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どんな分野?

 畜産業は、産業動物(家畜)をして飼育し、食肉や卵などの畜産物を生産する業種。牛を飼う酪農、豚や鶏を飼う養豚・養鶏業のほか、ミツバチなど昆虫の生産業者なども含まれる。
 近年話題になったBSEや口蹄疫などの疫病は、生産者にとっての大打撃となるだけでなく、食糧供給にも大きな影響を与えるため、畜産の現場では病気に強い品種の開発、衛生環境の確保などさまざまな努力が続けられている。
 一方、日本の食肉市場で進む貿易自由化を受け、国内の畜産業は安価な輸入品に対抗できる国際競争力をつけることが緊急の課題となっている。たとえば「ブランド牛」などの高級畜産品の開発のほか、施設の集約化、組織やシステムの合理化などの取り組みが始まっている。

活躍の舞台

 畜産業に関する仕事に就くには、大学で農学系統の「畜産学」の分野に進学するのが一般的なコースだ。大学では基礎となる「生物学」で動物の生理や生殖に関する基礎知識を理解した後、「畜産学」で畜産動物の開発と飼養、畜産品の生産についての専門知識と技術を学ぶ。たとえば家畜の繁殖や品種改良、畜舎など飼育環境の管理、畜産品の加工や保存といった学習項目がある。近年、畜産の領域でも重要になっているバイオテクノロジーを応用した育種技術についても学ぶ。
 さらに、経営的な側面も大切なテーマだ。畜産業の経営管理、畜産品を扱う食品市場から小売業までの流通ルートなどが研究対象となる。そのほか食糧の需要と供給を扱う「農業経済学」も関連の深いジャンルだ。

学問へのアプローチ

 大学で畜産の分野を専攻した学生の進路として、まず挙げられるのは酪農業や養豚業、養鶏業などの畜産関連の生産業者。畜産業というと、広大な土地を利用した家族経営の牛や馬の牧畜というイメージを抱きがちだが、実は職場は全国各地にあり、衛生的な飼育施設や大規模な機械を使って生産を行う近代的な企業が大半を占める。規模も環境もさまざまだが、食糧資源の生産を担い日本の食卓を支える責任感と気概が求められる。能力次第で営業企画や新種の開発など、創造的な職場で活躍することもできる。
 そのほか、畜産品を加工・調理する食品産業、外食産業における商品開発の仕事、畜産品の専門知識を生かした小売店(スーパーやデパート)のバイヤーといった職種も有望な進路だ。

このキーワードについて学べる学問分野

獣医学・畜産学

家畜などの動物の飼育と健康管理、資源としての利用を研究。動物の病気治療と予防法を研究する「獣医学」と動物を資源として飼育・繁殖・利用を研究する「畜産学」は不即不離の学問

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