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どんな分野?

 社会福祉法人は公共性の高い「福祉」の事業を行う非営利の民間団体で、国や自治体の認可を受けて設立される。NPOなどとは異なり、安定した経営基盤をもつことや業務や財務の健全性を定期的に報告することが義務づけられている。
 社会福祉法人が運営する施設は全国に約5万カ所あり、福祉行政と連携して「児童福祉」「障害者福祉」「高齢者福祉」など、さまざまな福祉サービスを提供している。
 特に近年は、少子化の世相を反映して子育ての知識が少なく悩みを抱える家族の増加が問題になっている。また、虐待や貧困に苦しむ子どもを守る人権保護の観点から、こうした家族から一時保護した子どもを預かる児童養護施設としての役割も期待されている。

活躍の舞台

 社会福祉の仕事をめざすには、「社会学」の応用分野である「社会福祉学」を専攻し、福祉の理論と実践を学ぶ必要がある。
 大学では、社会福祉の現状や問題点にスポットをあて、公共の視点から問題解決の方法を追求し具体的な政策を検討する。そのほか、高齢者・障害者など日常生活を営むことが困難な人への食事、入浴、排泄のサポートや、家族への支援(掃除・炊事の代行)といった、福祉の実践技法を体験的に修得することも大切だ。
 最近は、社会福祉法人など民間企業の視点から福祉事業の企画・営業・販売を研究するとともに、組織管理、財務管理など経営や起業のための実践的な知識と技法を学ぶ「福祉経営学」という新しい学問ジャンルも登場している。

学問へのアプローチ

 社会に貢献する公益事業を担う社会福祉法人は、一般企業に比べて税制上の優遇や補助金の交付を受けている。そのため事業で生じた利益は、すべて福祉事業で利用しなければならない。近年の規制緩和の潮流は福祉の世界にも及び、一般企業も福祉サービスへ参入している。社会福祉法人と企業の競合も始まっており、サービスの質はもちろん効率や利便性の側面も重要になってきた。
 とはいえ、福祉サービスは判断力の未熟な児童や知的障害者、認知症の老人など社会的な弱者を相手した分野であり、本来、市場原理や競争にはなじまないともいわれている。公共性の視点から、弱者の立場になって良質の福祉を提供できる社会福祉法人の役割は、これからも重要性を増していくだろう。

このキーワードについて学べる学問分野

保健・衛生・医療技術学

医療・福祉活動を医師と共に支える「保健衛生」「リハビリ」「医療技術」を研究する学問。衛生環境を整えて病気を予防したり、社会復帰を助けたりして国民の健康を守ることがテーマ

社会学

家庭・地域・学校・企業など人間が作っている「組織」のしくみやはたらきを検証し、そこに生起する種々の現象を解析。社会病魔、福祉、環境、メディアといった現代的課題に迫る

経営学

人、モノ、カネ、情報を活用した「企業」活動の管理法と運営法を研究するジャンル。即戦力として実践的な知識と運用能力を養成するために、インターンシップ教育が盛んなのが特徴

社会科学系学際

資源枯渇、環境汚染、人口爆発、食糧不足、安全保障問題など現代的な大テーマに、従来の学問的枠組を超えてアプローチする新分野。「総合的な視点」「多彩なテーマ」がキーワード

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