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編曲家になるための方法とは?仕事内容や目指せる進路について解説!

2023.07.11

カテゴリー:
アレンジを加える編曲家

音楽に携わる仕事をしたいと考えている高校生の中には、編曲家の仕事に興味を持っている人もいるでしょう。一般的には聞き馴染みがない職業のため、具体的にどのような仕事をするのか想像がつかない人も多いと思います。今回は、編曲家の仕事内容や高校生のみなさんが編曲家になるための方法について紹介します。

編曲家とは?

編曲家の仕事道具

編曲家とは、作曲家が作った楽曲の編集を行う仕事です。楽曲にアレンジを加えることから、アレンジャーと呼ばれることもあります。そんな編曲家は、具体的にどのような仕事を行っているのでしょうか?やりがいと共にお伝えしていきます。

編曲家と作曲家の違い

編曲と作曲は同じように感じられるかもしれませんが、行う内容はまったく違います。作曲家の仕事は、メロディーを作ることです。メロディーとは主にボーカルが歌う部分で、鼻歌で表現されるようなもの。編曲家は、その作曲家が作ったメロディーに対してアレンジを加え楽曲として完成させるのが仕事です。

普段私達が聞いている曲は、作曲家と編曲家が作っています。作曲家の名前は表に出ても、編曲家の名前が出る機会は少ないため、格好いいギターの部分や前奏なども作曲家が作っているように感じる人もいるかもしれません。しかし、それらを作っているのは編曲家です。

編曲家とサウンドクリエイターの違い

曲の編集をする仕事には、編曲家の他にサウンドクリエイターの仕事もあります。似ている部分もありますが、決定的な違いがあります。サウンドクリエイターは、ゲームで流れる音楽やCMのBGMなど、歌詞の入らない曲を手掛ける仕事です。

そのため、編曲家のように作曲家と共に作り上げるわけではなく、サウンドクリエイターが音を集めて曲を作り、編集まですべて手掛けていきます。分野ごとにその分野のプロが行います。

  • ゲーム
  • アニメ
  • 動画
  • テレビ
  • イベント
  • 映画

サウンドクリエイターは、自分の強みや個性を活かせる分野で活躍します。

編曲家の仕事内容

編曲家の仕事は、作曲家が作った楽曲に様々な装飾を加えることです。作曲家が作った原曲に、どのような楽器を使用するか、どのような演奏をするかを考え、前奏や伴奏、間奏などをつけていきます。時にはリズムに変化を加えたり、ハーモニーやコードを加えたりしながら、作曲家が作った曲を演奏・レコーディングできる形に仕上げます。

実際に楽器を演奏しながら装飾を加える編曲家もいますが、近年シンセサイザーやDTM(デスクトップミュージック)など、パソコンを用いて装飾を加えるための知識や技術が必要です。

編曲家のやりがい

編曲家のやりがいは、自分がアレンジした曲が世の中に出て、多くの人に聞いてもらえることです。曲を聞いた人が「この曲格好いい!」「この曲の前奏の入り格好いいよね」とアレンジを褒める声を聞いた時には、手掛けて良かったと思えるものです。

また、曲に携わる作詞家・作曲家・歌手から、「思っていた世界観にぴったり合う!」と、求めているものに合致するものを提供できた時には、やりがいを感じられます。「いい曲」「こういう曲を求めていた」という言葉をかけられると、「これからも頑張っていこう!」という意欲につながります。

編曲家の想定年収

編曲家の年収は、働き方によって異なります。正社員として就職し、編曲の仕事を行う場合の平均年収は約400万~600万円といわれています。しかし、フリーランスとして曲ごとに収入を得る場合は、1曲あたり2万~50万円です。

任せてもらえる曲や、実績によって1曲に対する収入が異なります。また、一度作った曲に対して、著作権に伴う印税が得られると考えている人もいるかもしれません。実は、著作権が発生するのは、作詞作曲に限られます。つまり、編曲家のアレンジに対して印税は発生せず、提供したタイミングで買い取りとなる場合がほとんどです。そのため、フリーランスとして活躍する編曲家の年収は、約200万~1,000万円と差があります。

編曲家に向いている人

音楽を楽しむ編曲家を目指す女性

編曲家には、どのような人が向いているのでしょうか?編曲家に必要な資質や適性についてお伝えします。今は自分に当てはまるものがなくても、高校生の今のうちから意識していけば大丈夫です。

幅広く音楽を聞いている人

あらゆる音楽をたくさん聞く人は、音楽の引き出しが豊富です。編曲家は、さまざまな曲の編曲を手掛けるため、「この人がアレンジすると、いつも同じようになる」という状態では、お仕事を任せてもらえません。

多くの曲の編曲に携わっても、曲を聞けばアレンジ方法がすぐに頭に思い浮かぶ人は、編曲家に向いています。高校生の今のうちからあらゆる音楽を聞き、あらゆるジャンルの曲を頭に入れておくと、自然と自分の中に取り入れたメロディーが浮かぶものです。自分の好きなジャンルだけに限らず、幅広い分野の音楽を日頃から聞いておきましょう。

楽器の演奏ができる人

編曲する時には、各楽器のパートを考えるため最低限の演奏技術が求められます。楽器に関する知識があればカバーできる部分ではありますが、実際に演奏できる人の方がその曲にあうコード進行や、弾いていて心地いいメロディーが思いつくでしょう。

生きた曲に仕上げるためには、ギター・ピアノ・ベース・ドラムなどの最低限の演奏技術は持っておきたいところです。楽器の演奏ができる編曲家の方が、できない人よりも仕事の幅が広がるでしょう。

柔軟な発想力がある人

編曲家の仕事は、常に新しいことを追求しながら楽曲を手掛けていける人が向いています。音楽メディアや好む音楽の形は日々進化しているため、常に最新のものについていき、新たなものを生み出せる人が求められます。当時ウケたものや、自分の好きなアレンジや楽曲の形だけにとらわれず、常に新しいものを追求していける人が向いているでしょう。

編曲家になるための方法とは?

編曲家を目指してギターを学ぶ大学生

編曲家になるためには、どのような方法が考えられるでしょうか?高校生のみなさんが今から編曲家を目指すために必要な能力や、目指せる道のりについて解説します。

編曲家に必要な能力

編曲家になるためには、必ず取得しなければならない資格や学歴は関係ありません。しかし、作曲家が作ったさまざまな曲をアレンジし続ける編曲家になるには、音楽制作に関する高度な知識や技術が必要です。

楽曲に利用するピアノ・ギター・ベース・ドラムや、曲によってはトランペットやバイオリン・パーカッションなど、さまざまな楽器に関する専門的な知識や演奏技術、音楽理論も欠かせません。そのため、編曲家になる人の中にはミュージシャンとして活動をしながら、編曲まで行う人もいます。

また、編曲家はレコーディングできる状態に楽曲を仕上げるため、常に最新のレコーディング技術も身に着けておきたいところです。

編曲家を目指せる学校

編曲家に必要な能力は、独学でも学ぶことはできます。しかし、さまざまな楽器の知識や技術、音楽理論などをすべて独学で身につけるのは難しいものです。編曲家を目指す人の多くが、音楽学科のある大学や専門学校で必要な知識や技術を身に着けています。

以下の学部・学科がある大学では、編曲家を目指せる勉強ができます。

  • 音楽学部
  • 芸術学部・音楽科
  • 作曲科

大阪音楽大学や東京藝術大学のような、音楽大学や芸術大学の多くでは音楽理論や演奏技術が学べる学科・コースが用意されている場合が多いです。まずは、上記で紹介した学部・学科の中から気になる大学を見つけてみてはいかがでしょうか。

編曲家を目指せる就職先

編曲家に必要な勉強をしたからといって、すぐに編曲家として活動できるわけではありません。ミュージシャンが演奏技術を手に入れても、メジャーデビューまでに時間がかかるのと同じように、音楽業界は知識や技術があってもチャンスが巡ってくるまで待つ必要があります。実践的な技術を身に着けながら、編曲家として活躍できる機会が狙える就職先について紹介します。

  • 音楽スタジオ
  • 音楽制作会社
  • 音楽事務所・作家事務所に所属する

編曲家を目指す人の多くが、音楽制作会社や作家事務所に所属し、楽曲を作るお手伝いをするところから始めています。作曲家や編曲家の仕事のアシスタントとして仕事をしながら、実際の曲作りを勉強します。そこからお仕事を任せてもらえる幅が広がっていき、編曲家の道へと歩んでいくのです。

作家事務所に所属すると、事務所が実力に合わせてお仕事の依頼を持ってきてくれる場合もあります。また楽曲のオーディションとなるコンペに参加する機会にも恵まれ、ヒット曲を手掛けられるチャンスが得やすいです。

また、はじめから編曲家一本で仕事をするのではなく、音楽事務所で演奏家として活動をしながら編曲家の仕事も行う人もいます。

編曲家になった後のキャリアプラン

演奏もする編曲家

編曲家になった後のキャリアプランとしては、編曲家の仕事だけではなく作曲から音楽プロデューサーの仕事のすべてを担える人になることです。編曲の仕事だけで活躍していける人は少なく、多くの人が編曲家の仕事にプラスできることを増やしています。

また、音楽事務所や作家事務所に所属しながらスキルを高めていく人もいますが、個人で仕事を獲得できる実力がついていけば、フリーランスとして活動する人もいます。そうした場合、作曲から編曲を担当し1つの曲を仕上げていく場合が多いです。

編曲の仕事をしながら演奏家としての道に進む人もおり、実践的なスキルを身に着けたらマルチに活躍していくのが一般的なキャリアプランとしてあげられます。

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作曲家が作った曲にアレンジを加える編曲家の仕事は、知識や技術面で学ぶことが多く、音楽への幅広い知識が必要な仕事です。難しい仕事に感じられるかもしれませんが、まずは演奏や作曲、音楽理論などが学べる大学で知識や技術を身につければ、編曲家を目指せるチャンスがあります。

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