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どんな分野?

 セラピーとはもともと「治療法」を意味する言葉。日本では主に「心」の病を癒したり、精神的な原因から来る身体の病を回復させたりするための、医学以外の手法を指す。気分転換やリラックス、精神集中といった心のコントロールのほか、健康や美容などを目的として行われており、専門の精神医療を補完する役割が期待されている。
 たとえば植物由来の芳香成分「アロマ」を用いて心を落ち着かせるアロマセラピー、動物との触れ合いで心を癒し愛情を育むアニマルセラピー、色の選択や好みによって被験者の心理状態や性格を把握し、対話を通して心の問題の解決を図るカラーセラピー、さらに音楽セラピーや森林セラピーなど、さまざまな手法が登場している。

活躍の舞台

 多彩な精神療法の中でもセラピーは比較的新しい手法だが、「心理学」「児童学」「教育学」系では、人間の心を癒す手法としてのセラピーの基礎知識を課外講座の形で学べる大学も増えている。
 心理学系以外でも、セラピーの手法ごとにいろいろな方向からのアプローチが可能だ。たとえばアロマ、カラーセラピーで扱う「香り」や「色」については、主に食べ物や嗜好品の味(おいしさ)を研究する「食物学」「栄養学」と深いつながりがある。また、音楽、森林浴などを用いた心理的な癒しや教育効果については「音楽」「児童学」「教育学」といったジャンルで学ぶことができる。さらに「農学」系には、バイオセラピーを専門的に学べる大学も登場している。

学問へのアプローチ

 セラピーを学んだ人の進路は、専門職としての心理カウンセラーのほか、ペット産業、レジャー・ヘルス産業、たとえばリラックスを目的としてヒーリング(癒し)のサービスを提供するサロンなどへの就職が考えられる。
 心の治療では、心理療法や薬物治療、カウンセリングなどと組み合わせてセラピーが用いられるケースが多く、臨床の現場で働くにはセラピーだけでなく臨床心理の専門知識を修得することが不可欠だ。特に心の弱った人たちを対象として施術を行う場合には、施術が人間の感覚器官や脳に与える効果、反応のしくみをきちんと理解しておくことが必要だ。アロマなどの化学物質を取り扱う場合には、科学的な知識も持っておくべきだろう。

このキーワードについて学べる学問分野

哲学・心理学

人類の根源的な疑問=「人間とは何物か」「何が生きる意味や価値か」という“こころの問題”に思索や論理を通じて迫るのが哲学、科学的なしくみとして解決しようとするのが心理学

社会学

家庭・地域・学校・企業など人間が作っている「組織」のしくみやはたらきを検証し、そこに生起する種々の現象を解析。社会病魔、福祉、環境、メディアといった現代的課題に迫る

文化学

世界の文化の多様性を土台に、古今東西の人や文化を総体的として比較。それぞれの文化特有の尺度や思想を発見・分析するジャンル。現地での「フィールドワーク」の研究手法がキモ

社会科学系学際

資源枯渇、環境汚染、人口爆発、食糧不足、安全保障問題など現代的な大テーマに、従来の学問的枠組を超えてアプローチする新分野。「総合的な視点」「多彩なテーマ」がキーワード

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