大学入試の面接成功のコツ5選!面接の種類から対策、攻略法を徹底解説
2025.10.31

「大学入試の面接ってどんな種類がある?」
「大学の面接で勝てる方法を知りたい!」
大学入試を控えている高校生の皆さんの中には、このように考えている人も多いでしょう。
大学入試では学力を重視する試験のほか、人間性を重視する面接試験があります。面接の内容は当日になって初めてわかることも多く臨機応変に答えることが求められますが、面接の種類や傾向をあらかじめ対策しておけば冷静に対応できるでしょう。
この記事では、大学入試の面接試験の種類や面接を成功させるコツをまとめています。大学入試の面接試験を控えている方は、参考にしてみてください。
目次
大学入試の種類

大学入試の種類は大学によって異なり、面接試験がおこなわれるのは学校推薦型選抜と総合型選抜です。
入試によって内容や重視されるポイントが異なるため、試験の特徴を知って適切に対策しましょう。
一般選抜(一般入試)
一般選抜、または一般入試は、大学が定める1次試験と2次試験の総合成績で評価される方法です。
国公立大学の一般選抜では1次試験に大学入学共通テスト(旧センター試験)を導入しているため、大学入学共通テストの対策が必要です。近年では私立大学でも、一般選抜の1次試験に大学入学共通テストを導入するところが増えてきました。
大学で指定されている科目を選択して学力を測る試験のため、基本的に面接試験はありません。しかし例外として、医学部は一般選抜でも面接試験があります。
医師になるためには医学部で6年間、研修医として2年間、と長期間学ぶ必要があり、その先も医師として学び続けていくことになります。「医師になる」覚悟や適性を確認する場として面接が設けられています。
また、医学部に限らず国公立大学の後期日程に面接試験が組み込まれていたり、医療や教育など職業人養成系の学部では一般選抜に面接を課すところも増えてきました。一般選抜を選択する場合でも、面接試験の対策をしておくと良いでしょう。
学校推薦型選抜(推薦入試)
学校推薦型選抜、または推薦入試は、高校からの推薦を基に合否が決まる方法です。学校長が推薦する「指定校推薦」と受験生が応募できる「公募推薦」の2種類があります。
普段から良い成績をキープしている人、日々の努力が評価されるタイプの人に有利な試験といえるでしょう。
高校の成績が評価基準となりますが、書類審査や小論文、面接が求められることもあります。
学習状況だけでなく課外活動なども評価対象となるため、面接で自分の言葉でアピールすることで他の受験生と差をつけやすいでしょう。
学校推薦型選抜は、高校の代表として推薦されて受ける試験です。面接でも高校の代表として相応しい受け答えをする必要があるため、事前に模擬面接をおこなうなど対策しましょう。
学校推薦型選抜では「専願」と「併願」があり、特に「専願」で合格したら辞退することはできません。面接で失礼な態度をとったり「専願」を辞退してしまったりした場合、後輩の代からその大学への推薦枠が無くなってしまう可能性もあります。学校推薦型選抜を選択する場合は、本当に行きたい大学を選ぶようにしましょう。
総合型選抜(旧AO入試)
総合型選抜は、大学の定める出願条件に合致していれば誰でも受験できる方法です。私立大学の入試に取り入れられていることが多いですが、近年では国公立大学でも導入する大学が増えてきました。
総合型選抜は大学側がアドミッション・ポリシー(入学者受け入れの方針)に適う学生を探す試験でもあり、書類審査や面接、自己PRを通じて学力以外の個性や意欲を総合的に評価されます。
そのため、当日の面接での回答や態度が結果を大きく左右する試験です。面接で自分の魅力をアピールするために、事前に自己PRの文章を推敲したり、面接練習を重ねたりして対策する必要があります。
面接があるのは学校推薦型選抜と総合型選抜
入試の種類を簡単にまとめます。
一般選抜(一般入試):学力試験が中心のため、学力に自信がある人におすすめ
学校推薦型選抜(推薦入試):高校の成績を基準に評価されるため、普段からコツコツと努力している人におすすめ
総合型選抜(旧AO入試):大学独自の選抜方法が多く、面接で熱意を伝えてアピールしたい人におすすめ
面接があるのは学校推薦型選抜と総合型選抜です。特に学力だけでなく、面接を通じて大学で学びたい意欲や熱意を伝えやすい総合型選抜は、年々受験者数が増えています。
ここからは、学校推薦型選抜、総合型選抜の面接を成功させる5つのコツを順番に解説していきます。
大学面接成功のコツ①入退室の流れをマスターする

大学入試の面接試験を成功させる1つ目のコツは、入退室の流れをマスターすることです。
入退室のマナーがきちんとできていると面接官に好印象を与え、試験の評価を高めることにも繋がります。面接全体の流れを把握して、正しい入退室のマナーを身につけておきましょう。
控室
面接の順番を待つ控室から、面接試験は始まっています。控室に入ったら指定された席に座り、スマートフォンなどの電源を切って静かに順番を待ちましょう。
スマートフォンはマナーモードにしておけば良い、と考える人もいるかもしれません。しかし着信があった場合は振動音であっても響くので、電源をオフにするのがマナーです。
面接官が呼びに来たときに、スマートフォンを見ていたり足を組むなどだらしない恰好で座っていたりすると悪印象です。控室にいるときから面接官に見られていると意識しておくと良いでしょう。
また、控室には時間に余裕を持って到着するように心がけましょう。試験の順番ギリギリに控室に飛び込むと他の受験生にも迷惑がかかり、面接官にも時間にルーズな受験生だと思われてしまいます。
入室
入室する前に、リュックや肩掛け鞄は肩にかけず両手に持ち直しておきましょう。
準備ができたら、以下の手順で入室します。
1.ドアを軽く3回ノックする
ビジネスシーンにおいても、ノックは3回とされています。大学入試の面接試験もそれに倣い、ノック3回と覚えておきましょう。
海外ではノック4回を基準とすることもあるため4回でも問題ありませんが、ノック2回はトイレの在室確認などカジュアルな場面で使われるので避けましょう。
2.返事を待つ
ドアをノックして、面接官の返事を待ちます。必ず入室の許可が出てからドアを開けましょう。
3.挨拶をして入室する
ドアを開けたら、「失礼します」と挨拶をして入室します。ドアを閉めるときは、面接官に後ろを向けないようドアに対して横向きになって閉めましょう。
面接官のほうを向いたまま後ろ手でドアを閉めたり、乱暴に閉めたりするのも悪印象を与えてしまうため注意が必要です。
4.お辞儀をしてから名乗る
ドアの前で面接官に対し、45度の角度でお辞儀をします。顔を上げたら「受験番号・学校名・名前」を名乗り、「本日はよろしくお願いします」と挨拶しましょう。
45度のお辞儀は「最敬礼」と呼ばれ、最も丁寧なお辞儀です。30度のお辞儀でも問題ありませんが、より丁寧なお辞儀を心がけると印象は良くなるでしょう。
着席
着席するときは、椅子の左側に立って面接官に一礼します。面接官から「お座りください」と許可が出たら、「失礼します」または「ありがとうございます」と答えてから着席しましょう。
着席前は椅子の左側に立つのが原則マナーですが、椅子が置いてあるスペースの都合上、椅子の前や右側に立つこともあります。臨機応変に対応しましょう。
着席したら鞄は床に置きます。自立しないタイプの鞄は椅子の足に立てかけるようにして、床に倒れないようにしましょう。
椅子には浅く腰かけて、背筋を伸ばして座ります。男性は両足を肩幅程度に開き、手を握って太ももに、女性は両膝をくっつけて座り、左手を上にして手を重ね太ももに置くのが基本マナーです。
退室
面接官に「面接を終了します」と告げられたら退室します。退室時は3回お辞儀をするタイミングがあるので、覚えておくと良いでしょう。
1.面接終了を告げられたら、座ったままで「本日はありがとうございました」と挨拶をして一礼。
2.椅子を立ち鞄を持って、椅子の左側に立って「失礼します」と挨拶をして一礼。
3.出口のドアの前で面接官に向き直り、お辞儀をしてから退室。
退室するまでが面接です。ドアの開閉も丁寧にして、控室まで気を抜かずに行動しましょう。
大学面接成功のコツ➁面接官の心をつかむ

大学入試の面接を成功させる2つ目のコツは、面接官の心をつかむことです。
面接官の心をつかむには、面接中の態度や受け答えの仕方を意識すると良いでしょう。具体的に気にするべきポイントを解説します。
面接官の目を見て答える
質問に答えるときは、面接官の目を見て答えましょう。
緊張するときょろきょろしてしまったり目を伏せてしまったりするかもしれませんが、悪印象を与えてしまいます。しっかりと面接官の目を見て会話のキャッチボールをするようにしましょう。
目をまっすぐ見るのが苦手な場合は、面接官の眉間のあたりを見るのがおすすめです。
結論から話す
面接で自分の伝えたいことをスマートに伝えるために、結論から話す癖をつけておきましょう。
結論から話すと何を伝えたいのかが明確になり、面接官もその先の話を受け止めやすくなります。ビジネスシーンにおいても結論から話すことは重視されているので、大学入試の時点から癖をつけておくと社会人になってからも役立つでしょう。
例:
(質問)あなたの長所を教えてください。
(回答)私の長所は〇〇です。
模範回答をそのまま使わない
過去問やインターネットで公開されているような模範回答を、そのままつかわないように注意しましょう。特にアドミッション・ポリシーを基準とする総合型選抜はアドミッション・ポリシーに沿った回答が望ましいとされていますが、完成度の高い模範回答を丸暗記して答えるのは好ましくありません。
面接官が求めているのは、体験に基づいた受験生自身の本音です。模範回答をそのまま流用したり、アドミッション・ポリシーに沿っていたりしていても本音が伴わないようであれば、面接官の心には響きません。
模範回答を参考にするのは良いですが、自分の言葉に置き換えて自分だけの回答をするようにしましょう。
多少の失敗は気にしない
入退室のマナーの間違いや軽微な日本語のミスで動揺してしまう人もいるかもしれませんが、多少の失敗は気にせず堂々と面接に臨みましょう。
全体的に大きなマナー違反が無く面接官の質問に答えられていれば、軽微なミスが合否を左右することはありません。
小さな失敗で動揺して大きな失敗を引き起こすよりは、多少の失敗は気にせず面接を乗り切りましょう。
沈黙しない
事前に準備をしていても、面接の場では緊張して頭が真っ白になってしまうこともあるかもしれません。理由を告げずに沈黙だけが続いてしまうと、面接官も受験生が何を考えているのかわからず困ってしまいます。何かしら答えるようにしましょう。
例えば調べればわかるような答えの場合は、「勉強不足でわかりません。帰ったらすぐに調べます」といった回答で前向きな姿勢をアピールすることができます。
また、意見を求められた場合は「すみません、緊張してすぐに答えられないので、考える時間をいただけますか」と素直に答えると良いでしょう。質問の意味がわからない場合は聞き返しても問題ありません。
大学入試の面接は、入学への熱意を伝える場です。沈黙ばかりが続くと熱意があっても伝えることができません。万が一「答えられなかった場合の答え方」も想定に入れておきましょう。
大学面接成功のコツ③面接の基本マナーを身につける

大学入試の面接を成功させる3つ目のコツは、面接の基本マナーを身につけることです。
ここでは前述した入退室のマナーのほか、仕草や話し方、身だしなみなどの基本マナーを解説します。一朝一夕で身につくものではないので、模擬面接などをおこなって身体が覚えられるくらいになると理想的です。
身だしなみ
見た目は印象を左右する重要なポイントのひとつです。身だしなみを整えるだけで、面接の成功確率を上げることに繋がるでしょう。
制服がある場合は、制服を着用して面接に臨むのが基本です。靴下やリボン、ネクタイなどは、学校指定のものを着用します。
私服の学校の場合、着用する服は下記のものを選ぶのがおすすめです。
・シャツ、ブラウス:無地、白、襟付き
・カーディガンやセーターなど:紺や白で控えめなデザインのもの
・パンツ・スカート:紺、グレー、黒、茶など落ち着いた色、デザインのもの
姿勢・仕草
面接中は、顎を引いて背筋をぴんと伸ばして座るように心がけましょう。顎を少し引くだけで、堂々とした印象に見せることができます。
話しているうちに緊張が解れ、猫背になったり足を組んだりしてしまわないよう、注意しましょう。
また、貧乏ゆすり、話すときに鼻をこする、などの悪目立ちする癖や仕草は、面接までに直しておくのがおすすめです。
多少の身振り手振りは問題ないですが、面接官の中にはちょっとした癖が気になって話が頭に入ってこない、という人もいます。
自分では癖や仕草がわからないという人は、模擬面接などで指摘してもらうようにしましょう。
話し方
面接では、正しい日本語を使って話すように心がけましょう。誤った日本語を使用しただけで合否に影響することは少ないですが、正しい日本語を使用したほうが好印象を与えることができます。
普段使っていても面接では印象の良くない話し方の一例をご紹介します。
| 誤 | 正 | 理由 |
| それは、違くて… | それは、違いまして… | 「違くて」は誤った使い方です |
| 全然大丈夫です! | 大丈夫です! 全く問題ありません! | 「全然」は本来否定形の前につける言葉なので不要です |
| なるほどですね | なるほど なるほどです | 目上の人に対し「~ね」をつけるのは失礼にあたります |
| ~で、よろしかったでしょうか | ~で、よろしいでしょうか | 丁寧にするつもりで過去形にするのは誤りです |
他にも、「~みたいな」「~的な」といった言葉づかいを多用すると幼稚な印象を与えるため、「~のような」などの言い方に置き換える必要があります。
話し方も、模擬面接を繰り返して指摘してもらい、直すようにしましょう。
大学面接成功のコツ④面接の種類ごとに対策する

大学入試の面接を成功させる4つ目のコツは、面接の種類に合わせて対策することです。
入学したい大学の過去の面接傾向を把握して、面接形式に合わせた対策をしたうえで臨むと合格の確率は高まるでしょう。ここでは、面接の種類と対策について簡単に解説します。
1対複数
大学入試の面接で最も多いのは、受験生一人に対して複数名の面接官が質問する形式です。
面接官は2~4名、時間は10~20分ほどが一般的です。面接官が交互に質問する形式が多く、幅広い質問をされることもあるでしょう。
対策は、回答するときに質問をしてきた面接官を見て答えることです。面接官が複数いるため、質問者以外の面接官が受け答えの様子を見ていることも意識して、細かな所作や言葉づかいに気をつけましょう。
1対1
受験生一人に対し、面接官も一人で質問する形式です。時間は5~10分程度が平均で、大きな会場で複数の組を同時におこなうこともあります。
対策としては、志望理由や調査書の内容といった定番の質問が多い傾向にあるため、それらの質問に対する回答を用意しておくのがおすすめです。面接官が複数いる形式と異なり圧迫感が少なく、対話のように気軽にできる面接ですが、油断せずに姿勢を正して臨みましょう。
複数対複数
受験生複数に対し面接官も複数で応じる、いわゆるグループ面接の形式です。
受験生3~6名に対し面接官が2~3名で質問するのが一般的で、一人あたりの回答時間は5~10分程度となるため、他の面接形式と比べると全体の時間は長くなります。
各受験生に自己紹介をさせて共通の質問をした後、一人ひとりに質問していく傾向にあります。
対策としては、他の受験生が回答しているときもよく聞いてうなずくなどのリアクションをとることです。自分の回答で頭がいっぱいになってしまうかもしれませんが、質問者以外の面接官に見られていることを意識する必要があります。
また、他の受験生の回答をきちんと聞いておくと、自分と同じ意見を先に言われた場合も別の表現で答える、などの対応をとることができるでしょう。
グループディスカッション
5〜10名ほどの受験生のグループで、与えられたテーマについて討論する形式です。時間は30〜40分程度が一般的ですが、1時間以上にわたることもあります。
テーマは学部に関係する内容や時事問題などが多い傾向にあり、面接官はグループディスカッションを通じて受験生一人ひとりの意欲や人間性、考え方、知識量、協調性などを判断します。
対策としては、下記の3点を意識しておくのがおすすめです。
①賛成、反対の立場を明確にする
➁テーマから逸らさず論理的に意見を言う
③他人の意見を尊重する
集団で議論する適性を見られているため、議論で勝つことが目的とならないように注意しましょう。可能であれば、受験生仲間と事前に練習しておくとベストです。
口頭試問
面接の場で問題を解かせたり、定理や公式を口頭で説明させたりする形式です。国公立大学の理・工・農学系統や医療系統の大学入試でおこなわれる傾向にあります。
国語や英語では、課題文を読ませてその内容について質問、数学や理科では黒板で問題を解かせて解説させる、などの口頭試問がおこなわれることが多いです。理系ではその場で実験させる例もあります。
対策としては、基礎的な問題が多いため最低限教科書の内容は押さえておくと良いでしょう。近年ではより深くまで質問されることも増えているため、志望学科に関係する教科書以外の書籍も読んでおくとベストです。
プレゼンテーション
事前にテーマと準備期間を与えられ、つくった資料をもとに面接官の前で発表する形式です。
時間は5~15分程度、プレゼンテーションの内容について質問を受ける内容が多いです。テーマは自己PRや高校での活動実績など面接で聞かれるような内容のこともあれば、大学から研究課題を与えられることもあるなどさまざまです。
事前準備期間があるので、対策として当日面接官の前で発表する練習をしておくと良いでしょう。資料を読むだけのプレゼンは悪印象を与えるため、説明に必要なポイントのみを暗記して自分の言葉で話す癖をつけておくと理想的です。
大学面接成功のコツ⑤よく聞かれる5つの質問を押さえる

大学入試の面接を成功させる5つ目 のコツ は、よく聞かれる質問を押さえて回答を用意しておくことです。
面接で必ずといっていいほど聞かれる質問と回答の例を5つご紹介します。前述したように回答例を丸暗記するのではなく、自分の言葉で答えられるように準備をしておきましょう。
①志望理由
質問例
本学を選んだ理由を教えてください。
回答例
私は、何事にも諦めない子どもたちを育てることができる保育士になりたいと考えています。 そのためには子どもたちの心理や発達に応じた支援が必要と考え、〇〇の授業や〇〇の実践演習もある貴学のカリキュラムに興味を持ちました。貴学の環境であれば必要なことを学べると感じています。
ポイント
「大学の理念に共感しました」だけではなく、大学で成し遂げたいことやこの大学でなければならない理由を述べることで、他の生徒と差別化を図ることができます。
➁自己PR
質問例
1分間で自己PRをしてください。
回答例
私はリーダーシップがあると思っています。中学校、高校と吹奏楽部の部長 を勤め、部全体を率いてきました。声かけなどのコミュニケーションを自ら率先して行い、部員同士の協調性を高める努力をしました。その結果、〇〇高校で初めての関東大会出場を実現できました。
ポイント
自己PRは「どういう力があるか」「その力を発揮したエピソード」を語るのがポイントです。学校推薦型選抜や総合型選抜は、キャプテンや部長を勤めた人が受験すること も多いため、役職を語るだけでは印象が薄くなってしまいます。
③将来の進路
質問例
本学でどんなことを学びたいですか?
回答例
貴学では介護福祉士の資格取得を目指して勉強に励みたいです。同時にボランティアサークルに所属し、実際にお年寄りの方や障がいを抱えた方々と接する経験を重ね、人の役に立つことの楽しさや大変さを肌で感じてみたいと考えております。
ポイント
大学で学びたいこと、将来の進路として考えている職業を述べられるとベスト です。
例えば社会学部や理学部を目指す場合は、どのような社会問題や自然現象に興味があるか、など学部に関連する分野について伝えられると良いでしょう。看護学部や薬学部であれば、看護師や薬剤師など具体的な職業を話題に出して、どのような看護師や薬剤師になりたいかまで話せると理想的です。
目指す職業が決まっていない場合は、大学のカリキュラムなど自分が興味を持っている分野について話すと良いでしょう。
④高校生活で打ち込んだこと
質問例
高校生活で打ち込んだことを教えてください。
回答例
英語劇部での活動です。最初は英語もお芝居もまったくできませんでしたが、努力を重ねるにつれ少しずつ成長していることを実感でき、次第に夢中になりました。部活動を通じて、人としても前向きな性格に変わっていったと感じています。
ポイント
高校生活で打ち込んだことを簡単に述べるだけではなく、どのように打ち込んだか、打ち込んだ結果何を得られたか、などを伝えられるとベストです。
⑤長所・短所・趣味など
質問例
あなたの長所と短所を教えてください。
回答例
私の長所は、コミュニケーション能力が高いことです。人と話すことが好きで、相手の気持ちを理解することが得意だと思います。また、困難な状況でも前向きに取り組める柔軟性も持ち合わせています。部活動で大会のスタッフを経験したとき、来場者から予期していない質問を受けて臨機応変に対応できました。一方、短所としては、細かい部分に気が回らないことがあります。注意力散漫になりがちで、ミスしてしまうことがあります。これからは、改善するために細かいことにも注意を払い、丁寧な仕事を心がけたいと思っています。
ポイント
長所は具体的なエピソードを、短所は改善方法を伝えると良いでしょう。特に例文のように「粘り強さ」を長所としてアピールする人は多いので、具体的なエピソードで印象づけるのがポイントです。短所は深く掘り下げてしまうと却って悪印象を与えるため、簡潔に述べて今後どのように改善していくかを伝えましょう。
事前に充分な対策をして面接の成功率を高めよう

大学入試の面接を成功させるためのコツや対策について紹介しました。
面接を成功させるコツは、以下の5つです。
1.入退室の流れをマスターする
2.面接官の心をつかむ
3.面接の基本マナーを身につける
4.面接の種類ごとに対策する
5.よく聞かれる5つの質問を押さえる
いずれも事前に充分に準備・対策できる内容です。5つのコツを押さえて入念に準備しておけば、面接本番にイレギュラーが発生しても冷静に対応できるでしょう。
大学入試の面接対策に、是非役立ててみてくださいね。

