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空運(空輸)業界とは?主な企業や職種、大学の学部学科も紹介

2024.04.11

カテゴリー:
宅急便のコンテナを受け取るANAの運搬車

空運業界は、私たちの移動手段に加えて物流という観点でも、国内と世界の国際線を結ぶ重要な業界です。その裏側で活躍するいろいろなプロフェッショナルたちがいるのを、あなたは知っていますか?空を飛ぶ飛行機を支える技術から、世界をつなぐビジネス戦略まで、空運業界は多様な才能を求めています。そこでこの記事では、空運業界で活躍するためにどのような学問を学べば良いのか、将来のキャリアに役立つ学部を紹介します。

空運(空輸)業界の魅力や代表的な企業の例

私たちの空の旅や、世界中への素早い物流を支えるのが、空運(空輸)業界です。なんとなくイメージはできても、空運(空輸)業界が一体どのような業界なのか詳しく知らないのではないでしょうか。以下では、空運(空輸)業界の基本から、その魅力、そして代表的な企業までを紹介します。

空運(空輸)業界とは

空運(空輸)業界は、飛行機を使って人や物を素早く運ぶ、いわゆる航空輸送を行う業界です。陸運がトラック、海運が船で物を運ぶのと同じく、空運は航空機を利用します。空輸を通して世界をつなぎ、人々の生活に欠かせない役割を果たしているんです!空運業界のすごいところは、陸上貨物輸送や海上貨物輸送と比べて、国内だけではなく世界中へと物を素早く届けられる点にあります。例えば、海外で発売されたばかりのゲームやスマホが、あっという間に日本でも手に入るのは、空運の力のおかげです。速さと遠くまで届けられる力が、この業界の大きな特徴ですね!ただし、空運は他の輸送方法と比べて費用が高額な傾向にあります。景気次第では、空輸ではなく海運に変更されてしまう可能性もあり、社会の影響を受けやすいのも空運業界の特徴です。

空運(空輸)業界の魅力

空運業界の魅力は、なんといっても「スピード感」です。世界のどこへでも、とても速く物を届けることが可能です。緊急を要する荷物や新鮮な食品など、特別な扱いが必要な物の輸送に適しているのも航空業界の強みです。鮮度の高い食品や緊急を要する荷物は、他の輸送手段では難しいため、空運業界は重要な役割を果たしています。国内に限らず、世界とつながるビジネスが増えた現代社会では、空運業界が担う運送の役割はこれからもますます大きくなっていくと予想されます。世界中の人々や物がつながる仕事ができるのも、この業界ならではの魅力です。

空運(空輸)業界の代表的な企業の例

日本貨物航空の航空機

空運業界には、いくつかの大手企業が存在します。特に日本で有名なのは、「ANA(全日本空輸)」と「JAL(日本航空)」です。以下では、この2社を加えた5つの代表的な企業を紹介します。

ANAウィングス株式会社
ANAウィングスは、多くの従業員を抱え日本の航空業界を支える大企業の、「ANAホールディングス株式会社」の子会社です。ANAグループ内では航空運送事業を担当していて、北海道から沖縄までの国内線で小型機の運航をメイン事業にしています。さらにANAウィングス株式会社は、ESG経営にも力を入れています。二酸化炭素の排出量の少ない航空機を採用したり、空港周辺の清掃や防犯パトロールを実施して地域に貢献する活動を積極的に行っていたりするのも特徴です。

日本航空株式会社
東証プライム上場の日本航空株式会社は、「JAL(JAPAN AIRLINES)」の愛称で親しまれています。グループ会社数は199、グループ従業員数は2022年3月現在で35,423人にも及ぶ日本を代表する空運業界の大企業です。機内でWi-Fiが使用できたり、Google Payに対応したモバイル搭乗券サービスをスタートしたりするなど、お客様に利便性の高いサービスを提供しています。また、輸送に関する社会ニーズに応えるため、他の航空会社と提携し事業を拡大しているのも特徴です。

スカイマーク株式会社
スカイマーク株式会社のようなLCC(格安航空会社)も、個性的なサービスを提供して業界に新しい風を吹き込んでいます。「あらゆる人々に、安全で安心かつ高品質な航空サービスを、身近な価格で提供する」というミッションを掲げて、安価で運航の質は良いという独自のポジションを獲得している企業です。また、スカイマークはいろいろな受賞歴もあるんです。定時運航率6年連続第1位に輝いたり、国内長距離交通業種にて顧客満足・知覚価値指標No.1を受賞したりしています。

株式会社スターフライヤー
スターフライヤーは福岡の空運企業です。設立が2002年とJAL・ANA・スカイマークよりも遅く設立されていますが、定時到着率世界1位(LCC部門)や国内航空 顧客満足度第1位に輝いています。また、他の空運企業では珍しい黒い機体も、スターフライヤーの特徴です。太陽光を吸収する黒は、精密機械である航空機には不向きな色とされている中で黒色を採用したことは驚くべき試みでした。

日本貨物航空株式会社
日本貨物航空株式会社は、国内で唯一の国際線貨物専門の航空運送会社です。2023年3月にANAホールディングスの100%子会社化を締結、2024年2月に子会社化しました。国内唯一の国際線貨物専門であることから、さまざまな荷物の輸送に関して豊富な実績とノウハウを持っています。そのノウハウを活かし、取り扱いが難しいとされている美術品や超精密機械も運べる企業です。

空運(空輸)業界の職種

航空機に運び込まれる貨物

空運業界には、パイロットから客室乗務員、裏方のプロフェッショナルたちまで、さまざまな職種があります。しかし、空を飛ぶ仕事って具体的に何をするの?どんな人が向いているのかな?など疑問に思いますよね。以下では、空運業界で活躍する人たちの職業や仕事内容について解説していきます。

運航乗務職(パイロット)

運航乗務職、つまりパイロットは、空運業界の中で、まさに花形とも言える職種です。飛行機を操縦して私たちや大切な荷物を目的地まで安全に運びます。運航乗務職の魅力は、世界中の空を飛び回りさまざまな場所へ行ける点です。もちろんその分、高度な技術と責任が求められます。パイロットになるには、専門の訓練を受け、国家資格を取得する必要があります。空の安全を守り、多くの人の旅を支える大切な役割を担う、やりがいのある仕事です。

客室乗務職

客室乗務職は、キャビンアテンダントやフライトアテンダントとも呼ばれ、飛行機の中で私たちの安全と快適を守るのが仕事です。私たちの空の旅を特別なものにするため、笑顔で接客を行い、時には緊急時の対応も求められます。客室乗務職の魅力は、世界を飛び回り、多様な文化や人々と出会える点です。言葉や文化の違いを乗り越え、すべての乗客に心地よい時間の提供をするのが、客室乗務職の大きなやりがいですね。

貨物・物流担当

貨物・物流担当とは、世界中から集まるさまざまな荷物を、正確かつ迅速に目的地まで届ける仕事です。貨物・物流担当は物流の知識はもちろん、効率的な荷物の積み込み方や、国際的な輸送ルールについての理解が必要になります。空運業界において、貨物輸送は旅客輸送と並ぶ重要な役割を果たしており、経済の動脈とも言える重要な業務です。

路線計画職

路線計画職は、飛行機の運航路線を計画・設定するのが仕事です。どの都市を結ぶか、どの時間帯に飛ばすか、需要の予測から安全性の確認まで、多角的な視点での判断が求められます。路線計画職の仕事の面白さは、世界各地の情報に詳しくなり、その知識や経験をもとに、新しい路線を生み出す点にあります。旅行需要や経済情勢を見極め、航空会社の戦略を形作る中心的な役割を担っているんですよ。

営業企画職

営業企画職は、航空サービスの魅力を多くの人に伝え、売り上げを伸ばすための企画を考える仕事です。企業に売り込むための出張用の航空券や、旅行代理店に提案するパッケージツアーに使える航空券など、市場分析とともに企画力が求められます。この職種の魅力は、自分のアイデアが直接会社の成長につながるところにあります。市場のニーズを捉え、新しいサービスを生み出し、多くのお客様に喜ばれる仕事です。また、航空会社の顔として、企業とお客様との架け橋となる役割も担っています。

運航管理職

運行管理職は、飛行機が安全に、そして定刻通りに運行されるよう管理する仕事です。運行にかかわる天候の状況や、自衛隊の訓練など飛行を妨げる要因がないかどうかを確認しながら、各便の飛行ルートを計画します。飛行ルートは機長に提案し、打ち合わせを経て確定されます。離陸後もトラブルに備えて、地上から飛行状態を監視し、トラブルにも対応しなければなりません。運行管理職の魅力は、航空会社の「心臓部」とも言える運行を支える大きな責任と、その達成感にあります。毎日多くの飛行機が世界中を飛び交う中で、無事に目的地に到着するよう、裏で支える重要な仕事です。

空運(空輸)業界で求められる人とおすすめの学部

空輸業界を目指している女性

空運(空輸)業界では、特別な経験や資格を持った人たちが現場で活躍しています。でも、一体どんな人が向いているの?そして、この夢の業界で働くためには、どんな学部を選べばいいのかな?という疑問を持っている学生さんも多いですよね。そこで以下では、空運業界で求められる経験や資格、空運業界にぴったりの人の特徴やおすすめ学部について詳しく解説していきますね。

求められる経験や資格

空運業界で活躍したいなら、特定の経験や資格があると役立ちます。例えば、パイロットになりたければ、飛行機を操るための資格が必要です。操縦する目的や航空機にもよりますが、事業用操縦士や定期運送用操縦士などの資格を所得しなければなりません。また、安全な飛行のための多くの練習が必要です。客室乗務員を目指すなら、笑顔での接客や緊急時の対応ができる力も大事です。他にも、4年制大学以上の学歴や、語学力を必要とする業界であることからTOEICの点数が応募条件として定められていることもあります。難しいと感じたとしても、興味があることにチャレンジする気持ちがあれば、必要な資格や経験は学校や専門の訓練をしっかりと受ければ身につけられますので、大丈夫ですよ!


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空運(空輸)業界に向いている人

空運業界では、さまざまな役割を担う人たちが活躍しています。空運業界に特に向いていると思われる人の特徴をご紹介します。

・さまざまな人に配慮ができる人
飛行機は一人あたりの単価が高額であり、とくに一人ひとりへのホスピタリティが求められます。飛行機にはSP(セキュリティポリス)と共に移動しなければならない要人から、障がいを持つ方、さまざまな国籍の人々など、多種多様な方々が乗っています。その一人ひとりに寄り添い、臨機応変に対応しなければなりません。相手の立場に立って考えることが得意で、違う価値観の人にも寄り添うことにやりがいを感じる方に向いています。

・コミュニケーション能力が高い人
空運業界では、世界中の人々と協力して仕事を進める機会がとても多い業界です。特に空運業界は海外スタッフとの連携も多くなりやすいため、異なる文化背景や言語を持つ人々としっかりとコミュニケーションを取り、スムーズに業務を進める能力が求められます。明確な意思疎通は、業務の効率化やトラブルの解決に直結するのでとても重要ですよ。

・柔軟性を持ち、変化に対応できる人
空運業界は天候や政治的な事情など、外部環境の変化に左右されやすい業界です。そのため、状況の変化に柔軟に対応し、臨機応変に対処できる力が必要とされます。変化が起きても慌てず冷静に考え、むしろチャンスと捉えて柔軟に対応できる人は、空運業界で重宝されますよ!

・細かい作業にも丁寧に取り組める人
空運業界ではどの企業も安全を最優先としています。そのため、機内サービスから航空機のメンテナンスに至るまで、細部にわたる作業に対しても高い精度と丁寧さが求められるんです。小さなミスや見落としは、空運業界において大事故につながりかねません。だからこそ、細かい作業を怠らず、丁寧に取り組める人は、空運業界での信頼を得やすくなりますよ。

・安全意識が高い人
空運業界では、安全性はすべてにおいて第一優先になります。安全性が足りないと事故にもつながるため、まずは乗客や貨物を安全に目的地まで運ぶことが、空運業界の最も大切な責務です。高い安全意識を持ち、予防的な対策を常に考えられる人は、この業界では決して欠かせない存在。石橋を叩いて渡るような慎重な人にはぴったりですね!

空運(空輸)業界で働くためにおすすめの学部・学科

空輸ビジネスについて研究している大学生たち

空運業界で働くためにおすすめの学部学科を紹介します!

・工学部や理工学部など航空系の知識が学べる学部
空の上で働く夢があるなら、工学部や理工学部がおすすめです。特に航空系の知識が学べる学科では、飛行機の操縦方法や空の安全について学べる大学もあります。空運業界を目指す人には、最高のスタート地点ですよ。工学部や理工学部がある大学例は以下の通りです。

千葉科学大学 危機管理学部  航空技術危機管理学科

中部大学 理工学部 宇宙航空学科

崇城大学 工学部 機械工学科

東海大学 工学部 機械工学科

・商学部や経営学部
ビジネスの基礎からマーケティング、経営戦略まで、幅広い知識を学べる商学部・経営学部は、空運業界で新しいサービスを考え、会社を上手く運営していくために役立ちます。商いの知識は、空運業界の営業企画職や路線計画職で、新たな価値を提供するためにとても重要ですよ。以下は商学や経営学部がある大学の一例です。

名城大学 経営学部 経営学科

久留米大学 商学部 商学科

大阪公立大学 商学部 商学科

・国際関係学部や外国語学部
世界中の人々と関わる空運業界では、異文化コミュニケーション能力や外国語能力がとても大切です。国際関係学部や外国語学部では、国際的な視野を養い、世界中の人々とスムーズにコミュニケーションを取る力を身につけられます。客室乗務職や貨物・物流担当、営業企画職など、国際的な舞台で活躍したい人には特におすすめです。国際関係学部や外国語学部は以下のような大学で学べます。

東海大学 国際学部 国際学科

上智大学 外国語学部 英語学科

島根県立大学 国際関係学部 国際関係学科

・経済学部
物流を通して世界中の経済の流れを体感する空運業界では、経済の流れをしっかり理解するのは非常に重要です。経済学部では、経済学の基本などを学び、空運業界での貨物・物流担当職に必要な知識やスキルを養えます。効率的な物流システムの設計やコスト管理に関する知識は、国内外の物流を支える大事な業務で活かされます。経済学部のある大学の例は以下の通りです。

國學院大學 経済学部 経済学科

北九州市立大 経済学部 経済学科

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空運業界は、飛行機を使って短時間で長距離に物流や人々を運び届ける、なくてはならない業界のひとつです。空運業界では、パイロットや客室乗務員だけではなく、貨物・物流担当や路線計画職、営業計画や運行管理などさまざまな仕事があります。そしてどの企業もどの職種も、第一に安全性を最優先させて、安心安全に物や人を届ける使命を全うしているんですよ。そんな魅力的な空運業界で働いてみたいと思っているのであれば、以下のURL先を見てみてください。空運業界に就職していった先輩たちが、どんな大学にいたかがすぐにわかるので、今後あなたの就活や進路の参考になりますよ!「JOB-BIKI」で空運業界を検索する際には、条件に「運輸」を選択して検索してくださいね!

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