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看護師になるにはどうすれば良い?仕事内容や必要な資質

2022.12.23

カテゴリー:
患者の体調を記録する看護師の女性

私たちが日々を健康に過ごせるのは、病気やケガをしたときに誰もが利用できる、医療機関のお陰だといえます。そんな病院で働いている専門職の一つに、看護師が挙げられます。皆さんも病院に通ったとき、優しくて頼りになる看護師さんのお世話になったことがあるでしょう。

この記事では、医療業界で活躍する看護師の仕事について解説していきます。仕事内容や求められる資質についても触れるので、ぜひ最後まで読んでみてください!


看護師の仕事内容ややりがい

ナースステーションで治療に必要なものを準備する看護師たち

初めに、看護師の仕事内容や、やりがいについてお伝えします。もしも看護師になったらどんな働き方をするようになるのか、参考にしてみてくださいね。

●看護師の仕事の内容
看護師は、医師の仕事を補助したり、患者さんのお世話をしたりする仕事です。人の命を預かる医療現場で活躍していて、人々の健康を守るために、責任ある立場で働いています。医療現場では、医師やほかの医療職と協力しながら、チームを組んで働くことも。患者さんに寄り添い、スタッフ同士でコミュニケーションを取りながら、たくさんの仕事をこなしています。

皆さんが病院にかかったとき、診察の前に症状について話を聞いてもらったり、体温や脈拍を測ってもらったりした経験があるでしょう。あるいは、診察を受けてからケガの手当てをしてもらったり、注射や点滴を打ってもらったりしたこともあるかもしれません。これらは、看護師の仕事内容の一例です。

また、病気やケガで不安を感じたときに、看護師の方の優しい声がけによって、ほっとした気持ちになったこともあるのでは?患者さんの相談に乗ることや、入院中の患者さんの食事や排せつを手助けすることも、看護師の仕事になります。このように、看護師は医師のサポートから患者さんの心のケアまで、幅広い仕事をしているのです。

●看護師の仕事のやりがい
看護師は、患者さんと直接関わって心身のケアを行うことから、患者さんやそのご家族から感謝される機会が非常に多い仕事です。自分の仕事が誰かの支えになることに、大きなやりがいを感じられるはず!患者さんが辛いとき心の支えになることで「ありがとう」と言われたり、病気が治って心身ともに元気になった患者さんの笑顔を見て強い喜びを感じたりすることもあるでしょう。このように人の役に立っている実感を得られるのが、看護師の仕事の魅力です。

●看護師の想定年収
看護師の年収は、全国平均で498.6万円となっています。求人データを見ると、月額の求人賃金は全国平均で24.9万円です。看護師の年収は一般的に高いといわれますが、さらに高められる可能性もあります。たとえば、長く働き続けて経験を積んだり、給与に上乗せされる資格を取ったりすると、自分の能力に応じて収入がアップします。ほかにも、リーダーとして責任ある役割を任せられるようになって、年収が増えることも!看護師の仕事が気になったら、働きたい勤務地の求人を探して、給与に関する情報をチェックしてみてくださいね。

【参考】職業情報提供サイト(日本版O-NET)
URL:https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/156


看護師に必要な資質

点滴の残量を確認する看護師の女性

どんな資質がある人が、看護師の仕事に向いているのでしょうか?自分に合っていると感じたら、ぜひ看護師になる道も選択肢に入れてみてください。

●協調性・洞察力
看護師の仕事は、医師や他の看護師をはじめ、さまざまな医療職と協力のうえで成り立っています。だからこそ、職場では協調性をもって働けるといいですね。また、病気やケガをしたお子さんやお年寄りは、少しの異常が命取りにもなりかねないので、洞察力もなくてはなりません。

●瞬時の判断力・冷静さ
医療現場には、一瞬の判断がその後の患者さんの容態を大きく左右するような、重要な場面が数多くあります。最初は先輩から学びながら経験を積んで、素早く正確な判断ができるようになることが大切です!そこでは、どんなときも落ち着いて対処できる冷静さも求められます。

●体力
看護師の仕事は多忙で、体力勝負の側面もあります。特に、患者さんが入院する病棟で働く場合には、人の体を支える介助などの力仕事も多く、時には夜勤で生活が不規則になることも!ハードな仕事を長く続けていくには、体力にある程度の自信があることが前提です。

●相手を慈しむ心
医療現場では、患者さんの大切な命を預かり、看護を通して人と深く関わることになります。相手を慈しむ心がなければ、務まらない仕事も多くあるでしょう。患者さんのためにできることを考えて、常に相手を思いやれる人は、看護師に向いているといえます。


看護師になるための方法とは?

看護学部で実習の授業を受ける学生

看護職として働くには、国家資格が必須!だからこそ、将来看護師になりたい人は、看護系の勉強ができる学校へ通う必要があるのです。ここでは、看護師になるための進路をご紹介します。

●看護師になるための勉強ができる大学に通う
看護師を目指すなら、看護学部がある大学を選びましょう。そもそも国家試験を受験するための資格を得るには、指定された大学を卒業することが一つの条件となっています。看護学部がある大学はその対象で、看護に関する基本的な知識や技術を学ぶことができますよ。大学によっては、多くの学生が国家試験に合格できるように、さまざまなサポートが用意されていることも!試験で問われる知識や技術を確実に身に付けたり、本番の前に模擬試験を受けて対策したりできると、心強いですね。

●3年制の短期大学の看護系学科や看護師養成所に通う
看護師の国家試験は、指定された短期大学の看護系学科(3年制)や、指定された看護師養成所を卒業した人も受験資格を得られます。短大は一般的に2年制ですが、国家試験を受験するには3年以上の勉強が必要となるため、看護系学科の場合は3年間通うことになります。いずれの学校に通うケースでも、看護師になるには国家試験の合格が必須です!


看護師のキャリアプラン

診察をする医師の男性と手伝う看護師の女性たち

看護系の学校で学び、看護師資格を取得したら、まずは新人看護師として働き始めます。新人看護師は、病院やクリニック(診療所)などの医療機関で働くのが一般的です。就職してから1~2年目は、現場で看護に取り組みながら経験を積んでいきましょう!こうして看護師として一通りの経験を積んだ後は、さまざまな選択肢があります。

一つは、特定の分野の知識や技術を身に付けて、専門性の高い看護師を目指す道です。専門看護師のほか、看護学校の教員や研究者になる人もいます。あるいは、病院などの大きな組織で責任ある役割につく道もあります。一般的に、病院で働くと役職や夜勤などの手当が加算されるため、診療所と比較して給与が高くなる傾向にあります。将来的には、院内の看護師のリーダーである、看護部長などの立場を任せられるかもしれませんね。

このほかに、医療機関以外の職場で働く道もありますよ。たとえば、お年寄りが利用する介護施設や、子どもたちのいる保育園や幼稚園、医療業界の会社などにも看護師が活躍する場があります。病院以外の就職先では、基本的に夜勤がなく、残業も少ない傾向にあります。ただし、看護のほかに仕事内容は多岐にわたります。たとえば、保育園や幼稚園では、保護者への保健指導やトイレの衛生管理なども看護師の仕事です。数多くの選択肢から、自分の理想に近い看護師のキャリアを見つけてみましょう!


看護師になりたいあなたは「JOB-BIKI」で進路検索!

医療現場で活躍する看護師の仕事についてお伝えしました。看護師として働くには、国家試験に合格して、看護師資格を取得することが必須です。受験するためにも、看護学部のある大学をはじめとした学校へ通って、看護について学ぶ必要があります。看護師の仕事に興味を持ったら、まずは看護の勉強ができる大学について調べてみてはいかがでしょうか?

看護師を目指せる大学が知りたいなら、ぜひ「JOB-BIKI」で調べてみてください。検索画面で「病院・福祉・介護」の業界を選択すると、「病院」「医院・診療所」「介護・福祉」などの項目から看護に関連する職場のデータが見られるようになっています。看護師の先輩たちがどんな大学を卒業しているのか、ぜひチェックしてみてください!

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