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デザインに関わる仕事にはどのような種類がある?主な職業

2023.04.14

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デザインに関する仕事では、イラストやアクセサリー、建築物など、さまざまなもののデザインを考えて形にしていきます。デザイン系の仕事にはどんな種類があるのでしょうか。また、就職するためにはどういった勉強をすれば良いのでしょうか?今回は、デザイン関連の主な職業や、仕事に就くためのポイント、押さえておきたい進学先の選び方などをご紹介します!


デザインの仕事の特徴

アートディレクターが手掛けた屋外広告

デザインの仕事には、どんな特徴があるのでしょうか。有名な企業の例をご紹介します!

デザインの仕事の特徴

デザインの仕事とは、ものづくりの計画を考えて、形にする仕事のことを指します。具体的には、皆さんの身近にある家や図書館などの建築物、服やアクセサリーなどのファッションアイテム、スマホアプリやWebサイトまで、あらゆるものづくりにデザインの仕事が存在しているのです!デザインに関わる仕事は、さまざまな業界で必要とされており、デザインするものの違いにより、デザイナーの仕事内容も大きく変わります。

デザインに関わる企業の例

デザインに関わる企業でなじみのある会社は少ないかもしれませんが、大手として知られる会社には次のようなものがあります。

株式会社日本デザインセンター
株式会社スペース
株式会社乃村工藝社

「株式会社日本デザインセンター」は広告をはじめとしてWebサイト・アプリや印刷物、空間、家具など多種多様なデザイン制作を行う会社です。また「株式会社スペース」は商業空間のデザインを専門としており、2022年4月にオープンした成田国際空港「第3ターミナル」の設計を手掛けています。「株式会社乃村工藝社」も同様に空間デザインに強みを持つデザイン会社で、代表的なデザイン事例としては2020年にユニクロのグローバル旗艦店としてオープンした「UNIQLO TOKYO」が挙げられます。

その他にも「リラックマ」や「すみっコぐらし」などの人気キャラクターを生み出した「サンエックス株式会社」や、コカ・コーラが提供するサービス「Coke ON」の企画・構築を行ったWeb制作会社「株式会社アイ・エム・ジェイ」(アクセンチュアグループ)やなどもデザインに関わる企業の一つです。

デザインの仕事に憧れているなら、まずは自分に合った進路を検索してみませんか?「JOB-BIKI」を使えば、デザインの仕事で活躍している先輩の進学先データをチェックできますよ!検索画面の入力欄に、「株式会社日本デザインセンター」や「株式会社スペース」のように会社名を入れて検索してみましょう。先輩たちの出身大学を調べることができます。


デザインを仕事にする主な職業

デザインパターンを考えるクリエイターの手元

デザイン関連の仕事はたくさんあるので、何から調べたら良いかわからない!という人もいるかもしれませんね。こちらでは、デザインに関する主な職業をご紹介します。

【建築・鉱物・金属】

インテリアデザイナー

住宅やホテル、オフィス、店舗などの建物の内装をデザインする仕事です。ときには設計や企画から携わり、家具の配置や部屋全体の色調などを決めていきます。

空間デザイナー

コンセプトに合わせて、使いやすく美しい空間を演出するためにインテリアの配置を決めたり、装飾を行ったりする仕事です。インテリアデザイナーの場合は内装のデザインが中心ですが、空間デザイナーは屋外空間もデザインすることがあります。

建築デザイナー

建築物の外観や空間などをデザインする仕事です。建物の外装や間取り、内装など、トータルでデザインを担当することもあります。

ガーデンデザイナー

個人の住宅の庭や庭園、公園などのデザインや設計をする仕事です。全体のコンセプトに沿いながら、どこにどんな植物や石を配置するか、給排水設備を設置するかなどを考えていきます。

【ファッション・洋服】

ジュエリーデザイナー

指輪やイヤリングなどのアクセサリーをデザインする仕事です。宝石や金属などの素材の特徴も生かしながら、身に着けたくなるおしゃれなデザインを考案します。

【デザイン・製作】

キャラクターデザイナー

アニメやゲームなどのキャラクターをデザインする仕事です。商品の広告やCMなどで使われるキャラクターを手がけることもあります。

グラフィックデザイナー

雑誌や広告、ロゴ、パッケージなど、さまざまなグラフィックのデザインを行う仕事です。伝えたい情報をしっかりと届けられるよう、イラストや文字などを効果的に使ってグラフィックを作ります。

アートディレクター

広告やポスター、Webサイトなどのビジュアル制作の現場で中心となり、デザイナーに指示を出す仕事です。作品のクオリティをチェックしながら、締め切りに間に合うように進行を管理することもあります。

【情報通信・インターネット】

webデザイナー

Webサイトの企画やデザイン、制作を行う仕事です。使いやすく、見やすいWebサイトになるように構成を考え、画面のレイアウトやデザインなどを決めていきます。

CGデザイナー

CG(コンピュータグラフィック)を制作する仕事です。ゲームやアニメ、映画などの映像のほか、建物や機械などの設計で使われる図面や、電車の操縦訓練用シミュレーターの映像など、さまざまな用途のグラフィックを作ることがあります。

UI/UXデザイナー

UI/UXデザイナーは、Webサイトやスマホアプリなどのデザイン・設計を担当する仕事です。UIは「ユーザーインターフェース」のことで、ユーザーと製品・サービスの接点を意味します。UXは「ユーザーエクスペリエンス」のことで、ユーザーが製品・サービスを通して得られる体験のことを表しています。UI/UXデザイナーはユーザーの目線に立ち、使いやすく満足のいくデザインを追求することが特徴です。


デザインの仕事に就くためにはどうすれば良い?

色彩検定の勉強をする女性

デザインを仕事にして働くためには、どんな方法があるのでしょうか?こちらでは、デザイン関連の仕事をするときに知っておきたいポイントをご紹介します。

デザインに関連する資格を取る

デザインに関する仕事はスキルを問われることが基本です。資格を持っていることで一定以上の技能があることを証明できるので、仕事をする上で有利になることも。目指したい職業で役に立つ資格の取得を検討してみることがおすすめです。

たとえば、デザイン系の仕事では、IllustratorやPhotoshopなどのデザイン制作ソフトを使うことが多くなります。「Illustratorクリエイター能力認定試験」や「Photoshopクリエイター能力認定試験」などを受けて合格すると、ソフトの操作が身に付いていると証明できますよ。ほかにも、Webデザイナーを目指すなら「ウェブデザイン技能検定」もあります。

また、デザイン系の仕事では色の組み合わせや配置などを考えることも多いので、色彩に関する資格も役立つことがあります。「色彩検定」や「カラーコーディネーター検定試験」などに合格していると、色の持つ力や効果的な使い方などの知識があることをアピールできますよ。

なお、建築業界で活躍したインテリアデザイナーを目指すなら「インテリアデザイナー資格検定」など、それぞれの職業に特化した資格や検定試験もあります。

デザインに関わる会社に就職する

デザイン関係の仕事ができる会社は、出版社や広告制作会社、デザイン事務所、Web制作会社、ゲーム制作会社などさまざま。デザイン系の仕事とは関係がなさそうな企業でも、広報部などの部署でデザイン関連の職種が募集されていることがあります。たとえば、食品の製造から販売まで行っているメーカーでは、社内で商品パッケージを作るためにグラフィックデザイナーを雇っているケースがあります。

ほかに、建築業界で活躍するデザイナーもいます。建築デザイナーやインテリアデザイナー、空間デザイナーなどは、ハウスメーカーや建築事務所など、建築関連の会社にも活躍の場がありますよ。

ただ、デザイン系の仕事の募集があっても、誰もが簡単に就職できるわけではありません。未経験でも応募可能な会社もありますが、基本的な知識や技術がある人のほうが選考のときに有利になることも。そのため、デザイン系の勉強ができる学校に通い、専門的な勉強をしてから就職活動する人もたくさんいます。


デザインの仕事に就くために押さえたい進学先の選び方

デザインに関する授業を受ける美大生

デザインに関する仕事に就きたい場合は、どんな勉強をすることが大切なのでしょうか。こちらでは、デザイン関連の仕事をするときに押さえておきたい進学先選びのポイントをご紹介します。

デザインに関連する学科がある学校を選ぶ

美術・芸術系の学部・学科がある大学なら、デザイン関連の知識・スキルを身に付けることができます。美術学部・芸術学部・造形学部・デザイン学部など、さまざまな学部がありますよ。建築関連のデザインの勉強は、建築学部や建築学科などで学びましょう。デザインと一口にいっても、仕事内容はさまざま。たとえば、広告や雑誌のデザインと、建物のデザイン、ジュエリーのデザインはそれぞれまったく違うスキルが求められます。そのなかから、自分の勉強したい内容に合わせて学科・コースを探しましょう!

経営やマーケティングなどを学べる大学を選ぶ

デザインに関わる仕事では、フリーランスとして働く人も多く見られます。就職していろいろな仕事を経験し、スキルを身に付けてから独立開業する人も。フリーランスで仕事がしたい場合や、デザイン事務所を経営したい場合などは、デザインに関する知識だけではなく経営やマーケティングの知識も必要になります。独立後のことを見据えて、大学で経営などについて学んでおくことも選択肢の一つといえますね。代表的な学部には、経済学部や社会学部、経済学部、商学部、政治経済学部などがあります。


デザインの仕事に興味があるなら「JOB-BIKI」で進路検索!

デザインの仕事は、さまざまな業界に活躍の場があります。どんな分野のデザインをしたいか、将来はどんな働き方をしていきたいかによって、進学先の選び方も変わってきます。デザイン系の職業を目指せる大学に興味がわいたら、ぜひ「JOB-BIKI」を使って検索してみてください!たとえば「業種から探す」の「IT・広告・マスコミ」から「デザイン・製作」を選ぶと、さまざまなデザイン・製作関連の企業や、そこに就職した人の出身大学について調べることができますよ。

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