行政書士通信講座おすすめ7選|合格率・難易度・学習時間の目安など徹底解説
2025.10.04

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行政書士試験の合格率は例年およそ10%前後と、国家資格の中でも難易度が高い試験です。
とくに法律を初めて学ぶ初学者にとっては、出題範囲の広さや専門的な用語の多さに戸惑い、学習が思うように進まないことも珍しくありません。独学だけで合格を狙うのはハードルが高く、効率の良い学習法を選ぶことが合否を分けるポイントになります。
その点、行政書士通信講座は合格に必要な範囲を効率よく学べるカリキュラムが整っており、スキマ時間を活用できる学習スタイルや、疑問点をすぐに解消できるサポート体制が用意されています。
忙しい社会人や初めて法律を学ぶ方でも、安心して合格を目指せる現実的な選択肢といえるでしょう。
そこで、当記事では行政書士通信講座のおすすめの7選を紹介していきます。また、合格した人へのアンケート結果や、効率よく学習するためのポイントなども解説していきますので、行政書士試験の受験を控えている場合には参考にしてみてください。
目次
行政書士試験の合格率は例年10%前後!試験難易度は高いと考えておくべき
行政書士試験の合格率は、例年おおよそ10%前後にとどまります。実際に、一般財団法人行政書士試験研究センターは行政書士試験の合格率を公表しており、令和元年から6年までの合格率は下記となります。
年度 | 合格率 | 受験者数 | 合格者数 |
令和6年 | 12.9% | 47,785人 | 6,165人 |
令和5年 | 13.98% | 46,991人 | 6,571人 |
令和4年 | 12.13% | 47,850人 | 5,802人 |
令和3年 | 11.18% | 47,870人 | 5,353人 |
令和2年 | 10.72% | 41,681人 | 4,470人 |
令和元年 | 11.48% | 39,821人 | 4,571人 |
参照:一般財団法人行政書士試験研究センター「最近10年間における行政書士試験結果の推移」
いずれの年度でも合格率は10%程度で、受験者の大多数が不合格になっているのが現実です。
一見すると「合格率10%台なら他の難関資格より高いのでは?」と感じるかもしれません。しかし、行政書士試験の受験者層は幅広く、法律初学者の人もいれば、大学で法律を学んだ経験者も含まれています。
そのため、単純な合格率の数値だけで難易度を判断するのは危険です。受験者の背景を問わず一定の実力を求められる試験であるため、実際のハードルは高いと考えておくのが無難です。
さらに行政書士試験は、科目ごとの配点や一般知識の足切り制度があるため、「合計点は基準を超えたのに一般知識で不合格」ということも珍しくありません。つまり、どれか1つの分野だけで点数を稼ぐのではなく、バランスよく得点を積み重ねなければ合格できないのです。
詳しくは後述しますが、当サイトで行政書士試験に合格した人にアンケートをした結果を見ても、多くの合格者が700〜1,000時間程度の学習時間を確保していました。これは社会人が仕事や家庭と両立しながら取り組むには相当な負担であり、決して簡単な試験ではないことが分かります。
そのため、行政書士試験は「ちょっと勉強して受かる資格」ではなく、計画的に学習時間を積み上げ、通信講座などを活用して効率を上げないと突破が難しい試験だと考えておくべきでしょう。
行政書士通信講座のメリット!独学や予備校にはない特徴は?</h2>
行政書士試験は、合格率10%前後という難関資格です。出題範囲が広いうえに、択一式・記述式・一般知識といった多様な形式に対応する必要があり、独学で挑戦した人からは「勉強しているのになかなか点数が伸びない」「試験日までに範囲を終えられない」という声もあります。
また、通学型の予備校の場合、「仕事の関係で通うのが難しい」など時間の制約がかかりやすいのがネックです。
一方、通信講座は行政書士試験を効率よく、かつ自分のペースで学習を進めやすい特徴があります。ここからは、独学や通学型の予備校にはない通信講座ならではのメリットを紹介していきます。
- 効率よく学習を進められる
- 合格実績や合格者のノウハウを活用した講義を受けられる
- 学習の習慣化をサポートしてもらえる
- 予備校よりも費用を抑えられる
効率よく学習を進められる
行政書士試験は憲法から民法、行政法、さらに一般知識まで非常に範囲が広いのが特徴です。独学では「どこから手をつけるべきか」「どの科目を優先するか」で迷いやすく、「気づけば苦手な行政法を後回しにしてしまった」ということも少なくありません。
通信講座では、過去の出題傾向を踏まえて、出題頻度の高い分野から効率よく学習できるようカリキュラムが組まれています。
たとえば「行政法の条文知識はここを押さえれば7割は得点できる」のように、各分野で優先順位を示してくれるため、より効率よく行政書士試験の学習を進められます。
これは、限られた時間の中で学習する社会人受験生にとって特に大きなメリットといえるでしょう。
合格実績や合格者のノウハウを活用した講義を受けられる
行政書士試験は暗記だけでなく「どう問題を解くか」というテクニックが問われます。独学だと過去問を解いても「なぜこの選択肢が正解なのか」「記述問題の解答はどの程度の文章量が適切なのか」が分からずに迷走してしまう人もみられます。
通信講座では、実際に多くの合格者を輩出してきた講師が「合格するための解き方」を解説してくれます。
たとえば「民法は条文の丸暗記ではなく事例問題に慣れることが重要」「記述は模範解答の7割程度を書けば十分合格点が狙える」など、独学では気づきにくい実践的なノウハウが手に入ります。
合格者の勉強法を体系化した指導は、予備校の通学講義でも得られますが、通信講座ならスマホやPCからいつでも繰り返し視聴できる点でさらに強みがあります。
学習の習慣化をサポートしてもらえる
行政書士試験に挑戦する人には、「続けられずに挫折してしまった」という経験を持っている人も多いです。とくに働きながら勉強する社会人は、平日の夜や休日の学習を習慣化できるかどうかが合否を分ける大きなポイントになるでしょう。
通信講座には「学習スケジュール管理」や「進捗確認システム」といったサポートがあり、どのくらい学習が進んでいるかを可視化できます。また、質問サポートを使えば分からない部分をすぐに解決できるため、つまずいて勉強が止まってしまうリスクを減らせます。
例えば「今日は通勤中に動画を2本見る」「昼休みに一問一答を解く」といった形で、講座の仕組みに沿って生活に学習を組み込むことで、自然と勉強が習慣化されていきます。
予備校よりも費用を抑えられる
通学型の予備校に通う場合、年間で20万円〜40万円程度の費用がかかることも珍しくありません。これに対して通信講座は相場が5万円〜15万円程度と、予備校よりもリーズナブルに受講できます。
とくに、「オンライン完結型」の通信講座はコストを抑えつつ質の高い教材を提供しているため、コストパフォーマンスの高さは大きな魅力です。さらに最近は「合格すれば受講料全額返金」「合格者にはお祝い金」といった制度を設ける通信講座もあります。
「費用が安ければ良い」というわけではなく、自分に合った学習スタイルとサポート体制を持つ講座を選ぶことが大切です。とはいえ、経済的負担を抑えられる点は通信講座の明確な強みといえます。
行政書士通信講座おすすめ7選!初学者にもわかりやすい通信講座も紹介
行政書士試験の通信講座は数が多いことから、「結局どれを選べばいいのか分からない」と迷ってしまうのが受験生の本音でしょう。
そこで、ここからは当サイトがおすすめする行政書士通信講座を7選紹介していきます。実績や知名度だけでなく、「初学者でも取り組みやすいか」「働きながらでも続けやすいか」といった観点で厳選していきます。
「法律を学ぶのは初めて」という方でも「なるべく費用を抑えたい」という方でも、自分の状況に合った通信講座を探してみてください。
◯行政書士通信講座の選定基準
- 行政書士試験に特化している
- 「講師に直接相談できる」などのサポート体制が整っている
- 「紙のテキストだけでなくデジタルのものもある」などの教材が充実している
- 合格者数や合格率、または評価機関から評価を得ている
※2025年8月時点、各選定基準を満たしている通信講座を掲載
※掲載企業については当サイト独自の基準で評価
アガルート|短期合格に特化したサポート体制が充実した通信講座
出典:アガルート公式サイト
アガルートアカデミーは、行政書士試験の短期合格に強みがあると評判の通信講座です。公式サイトには合格率が掲載されており、令和6年の行政書士試験では全国平均の合格率が12.6%に対して、アガルート受講生の合格率は46.82%と数値的にも実績が際立っています。
特徴的なのは「合格特典制度」で、試験に合格すると受講料が全額返金されるコースがあります。さらに、「2026年合格目標 行政書士試験 入門カリキュラム」を申し込んで合格した人には最大5万円の合格お祝い金が支給されるキャンペーンも実施されています。
教材は行政法や民法といった得点源科目を徹底的に強化できるカリキュラムです。動画講義は細かく分けられており、スマホでも視聴しやすいため社会人でも学習を継続しやすい環境が整っています。
費用はスタンダードコースでおよそ 158,000円前後 と通信講座の中ではやや高めですが、返金制度や実績を考えるとコストパフォーマンスは十分。
「本気で一発合格を狙いたい人」「短期集中で結果を出したい人」には特におすすめできる講座です。
料金目安(税込) | 入門総合講義:168,000円入門総合ライトカリキュラム:単科講座合計276,400円、パックなら208,000円入門総合フルカリキュラム:単科講座合計345,800円、パックなら298,000円 |
合格実績(合格数) | 令和6年:46.82% |
特典・キャンペーン | ・合格特典制度・各種割引制度・教育クレジットローン分割手数料0円※詳細は公式HPをご覧ください |
公式サイト | アガルート公式サイト |
クレアール|「非常識合格法」で出題の可能性が高い部分に絞って効率よく学べる
出典:クレアール公式サイト
クレアールは「非常識合格法」と呼ばれる効率学習メソッドを採用している通信講座です。
必要以上に広く学習するのではなく、出題可能性の高い論点に絞って徹底学習するのが特徴で、特に社会人や短期合格を目指す人に支持されています。
受講料も比較的リーズナブルで、10万円前後から本格的なカリキュラムが受講可能です。合格率については公式サイトには具体的な数値は掲載されていませんが、2025年8月時点で計462名の合格者からの声が掲載されています。
料金目安(税込) | 2026年合格目標 完全合格カレッジ先行学習コース:209,000円2025・26年合格目標 中級セーフティコース:246,000円2025・26年合格目標 上級セーフティコース:190,000円 |
合格実績(合格数) | 2025年8月時点、462名の合格者からの声が掲載 |
特典・キャンペーン | セーフティコース:初年度受験料負担、初年度合格時未受講分返金、合格お祝い金などの特典があります。2年間の学費をまとめて支払い、1年目で合格できれば 2年目(約12000円)を返金。 受講生限定割引キャンペーン:過去の受講生を対象に、特別割引を実施しています。 ※詳細は公式HPをご覧ください |
公式サイト | クレアール公式サイト |
伊藤塾|基礎から応用まで徹底的に学びたい人におすすめ
出典:伊藤塾公式サイト
伊藤塾は、法律系資格の知名度を誇る大手予備校です。
行政書士講座でも「法律を体系的に深く学べる」ことに定評があり、法学部出身者や司法試験など上位資格を視野に入れている人から評判があります。
基礎から応用まで徹底的に網羅された講義が用意されており、受講料は20万円を超えるコースも多く、費用は高めですが「実力を徹底的につけたい」「難問にも対応できる力を養いたい」という人には向いています。
なお、合格率の数値は公式サイトには掲載されていませんが、2024年には368名の合格報告があると公表されています。
料金目安(税込) | 2025・2026年合格目標 行政書士合格講座 フレキシブルワンコース:255,000円2025年合格目標 行政書士直前対策講座:84,800円〜 |
合格実績(合格数) | 2024年368名の合格報告あり |
特典・キャンペーン | ・行政書士無料体験講座・各種割引制度※詳細は公式HPをご覧ください |
公式サイト | 伊藤塾公式サイト |
スタディング|オンライン特化でスキマ時間に効率よく学べる
出典:スタディング公式サイト
スタディングはオンライン特化型の通信講座で、スマホ1台で完結できる手軽さが最大の特徴です。
動画講義は1本が10分〜20分程度と短く区切られており、通勤時間やスキマ時間を有効に使える設計になっています。 受講料はおよそ5万円前後で、受講者の方からは「コストパフォーマンスの高さで選んだ」という声もあります。
合格率については公式サイトには公表されていませんが、受講者数が多く、これまで行政司書試験に合格した人の声が多数掲載されています。
料金目安(税込) | 行政書士合格コース ミニマム[2025+2026年度合格目標]:34,980円行政書士合格コース スタンダード[2025+2026年度合格目標]:54,000円行政書士合格コース コンプリート[2025+2026年度合格目標]:69,400円 |
合格実績(合格数) | 合格者からの声が多数掲載 |
特典・キャンペーン | ・行政書士無料体験講座・各種割引制度※詳細は公式HPをご覧ください |
公式サイト | スタディング公式サイト |
フォーサイト:低価格かつ効率よく学びたい場合におすすめ
出典:フォーサイト公式サイト
フォーサイトは行政書士講座の合格実績が豊富な通信講座です。2024年度の行政書士試験の合格率は49.4%と、全国平均12.1%を上回る数値です。
教材はフルカラーで図解が豊富で、さらに独自のeラーニング「ManaBun」でスマホ学習もできるのが特徴です。価格帯は7〜12万円程度で、合格率・サポート内容・コストで通信講座を検討している人におすすめです。
料金目安(税込) | バリューセット1:66,800円バリューセット2:76,800円バリューセット3:94,800円〜 |
合格実績(合格数) | 2024年度行政書士試験の合格率:49.4% |
特典・キャンペーン | ・資料請求特典・全額返金保証・各種割引キャンペーン※詳細は公式HPをご覧ください |
公式サイト | フォーサイト公式サイト |
ユーキャン:6か月の学習で合格を目指すカリキュラム
出典:ユーキャン公式サイト
ユーキャンは「ムリなく6か月で合格」と謳う通信講座です。
テキストはフルカラーで基礎から丁寧に解説されており、法律の勉強が初めての人でも無理なく取り組める構成になっています。 費用は6〜7万円程度で、サポート体制も大手ならではの豊富さです。
合格率については公式サイトには掲載されていませんが、これまで過去10年間で2,581名の合格者を輩出している実績があります。
料金目安(税込) | 69,000円※一括払いの料金です。 |
合格実績(合格数) | 過去10年間で2,581名の合格者数 |
特典・キャンペーン | ・1日3問まで担当者への質問・合格祝いキャンペーン・各種割引キャンペーン※詳細は公式HPをご覧ください |
公式サイト | ユーキャン公式サイト |
LEC東京リーガルマインド:実績がある通信講座で合格を目指したい人におすすめ
LEC東京リーガルマインドは、法律系資格予備校としての歴史もあり、行政書士講座で豊富な合格者を輩出している通信講座です。2024年の行政書士試験においては、コース生の合格者は268名と公表されています。
初学者向けから上級者向けまで幅広いコースがあり、自分のレベルに合った講座を選べるのが特徴です。 費用は20万円程度と相場よりもやや高いですが、その分サポートや教材は充実しています。
「実績がある通信講座で合格を目指したい」という場合におすすめの通信講座です。
料金目安(税込) | 2026年合格目標パーフェクトコースSP【通信】:265,000円〜2026年合格目標パーフェクトコース【通信】:245,000円〜 |
合格実績(合格数) | 2024年の行政書士試験の合格者:268名 |
特典・キャンペーン | ・行政書士講座無料体験・各種割引キャンペーン※詳細は公式HPをご覧ください |
公式サイト | LEC東京リーガルマインド公式サイト |
行政書士の通信講座の選び方
行政書士の通信講座にはさまざまなものがあり、それぞれでサポート内容などは変わります。そのため、どの講座を選ぶかが行政書士試験の合否を左右するといっても過言ではありません。
そこで、行政書士試験の通信講座を選ぶ際に必ずチェックしておきたい4つのポイントを整理してみましょう。
- 行政書士試験の合格実績や合格率が公表されているか
- 教材が初級者から経験者までのレベルに合っているか
- 通信講座の受講費用が適しているか
- 学習サポートが充実しているか
行政書士試験の合格実績や合格率が公表されているか
通信講座を選ぶ際にまず注目したいのが、行政書士試験の「合格実績」と「合格率」です。行政書士試験は合格率が例年10%前後と低いため、実際に合格者をどれだけ輩出しているかは、その通信講座の信頼性を測る指標になります。
逆に、合格実績を一切公開していない通信講座は選びにくいものです。資料請求や公式サイトで合格率の根拠が明示されているかを確認するのがよいでしょう。
教材が初級者から経験者までのレベルに合っているか
行政書士通信講座の教材は「誰を対象にしているか」で大きく違います。
初めて法律を学ぶ人にとっては、図解や具体例を豊富に盛り込んだフルカラーテキストや基礎講義動画のほうが理解を進めやすいでしょう。一方、再挑戦者や法律知識がある人には、過去問演習や記述対策に特化した上級コースに挑戦するのもおすすめです。
行政書士試験は範囲が広いため、自分のレベルに合わない教材を選ぶと「難しすぎて挫折した」「簡単すぎて実力が伸びなかった」といった失敗につながりやすいです。
通信講座を比較する際は、「はじめて試験を受けるなら初学者向けのコースを選ぶ」のように自身のレベルに合った教材を選ぶようにしましょう。
通信講座の受講費用が適しているか
行政書士通信講座の費用はおおよそ「5万円〜15万円」が相場です。通学型予備校に比べれば安いものの、決して安いとはいえません。
重要なのは「費用に対してどのくらいのサポートや教材が含まれているか」です。
例えば、オンライン完結で低価格な講座もあれば、添削・質問対応まで充実した中価格帯の講座もあります。
また、教育訓練給付制度の対象になっている通信講座であれば、費用の一部を補助してもらえるため実質的な負担を減らすことも可能です。
価格だけで比較せず、費用とサービス内容のバランスを見るのが失敗しないコツです。
学習サポートが充実しているか
行政書士試験は独学での挫折率が高い資格としても有名です。その理由は「分からないところを質問できない」「勉強のペースが乱れてしまう」といった壁にぶつかりやすいからでしょう。
行政書士試験の通信講座を比較する際は、以下のような学習サポートがあるかを必ず確認しましょう。
- 講師に質問できる制度(メール・オンライン対応など)
- 添削課題(特に記述式対策に有効)
- 学習スケジュールの自動作成・進捗管理システム
- 合格者コミュニティや受験仲間との交流
このようなサポートがあると、途中で挫折するリスクを軽減できます。とくに「質問対応があるかどうか」は独学と大きな違いであり、通信講座を利用するメリットといえるでしょう。
行政書士試験にはどれだけの勉強量がいる?アンケート結果からみた学習時間の目安
行政書士試験に合格するには、一般的に500時間〜1,000時間ほどの学習時間が必要と言われますが、実際に受験経験者はどのくらい勉強しているのか気になる方もいることでしょう。
そこで当サイトでは、実際に行政書士試験に合格した43人にアンケートを行い、学習時間の目安について調査しました。その結果は以下のとおりです。
◯実施したアンケートについて
・アンケート方法:インターネットアンケート
・集計期間:2025年8月8日〜2025年8月27日
・アンケート回答人数:43人
アンケート結果からは、やはり合格者の多くが500時間〜1,000時間の学習を確保していたということがわかります。
法学部出身者や他資格の学習経験がある人の中には、500時間未満でも合格している人も見られましたが、初学者や法律知識がない受験生の場合は1,000時間以上かけて合格した人も一定数います。
行政書士試験では、「最初はもっと少ない勉強時間で足りると思っていたが、記述式や一般知識対策に時間がかかってしまった」という声も多いです。
法知識の有無にもよりますが、行政書士試験に合格するには、標準的に500時間〜1,000時間を見込むのが現実的といえます。
行政書士通信講座を活用した学習方法のポイント
行政書士試験は出題範囲が広く、独学では途中で挫折してしまう人が多いのも特徴のひとつです。
そこで、通信講座を最大限に活用して合格を目指すための学習方法を4つのポイントにまとめました。実際の合格者が実践している工夫もあるので、ぜひ参考にしてみてください。
- スキマ時間を有効活用する
- 働きながらでも学習するための工夫をする
- 過去問や模擬試験などでアウトプットの学習も取り入れる
- 苦手分野を重点的に学習する
スキマ時間を有効活用する
社会人受験生にとって最大の壁は「まとまった勉強時間を確保できないこと」でしょう。平日は仕事や家庭で忙しく、休日も予定が入ってしまい、「机に向かえる時間が思ったより取れない」という声は行政書士受験生のあるあるです。
通信講座のメリットの1つは、スマホやタブレットで講義を視聴したり、アプリで一問一答を解ける点です。
たとえば、「通勤の電車で20分動画を見る」「昼休みに過去問を2問解く」「寝る前に条文暗記カードをめくる」といったスキマ学習を積み重ねれば、1日1時間以上の学習時間を無理なく確保できます。
短時間の学習を高頻度で繰り返すことは記憶の定着にも効果的です。忙しい人ほど「細切れ時間をどう積み上げるか」が合格へのカギとなります。
働きながらでも学習するための工夫をする
行政書士試験の受験を控えている人の多くは、仕事や学業と両立して試験学習を進めなければなりません。通信講座を利用するなら、ライフスタイルに合わせた工夫を取り入れることが重要です。
たとえば、朝型の人は「出勤前の30分を行政法の復習にあてる」、夜型の人は「帰宅後に講義動画を1本視聴してから寝る」といった形で、無理のない時間帯に学習を固定化します。休日には記述式問題や模試など、まとまった時間が必要な演習をあてるとバランスが良くなります。
また、通信講座の進捗管理機能を活用すると「この週にどこまで終わらせるべきか」が可視化されるため、勉強が計画倒れになりにくいです。働きながらでも、工夫次第で安定して学習時間を確保できます。
過去問や模擬試験などでアウトプットの学習も取り入れる
行政書士試験は知識を理解しているだけでは不十分で、実際に問題を解く力が求められます。とくに記述式は「自分の言葉で法律知識を表現する力」が問われるため、インプットだけでなくアウトプットの練習が欠かせません。
通信講座では過去問解説講義やオンライン模試、添削課題などアウトプットの機会が豊富に用意されています。過去問を解けば「自分の苦手分野」を把握でき、模擬試験を受ければ「本番の時間配分」まで意識した練習が可能です。
合格者の多くが口を揃えて言うのは「インプットとアウトプットのバランスが重要」ということ。動画視聴やテキスト学習の後は、必ず問題演習をセットにすることを意識しましょう。
苦手分野を重点的に学習する
行政書士試験には科目ごとの足切りがあります。仮に得意科目で点数を稼げても、苦手科目を放置すると不合格になってしまうのです。
この仕組みがある以上、「苦手分野を重点的に学習する」ことは合格戦略上のコツになります。
たとえば、「行政法は得意だけど、一般知識の文章理解で点が取れない」「民法の記述式がどうしても苦手」といった声はよく聞かれます。こうした部分は通信講座の質問制度や添削指導を活用し、基準点突破レベルまで底上げすることが大切です。
苦手分野を後回しにすると、直前期に「やっぱり一般知識で足切りになった…」という典型的な失敗につながります。通信講座を使うなら、苦手分野こそ重点的に取り組むよう意識してみましょう。
行政書士の試験内容・日程・合格基準
行政書士試験は「どんな問題が出るのか」「いつ行われるのか」「どの基準で合否が決まるのか」を理解しておくことが、効率的な学習計画を立てるうえで欠かせません。ここからは、行政書士の試験内容・日程・合格基準の基本情報を紹介していきます。
<h3>行政書士の試験内容は法令科目と一般知識科目にわかれている</h3>
行政書士試験の出題科目は大きく「法令科目」と「一般知識科目」に分かれています。それぞれの具体例をまとめましたので参考にしてみてください。
◯法令科目の具体例
科目 | 具体例 |
憲法 | 基本的人権、統治機構、判例問題(例:表現の自由、国会の権限など) |
行政法 | 行政手続法、行政不服審査法、行政事件訴訟法、地方自治法など |
民法 | 契約、相続、物権、債権、家族法に関する問題 |
商法・会社法 | 会社の設立、株式、役員の責任、商取引に関する規定 |
基礎法学 | 法の一般原則、法学の基本概念(例:法と道徳の違い) |
◯一般知識科目の具体例
科目 | 具体例 |
政治・経済・社会 | 時事問題、政治制度、経済政策、社会保障制度 |
情報通信・個人情報保護 | 個人情報保護法、マイナンバー制度、ITリテラシー |
文章理解 | 長文読解、空欄補充、要旨把握問題 |
法令科目は憲法・行政法・民法・商法・会社法・基礎法学と幅広く、全体の約8割を占める中心部分です。特に行政法と民法は出題数が多く、合否を分ける最大の得点源となり、多くの受験生が「行政法を攻略できたかどうか」で合否が変わったと感じるほど重要です。
一方、一般知識科目は政治・経済・社会、情報通信・個人情報保護、文章理解といった科目で構成されます。「法律は得意なのに一般知識で足切りになって不合格になった」というのは行政書士試験でよくある例です。
つまり、法令科目で得点を稼ぐだけでなく、一般知識を最低限クリアするバランスが求められる試験といえます。
行政書士の試験日程は例年11月の第2日曜日に実施される
行政書士試験は毎年1回、例年11月の第2日曜日に全国一斉で行われます。
出願期間は7月下旬から8月下旬にかけて設定されるのが通例で、申込方法はインターネットまたは郵送です。試験時間は午後1時から午後4時までの3時間、60問300点満点の問題に挑むことになります。
この「年1回」というスケジュール感が行政書士試験の大きな特徴であり、受験生のプレッシャーにもつながりやすいです。仮に一度不合格になると、次のチャンスは1年後になるため、「試験日から逆算して夏までに基礎を固め、秋は過去問演習と模試で仕上げる」という学習スケジュールを立てるのが大切です。
通信講座を利用する場合も、この1年サイクルを意識したカリキュラムが組まれているため、計画的に取り組むことが合格への近道となります。
行政書士試験の合格基準は毎年変わる
行政書士試験の合格基準は「総得点の6割以上(180点)」が一つの目安ですが、実際には毎年調整が入ります。試験問題の難易度によっては、合格点が180点を下回ることもあれば、逆に上回ることもあるのです。
たとえば、令和6年に実施された行政書士試験では、下記すべてを満たすことが合格の要件となっていました。
- 行政書士の業務に関し必要な法令等科目の得点が、122点以上である者
- 行政書士の業務に関し必要な基礎知識科目の得点が、24点以上である者
- 試験全体の得点が、180点以上である者
参考:一般財団法人行政書士試験研究センター「令和6年度行政書士試験合否判定基準」
ほかにも「問題が難しく合格基準点が173点に引き下げられた年」もあれば、「全体的に解きやすく合格点が高めに設定された年」もあります。
さらに注意すべきは一般知識の足切りです。一般知識で40点中24点を下回ると、たとえ総合点で180点を超えていても不合格になります。
これは実際に多くの受験生がつまずきやすいポイントで、「法令科目で高得点を取ったのに足切りで落ちた」という悔しい声も珍しくありません。
このように合格基準は固定されているわけではなく、毎年の試験傾向や難易度によって変動します。そのため「とりあえず6割を目指せばいい」ではなく、「基準点の変動や足切りリスクを見越して余裕を持った得点」を目標にすることが合格戦略として重要です。
行政書士試験のよくある質問
行政書士試験を受けるための条件はある?
行政書士試験は、受験資格に学歴・年齢・職歴などの制限がありません。誰でも受験できる「門戸の広い国家資格」といえます。
その一方で、合格率は例年10%前後と低いため、受験できるからといって簡単に合格できるわけではありません。だからこそ計画的な学習や通信講座の活用が合格への近道になります。
通信講座だけで行政書士試験に合格できる?
結論からいえば、通信講座だけで十分に合格は可能です。通信講座は出題傾向を分析したカリキュラムが組まれており、合格に必要な範囲を効率よく学べるよう設計されています。
さらに添削指導や模擬試験も用意されているため、独学では不足しがちなアウトプット学習までカバーできます。
働きながらでも合格できる?
行政書士試験は500〜1,000時間の学習が必要と言われていますが、社会人の受験者も多い試験です。
通信講座の強みは、スマホやタブレットで学べるため通勤時間や昼休みなどのスキマ時間を活用できること。実際に「平日は1〜2時間、休日は3〜4時間」というペースで働きながら合格した人も少なくありません。
効率的な学習スタイルを取り入れれば、仕事と両立して合格を狙えます。
まとめ
行政書士試験は、法令科目と一般知識科目の両方で得点を積み重ねなければならず、例年10%前後の合格率からも分かる通り、難易度は決して低くありません。合格には500〜1,000時間の学習が必要とされ、計画性や学習の効率化が不可欠です。
そのために有効なのが通信講座の活用です。各講座には「短期合格を狙えるカリキュラム」「スマホ完結で学べる教材」「質問や添削などのサポート体制」など、それぞれの強みがあります。自分のライフスタイルや学習レベルに合った講座を選ぶことで、独学よりもはるかに効率よく合格に近づけるでしょう。
まずは気になる通信講座の資料を取り寄せ、内容や費用、サポートを比較してみることから始めてみてください。最適な学習環境を整えることが、合格への第一歩になります。