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大学の夏休みはいつからいつまで?長期休暇の有意義な過ごし方も紹介

2023.08.03

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大学の夏休みは、高校生の夏休みよりも長いのが特徴です。この夏休みを有意義に過ごせば、人生において貴重な経験を積むことができますし、将来の職業のためになる学びも得られます。大学の夏休みはいつから始まっていつ終わるのか、タイミングも気になるところですよね。
この記事では、大学の夏休み期間や夏休みの始まりと終わりのタイミングのほか、長期の夏休みを有意義に過ごす方法についてご紹介します。

大学の夏休みは約1ヵ月半~2ヵ月間

大学の夏休み(夏季休暇)は、大学によって違いはあるものの、概ね1ヵ月半~2ヵ月間です。開始時期としては7月下旬~8月上旬で、9月中旬には終了となります。

学生全員が同日に夏休み開始とならないのには理由があります。大学では、試験が前期・後期の2回行われるのが一般的です。学生によって取っている科目はバラバラで、試験科目もバラバラ。つまり、夏休みは前期試験がすべて終了した学生から、順次休みに入れるのです。
なお、夏休みの終了時期は、後期に取る講義(単位)を決める履修登録日までとなります。

国公立大学と私立大学の夏休みの違い

国公立大学と私立大学は、夏休み期間と始まりと終わりのタイミングに違いがあります。
国公立大学は7月下旬~9月下旬、私立大学は8月初旬~9月中旬までです。一般的には国公立大学の夏休みより私立大学のほうが短いといえます。
なお、私立大学の後期授業は国公立大学より早く始まる代わりに、早く終わります。これは、私立大学の入試が国公立大学より早いタイミングでスタートするから。つまり春休みについては、私立大学のほうが長いのです。

大学の学年別の夏休みの違い

大学生と一口にいっても、1年生と4年生とでは、夏休みの内容は大きく異なります。大学1、2年生の場合は比較的自由な時間があり、アルバイトや旅行などに使えるでしょう。大学3年生になると、就職活動の準備や学生が会社の仕事を体験するインターンシップなどが始まります。大学4年生の夏休みには就職活動は概ね終わっていますが、今度は卒業論文の準備や研究で多忙になる可能性があるのです。

夏休みでも大学に通うケース

夏休みも大学で講義を受ける学生

 
学生によっては夏休みでも、大学に通わなければならないこともあります。ここでは、夏休みでも大学に通うケースについて解説します。

夏季集中講義に参加する

大学では通常、選択した科目は、前期・後期の期間内に、毎週1コマずつ講義を受けていきます。そして、出席率や講義ごとのレポート・テスト、期末試験において、成績がつけられる仕組みです。
一方で、夏休みなどを利用して、1日あたり数コマの講義を、数日間~1週間程度、集中的に行う集中講義もあります。この集中講義型の科目を選択した場合、夏休み中に大学に通うことになるのです。教員免許を取るための教職課程などで、集中講義が開催される場合があります。

ゼミや実習に参加する

大学には「ゼミ」があります。ゼミは「ゼミナール」の略で、特定の専門分野について、教授などの指導のもと、少人数で学ぶ演習型の授業です。ゼミには3年生から入る大学・学部が一般的です。ゼミの合宿が夏休みに行われる場合は、数日間参加することになります。
また、大学にもよりますが、教育学部や医歯薬系学部、福祉学部・学科などでは、夏休み中に実習が行われることも多いようです。

研究活動を行う

理系学部の場合、所属する研究室によっては、実験や卒業論文の執筆などで非常に忙しいことがあります。特に、4年生は秋に行われる大学院進学入試対策もあり、夏休み期間中も研究室に詰めている学生が多いようです。

大学の夏休みの過ごし方

テニスサークルの合宿で汗を流す学生

 
大学の夏休みは、高校の夏休みのおよそ1.5倍の期間です。ここでは、そんな大学生の夏休みの一般的な過ごし方について解説します。

旅行

アルバイトなどによって、高校生よりも自由に使えるお金が手元にあれば、長い夏休みを利用して旅行に出掛けることができます。数日間の海外旅行を満喫するのはもちろん、バックパッカーのように長期間の低予算の旅 ができるのも、時間的な余裕や体力がある大学生の夏休みならではといえるでしょう。

アルバイトや短期ワーキングホリデー

18歳以上の大学生であれば、アルバイトできる仕事は増えます。旅行や海外留学の資金を作るため、欲しいものを買うためなど、動機はさまざまですが、長い夏休みを使って、アルバイトに打ち込めるのはうれしいところ。時間に余裕がある大学生の労働力を見込んで、リゾート地で住み込みして行うアルバイトもあります。「リゾートバイトをやってみたい!」と思っている人も多いのでは?
国際交流をしたいタイプには、海外で働いて滞在資金を得る短期ワーキングホリデーという方法もありますよ!

運転免許の取得

普段は、大学の講義やアルバイトなどに追われ、自動車教習所に通う余裕がない学生もいることでしょう。そこで、長い夏休みを使って、自動車やバイクの運転免許取得を目指す学生も多くいます。
ちなみに、通常の教習所に通うと運転免許取得までに約1ヵ月~3ヵ月かかりますが、夏休みに「合宿免許」という泊まり込みで集中的に教習を受けられる教習所を利用すれば、最短2週間程度で普通自動車免許が取得可能です。

サークル活動

サークル活動に参加している学生は、夏休みのあいだに合宿に行くこともあります。運動系のサークル・部活は、練習試合を行ったり、避暑地でのトレーニング合宿を行ったりします。
合宿では夏休みらしく、屋外でのバーベキューやレクリエーションを楽しめることも多いはず。きっと記憶に残る体験になるでしょう。

帰省

マンションやアパートで一人暮らしをしている学生には、お盆の時期を中心に、実家へ帰省する人も多くいます。家族や親族と過ごしたり、地元の友人との旧交を温めたりと、リフレッシュするにはいい機会です。一人暮らしでは自分で行わなければならない食事や掃除・洗濯といった家事から、一時的に解放されるのは大きなメリットかも?

大学の夏休みを有意義に過ごすための方法

夏休みの留学の予定を立てる学生

 
大学の夏休みは長くて楽しいものですが、ずっと遊び続けていたら、何も残るものがないまま終わってしまうかもしれません。最後に、あなたが夏休みを有意義に過ごすための方法をご紹介します。

就職活動の準備やインターンシップへの参加

大学を卒業して企業で社会人として働くために、大学生は3年生の夏頃から就職活動の準備を行います。本格的な就職活動の解禁は翌年3月ですが、それまでに業界・企業研究をしたり、自己分析を行ったりしなければならないので、それなりの準備期間が必要なのです。

また、企業で実際に仕事を体験するインターンシップが、夏休みを使って行われます。インターンシップへの参加によって、職業についての理解が深まったり、社会人に必要なスキルが学べたりするのです。
なお、2023年度からは、学生の適性などを重視する「汎用的能力活用型インターンシップ」(5日間以上)、学生の専門性を重視した「専門活用型インターンシップ」(2週間以上)の2種類で行われることになっています。企業は、このインターンシップの結果を翌年から始まる選考試験に活かしてもいいことになっているので、今後ますます、学生のインターンシップへの参加が増えるはずです。

短期留学

大学の夏休みを使って短期留学することで、自分の視野を広げてみるのもいいでしょう。4ヵ月以上渡航する長期留学だと大学を休学しなければなりませんが、数週間でも行える短期留学なら、夏休みのあいだに行えます。
目的意識を持って留学すれば、語学力の向上はもちろん、有意義な異文化交流ができるはず。短期留学は、就職活動前の大学2年生での参加がオススメです。

資格・検定試験の勉強

将来なりたい職業に就くために取っておいたほうがいい資格・検定試験があれば、夏休みの時間を使って集中的に勉強するといいでしょう。秘書検定や日商簿記、TOEICのほか、MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)、ITパスポート試験などが大学生には人気です。
大学・学部によっては、学生の資格・検定試験の合格をサポートする学内講座を開いていることもあるので、積極的に活用してみてくださいね。

ボランティアへの参加

大学生の夏休みでのボランティアへの参加は、自分の視野を広げたり、協調性を身に付けたりすることができるのでオススメです。ボランティアの内容としては、貧困家庭の子供への学習支援を行ったり、被災地での復旧活動に協力したりするほか、高齢者や障害のある方へサポートを行ったりします。ボランティア先は大学で斡旋してくれることもあるので、大学のボランティアセンターで探してみてください。
ボランティアに参加して得られた気づきや経験は、就職活動の面接などにおいても役立つでしょう。

大学の夏休みを有意義に過ごそう

リゾートバイトをする学生

 
大学の夏休みは、高校の夏休みよりも長く、また経済面でも高校生より自由が効くようになるのが魅力です。友人との遊びや夏にしかできないアルバイトをするのはもちろんいいですし、大学3年生から始まる就職活動や短期留学な どに目を向けて、計画的に過ごすことも考えてみてもいいのでは?

将来なりたい職業があるなら資格・検定試験の勉強に費やす夏があってもいいですし、インターンシップで自分が入りたい企業を探すのもいいでしょう。
世の中にはどんな職業があるのか、どんな企業があるのかは、ぜひ「JOB-BIKI」で探してみてください。「◯◯になるには」の記事や、JOB-BIKIの「就職先検索」が、夏休みを有意義に過ごすためにも役立つはずです。

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