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どんな分野?

 「臨床」とは、患者や悩みを抱える人に接すること。医療福祉の分野では、科学的な分析・検証が中心となる「基礎」に対して、科学的な知識を現場で役立てるための応用・実践的な研究領域を指している。心理学の分野では、脳のしくみとの関係、人間の行動や発言、社会組織と心理など、いろいろなアプローチからの基礎研究が進み、複雑な人間の心理の働きが少しずつ明らかになっている。
 臨床心理ではこうした研究成果を基礎とし、精神的な疾患や心の悩みから患者を救うための専門技法を扱う。面接や観察による診断、対話によるカウンセリングや作業などによる治療を施すこと、さらに家族や公機関と協力して患者をサポートすることなどがテーマとなる。

活躍の舞台

 臨床心理の分野に進むには、人文科学系の学部(文学部、人文学部、心理学部など)に設置されている心理学科で、心理学を基礎から応用・臨床分野まで学んでいく必要がある。人の心は目に見えないので、心理学では心の状態を外から判定するために「測定、分析、観察」といった手法によってその人の行動の特性を探っていくのが基本的な手法だ。
 さらに臨床心理の分野では、「面接や観察」「心理検査」「カウンセリング」といった実践技法の習得が中心となる。また、心の病では本人の個人的な要因だけでなく、周囲の環境を分析することも大切であり、家族社会学、組織社会学、人間関係学など、社会学系の学問手法も用いられる。

学問へのアプローチ

 心の悩みを解決していくには、身体の健康や日常生活、人間関係まで含めてトータルで取り組む必要がある。そこで、医師や看護婦、学校の教員や会社の上司、さらに地域の担当者まで、周囲の人々が連携して患者とその家族を支援していく体制づくりが重要となる。
 臨床心理を専攻した人の進路は、医療の分野を中心に、地域福祉や障害者施設、さらに学校教育から一般企業まで幅広い領域にわたっている。こうしたいろいろな現場で、心の悩みの相談に乗ったり、患者の心の状態を診断して治療を施すことが主な役割となる。臨床心理の専門家として特に重視されるのは対話を通して患者のこころを開き、自ら解決へと導いていくカウンセリングの技法だ。

このキーワードについて学べる学問分野

哲学・心理学

人類の根源的な疑問=「人間とは何物か」「何が生きる意味や価値か」という“こころの問題”に思索や論理を通じて迫るのが哲学、科学的なしくみとして解決しようとするのが心理学

教育学

教育の本質を捉え、学校や職場、地域社会において人間の可能性を伸ばすシステムと技法を研究する学問分野。老若男女すべての「学ぶ人」に理想的な教育の環境を提供することが大目標

社会学

家庭・地域・学校・企業など人間が作っている「組織」のしくみやはたらきを検証し、そこに生起する種々の現象を解析。社会病魔、福祉、環境、メディアといった現代的課題に迫る

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