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臨床工学技士になるには?主な仕事内容やキャリアプラン

2023.07.24

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現代では、技術の進歩によって医療機器が高度化して、過去には治療が難しかったさまざまな病気のケアができるようになりました。そんな最近の医療現場に欠かせないのが、医療機器の専門家である臨床工学技士です。皆さんがよく知っている医師や看護師などと協力しながら、大きな病院などで活躍している職種です!この記事では、臨床工学技士の仕事や、進路について解説します。


臨床工学技士の仕事の内容や想定年収

臨床工学技士が扱う医療機器

初めに、臨床工学技士の仕事に関する基礎知識をご紹介します!

臨床工学技士の仕事の内容

臨床工学技士は、医療機器の専門家です。臨床工学技士が扱う医療機器の例として、人工呼吸器・人工透析装置・人工心肺などが挙げられます。これらは「生命維持管理装置」と呼ばれ、どれも患者さんの命に直接関わる重要な医療機器です。臨床工学技士には、こうした医療機器を正確に操作したり、安全に使えるように点検や整備を行ったりする役割があります。仕事では医学にまつわる知識はもちろん、精密な医療機器を扱うための工学の知識も欠かせません!

臨床工学技士の仕事のやりがい

臨床工学技士が扱うのは、高度な治療を必要とする患者さんのための医療機器!正確に操作するには専門知識が重要です。また、故障で機器が使えなくなってしまうと、医療機関での治療に大きな影響が出てしまいます。臨床工学技士は、医療現場を工学の面で支えている重要な職種なのです。

臨床工学技士の想定年収

臨床工学技士の年収は、全国平均で443.3万円となっています。また、月額の求人賃金は全国平均で24万円です。経験年数にともない報酬が高まる傾向にあります。臨床工学技士は医療系の専門職の一つですが、看護師などほかの職種と比較して資格保有者数が少ない職種です。医療機器の高度化にともない、今後の医療現場でますます需要が高まると期待されています!

【参考】職業情報提供サイト(日本版O-NET)
URL:https://shigoto.mhlw.go.jp/Occupation/Detail?occupationId=164


臨床工学技士に向いている人の特徴

こんな人は、臨床工学技士の適性があるかもしれません!向いている人の特徴をお伝えします。

機械が好きで最新技術に関心がある

臨床工学技士は医療職ですが、日々の仕事では医療機器の操作やメンテナンスが中心となるので、基本的に機械好きな方に向いている仕事だといえます。また、技術の進歩にともない、職場に最新型の医療機器が導入されることもあるでしょう。新しい技術に関心があり、いち早く操作や管理の方法を覚えられることも、臨床工学技士に必要な能力です。

慎重に物事に取り組める

臨床工学技士が扱う医療機器は、操作一つで患者さんの命に関わる高度な機器です。決してミスの許されない仕事であるため、「設定に誤りがないか?」「患者さんの状態に異常はないか?」と慎重に取り組める人でなければ務まりません。また、医療機器を常に安全な状態に保つ上でも、点検の際は些細な不具合を見落とさない慎重さも求められます。

緊急事態にも冷静に対処できる

機械には突然の故障などのトラブルがつきものです。たとえ日頃から適切に管理していたとしても、ある日突然に予期せぬ不具合が発生する可能性はゼロではありません。臨床工学技士は、そんな緊急事態でも患者さんに治療を提供するために、慌てず速やかに修理や調整を行うなど、冷静かつ適切に対処する能力が必須です。


臨床工学技士になる方法とおすすめの学部

臨床工学技士を目指し講義を受ける大学生の女性

臨床工学技士を目指すなら、進路選びでは以下のような学部がある大学を選びましょう!

臨床工学技士になる方法

臨床工学技士になるには、臨床工学技士国家試験に合格して国家資格を取得する必要があります!試験科目は、「医学概論」や「臨床医学総論」といった医学の分野や、「医用電気電子工学」「医用機械工学」といった工学の分野から出題されます。また、試験を受ける上で以下の受験資格を満たす必要があるため、臨床工学技士を目指せる進路を選びましょう。

【主な受験資格の例】
・4年制大学で指定科目を修めて卒業する
・医療系の大学などで専門科目を履修後、臨床工学技士養成校で短期コース(1~2年)を修了する
・臨床工学技士養成校で3年間の専門教育を受ける

このうち4年制大学で指定科目を履修するルートでは、卒業(見込み)によって受験資格を得られるのがメリットです!指定科目には、「医学概論」「臨床医学総論」「医用機器学概論」「医用工学」「電気工学」などの分野が含まれます。臨床工学技士の仕事に必要な専門知識や、試験に出題される範囲をしっかりと学べるのが魅力です。

臨床工学技士になりたい人におすすめの学部

臨床工学技士を目指すなら、医療系の学部に設置された臨床工学科・医療工学科などの学科やコースを選びましょう。また、医療に関連する学部が集まる医療系の大学へ進学し、医療機器の設備が充実した環境で学んだり、ほかの医療職と連携するチーム医療のトレーニングを受けたりする道もあります。これらの大学では、臨床工学技士の受験資格を得るために必要な科目を履修することが可能です。臨床工学技士の仕事では医学と工学の幅広い専門知識が求められますが、大学で学べば基礎から応用まで体系的に勉強してしっかりと身に付けることができますよ。


臨床工学技士が働く場所とキャリアプラン

病院で患者の透析治療の準備をする臨床工学技士

臨床工学技士になったら、将来はどんな働き方ができるのでしょう?キャリアプランを解説します。

臨床工学技士が働く場所

多くの臨床工学技士は、医療現場で働いています。主な例として挙げられるのは、総合病院や大学病院などの大規模な医療機関です。大きな施設には複数の診療科があるだけでなく、手術室・集中治療室・透析室などの設備が充実しているため、働く場所によって扱う医療機器が変わります。病院によっては、複数人の臨床工学技士が順番に各ポジションの業務を回す場合があるので、幅広い医療機器を扱うことになるでしょう。このほかに、人工透析治療を専門とする透析クリニックのように、街のクリニックで働く臨床工学技士もいますよ。

また、臨床工学技士の中では少数派になりますが、医療機器メーカーで働くという道もあります。企業で働く場合は、自社の医療機器の使い方を専門家の立場からお客様に説明するなど、医療現場とは異なる活躍の機会があります!

臨床工学技士のキャリアプラン

臨床工学技士として医療機関に就職したら、まずは仕事の経験を積み重ねてスキルアップすることが大切です。医療現場で知識や技術に磨きをかけて、一人前を目指しましょう。その後は、医療機関に所属する臨床工学技士のリーダーとなって、新人指導やスタッフ管理の役割を担うことも。また、仕事と関連性のある「体外循環技術認定士」「透析技術認定士」「植込み型心臓デバイス認定士」などの資格を取得して専門性を高めると、さらに活躍の場が広がります!


臨床工学技士になりたいあなたは「JOB-BIKI」で進路検索!

臨床工学技士の仕事についてお伝えしました。臨床工学技士になるには国家資格が必須のため、国家試験に合格しなければなりません。そのため、受験資格を得られる進路を選びましょう。受験資格を得るには複数の方法がありますが、4年制大学で指定科目を履修すると、卒業(見込み)によって国家試験を受けられるようになります。医療系や理系の学部で、臨床工学科・医療工学科・医用工学科への進学を考えましょう。

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