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歯科衛生士になる方法|向いている人やキャリアプラン

2023.02.15

カテゴリー:
患者の歯を確認する歯科衛生士の女性

歯の定期検診や治療のために歯医者さんへ行ったとき、歯科医師と協力してお口の健康を守ってくれるのが、歯科衛生士です。私たちが毎日おいしい食事を楽しむには、健康な歯がなくてはなりません。高校生の皆さんも、歯科衛生士にお口の中をクリーニングしてもらったり、正しい歯磨きの方法を教えてもらったりしたことがあるでしょう。この記事では、そんな歯科衛生士になるための進路など、仕事に関する情報をお伝えします!

歯科衛生士の仕事の内容や想定年収

歯磨きの仕方を説明する歯科衛生士の女性

はじめに、歯科衛生士の仕事の基礎知識をチェックしてみましょう。仕事内容、やりがい、年収について解説します。

歯科衛生士の仕事の内容

歯科衛生士は、歯科医師の仕事をサポートして、歯や口腔(=お口の中のこと)の健康を守る専門家です。歯科医師が歯の治療や手術をするとき、必要な医療器具などを準備して、スムーズに進行できるように補助する役割を担います。また、患者さんのむし歯や歯周病を予防するために、定期検診で歯のクリーニングを行ったり、正しい歯磨きの方法を教えたりするのも、主な仕事の一つです。現在歯を治療している方だけでなく、お子さんから高齢者まで、あらゆる人の歯の健康維持に関わる仕事だといえます。

歯科衛生士の仕事のやりがい

歯科衛生士は、患者さんのお口の健康を守り、毎日の食事を楽しめる豊かな人生に貢献できる仕事です。仕事中は、患者さんのお悩みをヒアリングしたり、一緒にブラッシングの練習をしたりと、歯科医師よりもコミュニケーションを取る機会が多くあるかもしれませんね。だからこそ、患者さんにとって身近な存在で、「ありがとう」と感謝されることもたくさんありますよ。また、経験を積んで歯科医師から信頼されるようになると、新人指導など責任ある仕事を任されることも。医療チームの仲間と協力しながら、患者さんのお口の健康に貢献できるのも、やりがいの一つです!

歯科衛生士の想定年収

歯科衛生士の年収は、全国平均で386.7万円です。また、月額の求人賃金は23.8万円となっています。歯科衛生士の年収は、地域によって差が出ることも。たとえば三大都市圏のデータを見ると、東京都は平均407万円、大阪府では平均351.6万円、愛知県では平均424.3万円です。将来、自分が就職する地域の求人情報をチェックして、働き方をイメージしてみてくださいね。

【参考】職業情報提供サイト(日本版O-NET)
URL:https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/166


歯科衛生士に求められる資質

子供に話しかけて安心させる歯科衛生士の女性

歯科衛生士の仕事には、どんな人が向いているのでしょうか?歯科衛生士に適した資質について解説します。

コミュニケーション能力が高い

歯医者さんに通う人の中には、治療を受けるのが怖いと感じている人や、お口の状態や普段のケアについて気になっている人もいるでしょう。場合によっては、歯科医師には直接伝えにくいことを、親しみやすい歯科衛生士を通じて伝えてくれる患者さんもいます。そんな患者さんの気持ちに寄り添い、丁寧にコミュニケーションができる人は、歯科衛生士に向いています。

細かい作業を継続して行える

患者さんのお口の中で細かい作業を正確にこなす必要がある歯科衛生士は、手先が器用であることが前提だといえます。専用の器具を使って歯石を取り除く作業や、お薬を塗る作業では、お口の中を傷つけないように細心の注意を払わなければなりません。こうした細かい作業を継続して行える人でなければ、歯科衛生士として働くのは難しいでしょう。


歯科衛生士になるための資格とおすすめの学部

歯科衛生士を目指す大学生の女性

歯科衛生士として働くには、国家試験に合格することが必須!資格取得のために、進路をチェックしてみましょう。

歯科衛生士に必要な資格

歯科衛生士は国家資格であるため、この職種に就くには国家試験に合格して免許を取得する必要があります。国家試験の受験資格を得るには、歯科衛生士養成機関を卒業することが条件の一つ。歯科衛生士養成機関とは、歯科衛生士に必要な知識と技術を学べる大学や短期大学、専門学校などです。歯科衛生士を目指すなら、受験資格を得られる進路を選びましょう!国家試験の試験科目は、歯や口腔の構造や機能に関する内容から、病気になる仕組みや回復について、お口の健康や病気の予防まで、幅広くなっています。大学などの養成機関ではしっかりと知識や技術を身に付けておきたいですね。

歯科衛生士になるためにおすすめの学部

歯科衛生士を目指すなら、歯学を専門とする歯科大学や、大学の歯学部、または口腔保健学科・口腔衛生学科・歯科衛生学科などの進路を選びましょう。歯学を学べる大学には、高度な専門知識を身に付けるカリキュラムや、技術に磨きをかけられる実習設備など、充実した環境が用意されています。大学によっては、1年生の時点から実際に医療機関を見学する機会が用意されているなど、早くから歯科衛生士として成長できるチャンスがあるのが魅力!国家試験のフォローが手厚く、合格率の高さを誇る大学もありますよ。また、心理学や生命倫理学、医療法学といった医療従事者に必要な教養を広く学べるのも、大学で学ぶ大きなメリットの一つです。


歯科衛生士が働く場所とキャリアプラン

最新の機器があるクリニックで働く歯科衛生士の女性

歯科衛生士はどんな場所で活躍して、将来どんな働き方ができるのでしょうか?働く場所やキャリアプランをご紹介します。

歯科衛生士が働く場所

歯科衛生士の主な就職先は歯科医院(デンタルクリニック)です。大部分の歯科衛生士が歯科医院で働いています。その他の就職先として挙げられるのは、大学病院の歯科や、高齢者のケアを行う介護施設や訪問歯科などです。また、これらの就職先と比べると割合はかなり少なくなりますが、保健所などの公的機関で働き、市民が利用する保健サービスを提供する歯科衛生士もいます。

歯科衛生士のキャリアプラン

歯科衛生士として仕事をこなせるようになったら、その後は医療機関で上位の役職を目指したり、知識や技能を向上させて「認定歯科衛生士」を目指したりする方向性があります。認定歯科衛生士とは、専門分野の高度な知識や技術を認められた歯科衛生士のこと。高いスキルを証明することで、給与など働く上での待遇を向上できるチャンスがあるので、挑戦してみては?

複数人の歯科衛生士が所属している医療機関には、歯科衛生士のリーダーとして「衛生士長」や「主任」といった役職があることも!役職が上がると、ほかの歯科衛生士の指導を任されるなど院内で責任ある役割を担い、報酬も上がります。ほかにも、ケアマネジャーや准看護師といった別の資格を取得し、ダブルライセンス(=複数の資格を持つこと)で活躍の場を広げていく人もいますよ。


歯科衛生士になりたいあなたは「JOB-BIKI」で進路検索!

ここまで、歯科衛生士の仕事についてお伝えしました。歯科衛生士になるには国家試験に合格して、免許を取得しなければなりません。受験資格を得るには、大学をはじめとした歯科衛生士養成機関の卒業が必須となるので、歯科大学や大学の歯学部、口腔保健学科・口腔衛生学科・歯科衛生学科への進学を考えてみましょう。今、歯科衛生士として活躍している先輩たちはどんな大学で勉強したのでしょうか。気になったら、ぜひ「JOB-BIKI」で調べてみてくださいね。検索画面の業種「病院・福祉・介護」から「歯医者」を選ぶと、出身大学のデータをチェックできます!

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