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ロボットエンジニアになるには?求められる資質・能力などを紹介

2023.08.18

カテゴリー:
ロボットを開発するエンジニア

ロボットエンジニアはロボットの設計や開発、メンテナンスなどをするエンジニアのことです。この記事では、ロボットエンジニアに必要な能力、オススメの学部などを解説します。

ロボットエンジニアは、ロボットの開発や設計、検証、メンテナンスなどを行うエンジニアのことです。

場合によっては、ロボットのプログラミングをすることもあります。

工場などの製造業だけでなく、レストランや医療介護の現場でロボットが使われているのを見た経験がある方もいるでしょう。

ロボットエンジニアの仕事は、そうしたロボットが動くために欠かせません。

この記事では、ロボットエンジニアの仕事内容や、求められる能力などについて解説しています。

ロボットエンジニアになるのにオススメの学部もご紹介しているので、ぜひ大学を選ぶ際の参考にしてください。


ロボットエンジニアとは?

ロボットエンジニアとは、ロボットの開発やプログラミング・メンテナンスなど、ロボットに関する作業全般に関わるエンジニアのことです。
そのためIT分野のみならず、機械全般や電気の知識も必要となります。

ロボットエンジニアが携わるロボットの分野はさまざまです。
工場で使われるようなロボットだけではなく、医療介護などの福祉の現場やお店でも使われるなど、ロボットの使用範囲も広がっています。

レストランで、料理を運ぶ係としてロボットを採用しているところも。
また、少子高齢化や過疎化などに伴う人員不足を補うためや、働き方改革として業務効率化を促進するためなどにも、ロボットは役立ちます。

ロボットエンジニアは、設計だけでなく、どのようなロボットにするかの仕様決定や、設計後の開発にも携わるため、ロボットに関する知識だけでなく、発想力なども求められる仕事といえるでしょう。

ロボットエンジニアとシステムエンジニアの違い

ロボットエンジニア・システムエンジニアともに、顧客のニーズに合わせて設計開発をするところは同じですが、作っているものが異なります。
ロボットを作るか、システムを作るかです。

ロボットエンジニアは、その名の通りロボットの設計開発などを行うエンジニアを表します。
いっぽう、システムエンジニアは、システムの設計開発を行うエンジニアのことです。

システムエンジニアは、設計書をもとにプログラマーにプログラミングを頼むときもあれば、できるなら自分でプログラミングまで行う場合もあります。
また、システムの運用や保守もシステムエンジニアの仕事範囲です。

システムエンジニアについて詳しく知りたい人は、以下の記事も参考にしてみてください。
システムエンジニアになるには?求められる資質や能力

ロボットエンジニアとAIエンジニアの違い

ロボットエンジニアはロボットの設計開発を行うのに対し、AIエンジニアはAIの設計開発を行います。
また、AIを活用してデータを分析したり、システム開発を行ったりするのもAIエンジニアの仕事のひとつです。

AIもロボットと同様に、顔認証システムや自動運転など、さまざまな分野で需要が高まっています。
AIエンジニアになるためには、倫理的な思考や数学的知識、プログラミングの知識などが必要です。

AIエンジニアについて詳しく知りたい人は、以下の記事も参考にしてみてください。
AIエンジニアになるための方法とは?大学選びや役立つ資格を紹介

ロボットエンジニアの仕事内容

ロボットの設計を行うエンジニア

ロボットエンジニアは、クライアントの要望に応じて必要なロボットを考え、設計・開発や、実験・検証などを行います。
クライアントの業種によって、必要なロボットは多種多様です。

新たなロボットを作る際はその時点での新しい技術を知っておく必要があり、ロボット製造は複数チームで行われるため、チームプレーが大切です。

ロボットエンジニアの仕事のやりがい

ロボットエンジニアの仕事のやりがいは、最新技術に触れられることです。
ロボットエンジニアは、その時々に応じて、新たなロボットを開発する場合も少なくありません。
技術は日々進化しており、今までにないロボットを新たな技術を活用してつくります。

いまや社会にロボットはなくてはならない存在です。
人手不足に陥りやすい医療福祉の現場などでは、患者を持ち上げて運べるロボットや、会話ができるロボットなどもあります。
医師が操作し、機械のアームで手術できる医療ロボットも有名です。

こうした最新技術を用いたロボットが、社会で役立っているのにやりがいを感じる人もいます。

また、ものづくり系の現場なら、製造作業などの効率化のためにロボットは役立つため、日本のものづくりの基盤的存在になれるのもやりがいでしょう。

ロボットエンジニアの仕事の流れ

テストを行うロボットエンジニア

ロボットエンジニアは、ロボットの仕様決定から実験・検証まで包括的に携わります。
個人プレーではなく、さまざまな人たちとチームプレーでロボットを作り上げていくのが特徴です。

ここでは、ロボットエンジニアの仕事がどのようなものか解説します。

ロボットの仕様決定

まずは、クライアントからどのようなロボットを必要としているのか、目的や要望を聞き出します。
話の内容などから、現状の課題を探し出し、ロボットを使用する現場で必要なものを考えるためです。
医療用ロボット・工業用ロボット・サービスロボットなど、現場ごとに必要なロボットの種類は異なります。

課題を見つけた後、ロボットの仕様を決定。
計画書を作成します。

こうした最初の策定段階から、ロボットエンジニアはプロジェクトに参加していく重要な仕事です。

開発・設計

計画が決定したら、計画書に準じて、プロジェクトを進めていき、その際行うのが、設計書の作成です。

また、1チームでロボットのすべてを作るのではなく、チームに分けられて作業が進められます。
多くの場合は、ロボットを人に置き換えた場合の触覚など五感の設計開発にあたるセンサーチーム、頭脳の設計開発にあたる制御・知能チーム、体の設計開発にあたる駆動チームの3チーム制です。

実験・検証

チームで協力しロボットが完成すると、実際にロボットを動かしてみて、仕組んだプログラム通りに動くか、不具合がないかなどの確認を行います。
想定した場面で安全にロボットが使えるかなどのチェックは欠かせません。

また、多種多様な環境で実験をして、耐久性がどれほどあるかのチェックも行います。

ロボットエンジニアの年収

大手求人サイトのIndeedによると、ロボットエンジニアの平均年収は約375万円ほど。
ただし、ロボットエンジニアになる前の経験や保有資格、また、その会社で就いている役職などによって変動します。
企業規模などによって変わる場合も多いので、注意しましょう。

ロボットエンジニアに必要な資質と能力

ロボットエンジニアには、ロボットに関する知識はもちろん、発想力や語学力など、さまざまな能力が求められます。
ここでは、必要な資質や能力について見ていきましょう。

社会の変化に合わせて必要なロボットを考える発想力

時代によって必要とされるロボットは変化します。
とくに、新しくロボットを開発する場合は、どのような課題があり、どうすれば解決するのか、あるいはどうすればより便利になるのかを考える柔軟な発想力が必要です。

また、新しい課題を発見し、ロボットを開発するためには、社会のさまざまな物事への好奇心を持つことも大切といえます。

ロボット工学の基礎知識

ロボットエンジニアの仕事は、ロボット工学の領域になります。
ロボット工学を理解するには、電気工学や機械工学などの知識が必要です。
また、最先端技術を用いることもあるため、新しい技術でも扱えるだけの知識も必要となります。

海外と技術交流できる語学力

ロボットエンジニアは、新しい技術が生まれやすい分野でもあるため、国内だけでなく国外の技術者などと交流することもあります。
状況によっては、共同研究が行われることも少なくありません。

そのため、語学の中でも、とくに英語を話せるようになっておくと、通訳を挟まなくてよくなるため、スムーズにやり取りしやすくなります。
また、ロボット市場が拡大している中国など、アジア圏の言語ができると、ロボットエンジニアとして活動できる範囲がさらに広がるでしょう。

ロボットエンジニアになるための方法とは?

大学でロボットの研究をする学生

ロボットエンジニアは、日本や世界で幅広く活躍できます。
ロボットは今も、将来的にも、需要が見込まれるためです。

ロボットエンジニアになるには、大学の工学部や機械工学部などの学部で学んだ後に、ロボット開発企業など、ロボットに関わる企業に就職します。

ロボットエンジニアの世界の現状

日本では少子高齢化などで人手不足が見込まれており、ロボットの需要は高まっていくとされています。
ロボットは人間よりミスをする可能性が低く、長時間稼働しても壊れにくいためです。

世界では、AIなどの技術革新により、工場以外にも幅広い分野でロボットが使われています。
例えば、お掃除ロボットや、レストランの配膳ロボットなどです。
今後も宇宙開発や農業など、さまざまな分野でロボットとともにロボットエンジニアも求められていくでしょう。

ロボットエンジニアになるための勉強ができる大学・学部

ロボットエンジニアになるためには、ロボット工学にまつわる知識が必須です。
これらは、工学部などで学ぶことができ、以下のような大学にあります。

<ロボットエンジニアになるための勉強ができる学部・学科>
・中部大学(理工学部AIロボティクス学科)/愛知
・信州大学(繊維学部機械・ロボット学科)/長野
・大阪工業大学(ロボティクス&デザイン工学部)/大阪
・龍谷大学(先端理工学部機械工学・ロボティクス課程)/滋賀

ロボットエンジニアに必要な資格や受験すべき試験

ロボットエンジニアになるための必須資格はありません。
しかし、ロボットエンジニアとして働く上で、保有しておいたほうがいい資格はあります。
オススメの資格を一部紹介するので、参考にしてみてください。

<ロボットエンジニアを目指す上で有効な資格>
・情報処理技術者試験:国家資格です。情報処理に関する知識を有する証明で、区分は数多くあり、基本情報技術者試験・応用情報技術者試験などがあります。最初は、基礎知識の証明である基本情報技術者試験から受けてみるのがオススメです。
・CAD利用技術者試験:機械などの設計に欠かせないCADの技術を証明するもので、2級から受けられます。なお、CADとは、コンピューター上で設計をするためのツールのことです。
・機械設計技術者試験:機械設計に関する総合的な能力の証明するもので、3級から受けられます。

ロボットエンジニアになるために目指すべき就職先

ロボットエンジニアになるには、ロボット開発企業に就職するのが1つの方法です。
なお、ロボットは工業用・医療用・ドローンなど多岐にわたるため、気になる分野を見つけておきましょう。

また、ロボットエンジニアの派遣会社に就職し、正社員として雇用された状態で、他社のサポートへ向かうカタチも。
ものづくり系企業に就職すれば、製造ラインに関わるロボットの開発に携われる場合もあります。

ロボットエンジニアになった後のキャリアプラン

海外で発売されたロボット

ロボットエンジニアとして経験を積んだ後は、独立したり転職したりといった選択が可能です。
それぞれのキャリアプランについて、見ていきましょう。

独立してロボットに関わる会社を立ち上げる

ロボット工学の知識を活かして、ロボットを製造する会社を立ち上げる人もいます。
独立すれば、自分が作り上げたいロボットを作れるのが魅力です。

また、ロボット開発の経験を活かして、ロボットを導入する会社の支援に回ることもできます。
ロボットエンジニアは策定段階から携わっているので、どのような課題に対してどのようなロボットが役立つかという経験が活かせるでしょう。

会社を立ち上げずに、フリーランスのロボットエンジニアとして独立するのもひとつの手段です。

海外の企業へ転職する

ロボット導入支援のコンサルティングなどを行っている会社へ転職します。
ロボット開発経験を活かしやすく、クライアントに寄り添った提案がしやすいでしょう。

また、海外でもロボット事業は発展しているため、日本で培った技術力を活かして海外企業へ転職することもあります。
将来需要が高まることが予想される自動運転やドローン、宇宙開発技術などの事業にもロボットは必須です。
そうした最新技術を用いたロボットには、海外企業に転職したほうが携わりやすい場合もあります。

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ロボットエンジニアは、人手不足などから、将来的にも需要が高いことが見込まれる仕事です。
ロボット工学などの知識は必要となりますが、ロボットを通して社会貢献ができます。

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