【逆引き大学辞典編集部 活動レポート】都立調布南高校で進路講演を実施しました!
2025.07.28

はじめに
2025年6月18日(水)、東京都立調布南高等学校において「逆引き大学辞典」進路講演を実施しました。東京都の「都立高校生の社会的・職業的自立支援教育プログラム事業」の一環として行っており、高校生が社会や職業について実感をもって理解しながら、将来、社会人・職業人として生活していくために必要な能力等を身に付けることを目的としています。
講演の内容とともに、当日の様子をご紹介します。
講演の様子
日時:2025年6月18日(水)
場所:東京都立調布南高等学校
講演テーマ:「これだけは知っておきたい!進路選択の基本」
参加者:高校2年生(235名)
テーマは「大学の調べ方」
講演は1コマ50分で行いました。「逆引き大学辞典」とワークシートを使って、進路選択のポイントについて解説しました。
講演の前週にはオープンキャンパスのガイダンスを実施されたということもあり、皆さんの進路に関する意識が非常に高まっている印象でした。
今回は特に「大学の調べ方」について重点的にお話をさせていただきました。
まず最初に「5つのチェックポイント」を紹介しました。
ミスマッチを防ぐためにも、ぜひ押さえておきたいポイントです。
- 興味のあること、学びたいことから選ぶ
- 大学で学ぶ内容をしっかり理解する
- 自分が学びたいことを明確にする
- 消極的な選択をしない
- なんとなく進路を決めない
次に、進路選択の事例を紹介しました。興味のある学問や大学の雰囲気など、人によって決め手になる要素は様々です。だからこそ、自分にとってベストな進路とは何かを考えることが大切です。いずれは受験する大学を決めなければなりませんが、1年生や2年生のうちにできるだけ選択肢を幅広く考えておくと、スムーズに絞り込んでいけると思います。
学問分野を理解しよう
「逆引き大学辞典」では58の学問分野を解説していますので、学問の全体像を解説しました。
大学の学問は「文系(人文科学・社会科学)」「理系(自然科学)」「文理融合型(学際融合分野)」に大きく分類できます。全体を知ることで、スムーズな文理選択や科目選択につなげていきます。
また、文系では特に人気の高い「経済学」と「経営学」の違いにも触れました。それぞれの学問をしっかり理解することが、よりよい進路選択への第一歩です。大学での学びは複数の学問の要素が含まれていることも多いので、学問の組み合わせに注目してみると、学びの特徴がイメージしやすくなります。
選択肢を広げるために

講演の後半では、選択の幅を広げるワークにも取り組みました。今回は「スポーツ」をテーマに、思い浮かぶ職業を考えてみました。皆さんそれぞれ多くの職業を書き出してくれました。
さらに職業を大学の学問と結び付けることで、選択の幅が広がることや意外なつながりがあることを解説しました。
興味のある職業や業界への道は決してひとつではありません。そこには多くの学問がつながっていますので、ぜひ様々な可能性を探ってほしいと思います。
大学選びのスケジュール
最後に、今後のスケジュールについて説明しました。
3年生の9月1日から総合型選抜の出願が始まります。多くの高校では5月や6月に三者面談が行われるため、ここで志望校や入試方式について決めていくことになります。そのため、2年生のうちに具体的な大学名や希望する入試方式がイメージできていると、スムーズに受験に向かっていくことができます。
適性診断ツール「じぶんコンパス」
講演の中では時間が取れなかったのですが、教室に戻ってからの振り返りワークとして、「じぶんコンパス」を実施していただきました。
「興味ステージ」と「性格ステージ」の質問に回答することで、おすすめの学問を知ることができる適性診断ツールです。
学問以外にも興味や性格の傾向が分かりますので、職業選択や将来の人生設計のヒントにも活用していただきたいと思います。

まとめ

今回の講演では、特に生徒の皆さんの意識が非常に高い印象を受けました。
講演中のワークでもスラスラとペンを走らせており、手元のPCで資料を確認しながらメモを取られていました。
少しでも気付きや発見があったならば、これ以上うれしいことはありません。
自分に合った進路選択は簡単ではありませんが、皆さんにとってベストな進路につながるよう、編集部一同、応援しております!
また、このような機会を設けていただいた都立調布南高校の先生方にも、この場をお借りして御礼申し上げます。本当にありがとうございました。
今後も、高校生のよりよい進路選択のために取り組んでいきたいと思います!
(担当:逆引き大学辞典編集長 大迫和亮)
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