鉄道株式会社では、東日本大震災の経験を活かし、震災学習列車を運行しています。
社員や沿線住民の方が震災の状況を解説するとともに、被災状況を確認できる場所では停車・徐行運転するなど、学びの機会を得られる事業です。
また1泊2日の震災復興研修の提供、沿線のグルメ情報の発信など、地域の復興・振興になる事業も展開しています。

鉄道業界の職種

鉄道のエンジニア

鉄道業界といえば、駅で働く駅員さんを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
しかし多くの企業では、総合職・営業職・技術職などの区分で入社希望者を募集しています。
企業によって募集区分名や含まれる職種内容が異なるため、詳細は検討している就職先の募集要項を確認しましょう。

ここでは、募集されていることの多い主な募集区分についてご紹介します。

鉄道現業職

駅員や車掌など、駅の現場で働く人が該当する区分です。
駅構内で働く場合は、駅の改札付近やホームなどを巡回したり窓口に常駐したりして、お客様への対応業務を担います。
また現場で働く場合は、車両整備や保守管理(安全に運行できるように整えること)など、技術的な面で活躍する人もいます。

総合職

総合職として入社した場合、はじめは駅員・車掌を経験して現場の仕事を知るところからはじめる場合がほとんどです。
現場での研修を経て本社勤務になったら、現場での経験を活かして、お客様に快適に鉄道を利用してもらうための仕組みづくりを担う職種です。
そのほか、車両の運行ダイヤを考える場合もあります。

営業職

営業職として入社した場合、電車内に掲示される広告の宣伝や、鉄道商品の開発・営業、駅のある地域のPR活動に携わります。
電車内広告は、吊り下げタイプの広告から電子掲示板タイプの広告までさまざまです。
また、地元や線路利用者が住む地域をPRすれば、地域の活性化にも貢献できるでしょう。

技術職

技術職は、車両・踏切・レールなどの建築物のメンテナンスに携わります。
安全性を重視した仕事で、点検と確認を繰り返してお客様と乗員の安全を守ります。
また新型列車の導入にも携われる点も、技術職ならではの特徴です。

鉄道業界で求められる人とおすすめの学部

鉄道業界への就職を目指す場合、どのような資格を取得し、どの進路を選べばよいのでしょうか。
求められる経験・資格、鉄道業界に向いている人、おすすめの学部についてご紹介します。

求められる経験や資格

鉄道業界への就職を志すにあたって必要な資格や経験は、職種によって異なります。
運転士を目指す場合は、電車運転士の資格が必要です。
総合職や営業職で必須の資格を求められることは少ないものの、例えば「旅行業務取扱管理者」や「旅行地理検定」などを取得しておくことで、お客様に対してスムーズに案内できるようになるでしょう。

「旅行業務取扱管理者」は、日本国内におけるさまざまな地理やその場所ならではの歴史、列車の時刻表の見方などについて知識があることを証明できる資格です。
また「旅行地理検定」での資格認定の際には、観光地の環境について深く学ぶため、駅構内での接客や道案内に大いに役立つでしょう。

技術職についても、特別な資格を求められることは少ないものの、鉄道車両や関連設備の設計方法について学べる「鉄道設計技士」を持っていると就活や仕事に有利です。

鉄道業界に向いている人

時間に正確な若者

鉄道業界で働くのに向いている人の特徴としては、下記の3つが挙げられます。

*自立心が強く、規律や時間の厳守を徹底できる人
*多くの人と関わることを苦痛に感じない人。一人ひとりに親身になって接することが好きな人
*自身に与えられた仕事内容や量を毎日的確にこなせる人

鉄道業界は、1分単位の運行スケジュールに則って業務が行われています。
運転士や車掌など、実際に車両を動かす人だけでなく、整備士や技術士などの運行をサポートする人々も、スケジュールに影響がでないよう規律・時間の厳守が求められるでしょう。

また鉄道業界の業務はさまざまな職種の人が関わり、チームで仕事を遂行していく点が特徴です。
そのため人見知りをせず、コミュニケーションをスムーズにとり、円滑にチームワークを発揮できる人が向いています。
くわえて現場で働く際には、駅構内で困っている人に対して親身に接し、お客様が抱えている疑問や問題を解決してあげられる人が向いているといえるでしょう。

さらに鉄道業界では、仕事を的確かつ安定してこなすことが求められます。
「毎日違うプロジェクトを立ち上げたりこなしたりして、刺激的な仕事に挑戦してみたい!」という人よりも、自身が担当する、ある程度決められた業務の範囲内において、ていねいかつ正確に仕事をするスタイルのほうが合っているのではないか?という人は、鉄道業界に向いているといえるでしょう。

鉄道業界で働くためにおすすめの学部

鉄道業界には、文系・理系問わず、さまざまな大学・学部の出身者が活躍しています。
特定の大学・学部を卒業している必要はありませんが、鉄道業界で活躍したい場合は、接客業務に活かすため、地理や歴史に詳しくなれる「観光学部」や「都市環境学部」を選ぶのがおすすめです。

また外国人観光客の人にも喜んでもらえる仕組みづくりをするために「国際コミュニケーション学部」を選ぶのもよいでしょう。
鉄道のインフラ設備に関わりたい方は、電気機械や鉄道工学科のある「工学部」を目指すのもおススメです。
上記の学部がある大学の例としては、下記の大学が挙げられます。

立教大学観光学部
東京都立大学都市環境学部
日本大学生産工学部
名城大学理工学部
愛知大学国際コミュニケーション学部

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