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どんな分野?

 情報化と国際化が進む現代社会では世の中の変化のスピードが速く、人間の身体や精神にさまざまな問題を引き起こしている。こうした心と身体のトラブルを解決するため、精神医療の役割がクローズアップされている。仕事や人間関係でストレスを感じ心の悩みや不安定な精神状態を抱えている人、長年にわたり微熱や腹痛、下痢や便秘など同じ症状に悩まされているという人が増えている。
 精神医療では、こうした現代的な“病”を対象に、その身体や精神の症状と原因を患者の心理や環境も含めて総合的に判断する。治療においても薬や手術といった方法よりも時間を掛けた問診、カウンセリング、マッサージなどさまざまな技法を駆使してじっくり治療することが基本になる。

活躍の舞台

 精神医療の道に進むには、大学の医学部に進学し卒業後に医師国家試験に合格する必要がある。この試験では、すべての診療科の理論と実践を熟知しているのが前提であり、医学部では6年制の学部課程の中で、内科・外科、眼科・耳鼻咽喉科、精神科から産婦人科まですべての診療科目の理論と実践を学ぶことになる。
 精神医療の分野は、医療機関の診療科としては大きく「精神科」「心療内科」という2つの領域に分かれる。両者の違いは、あまり明確になっていないのが現状だが、「精神医学」「心身医学」という別々の学問的な基盤をもっている。より専門性を高めるためには、卒業後に医学部の精神科系の講座(研究室)に所属して実践的に学ぶ必要がある。

学問へのアプローチ

 医療の役割が単に身体の病気を治すだけでなく、健康な身体と暮らしを支援することへと広がっている。そのため精神医学の手法を取り入れ、患者の「身体」だけでなく「心」も含めて診断・治療していく新しい医療に大きな期待が集まっている。
 精神医療と一口にいっても、不安やイライラ、不眠、幻覚、抑うつなど心の健康を損なった状態の患者を診る「精神科(主に精神面の治療)」と、ストレスが身体的な症状となって現われた心身症の患者を対象とする「心療内科(精神と身体の両面を治療)」があり、目的と治療方針がかなり異なっているが、さまざまな背景から心を患う人の状態を正確に把握し、それ応じた医療を行える人材へのニーズは総じて高い。

このキーワードについて学べる学問分野

保健・衛生・医療技術学

医療・福祉活動を医師と共に支える「保健衛生」「リハビリ」「医療技術」を研究する学問。衛生環境を整えて病気を予防したり、社会復帰を助けたりして国民の健康を守ることがテーマ

医学

人間の身体のしくみや生命活動を、健康との関係で科学的に捉え、人間の病気やケガのメカニズムを解明。その治療法と予防法を総合的に研究する学問。研究の進歩が著しい最先端科学

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