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どんな分野?

 会計は企業の「家計簿」。企業の出納の実績と財務の状況を、さまざまな数値データによって表現した記録である。また会計は、企業の業績を的確に示す「通信簿」でもある。会計により企業活動の実態と成果が一目でわかるうえ、会計データに詳細な分析・検証を加えれば、経営の健全性を知ることができ、さらに継続的な発展性や将来性もある程度予測できる。
 近年は企業ガバナンスやコンプライアンス(法令遵守)の視点から、事業の目的や成果を積極的に社会に向けて報告し、自らの公的な役割を社会に積極的にアピールしようという動きが広がっている。そのため、企業活動の詳細と財務状況を正確に把握して報告する財務・会計部門の役割は、きわめて重要となっている。

活躍の舞台

 財務会計の仕事をめざすには、「経済学」または「経営学」「商学」系の学部に進学して、経済と企業会計について学ぶことが第一歩となる。「会計学」を専攻として、基本から体系的に学べる学科もある。大学では会計のしくみ、会計処理のルールと技法を学ぶための「簿記」を土台に、管理会計、財務会計、原価計算、財務諸表分析、監査論といった科目を履修する。
 各科目とも基礎となる理論体系を理解したうえで、企業のバランスシートや国際収支など「数値データの読み方」を学んでいく。企業から公開されるデータのどれを見るのか、どの数値を計算して分析するのか、といった点が会計分析のポイントとなる。さらに金融論などで、金融の世界や銀行の役割について学ぶことも重要だ。

学問へのアプローチ

 大学で財務会計を専門的に学んだ人は、一般企業でお金の流れの管理を受け持つ経理部門のほか、銀行や証券などの金融機関に就職するのが、代表的な進路となる。こうした企業での勤務を通じて着実に専門性を高めていけば、会計のエキスパートである公認会計士へとキャリアアップすることも可能だ。
 現在会計の世界では、市場のオープン化、社会のグローバル化に伴う標準化の動きが徐々に進展しており、会計基準がアメリカなどで実施されている世界標準のものに統一されつつある。これから企業で財務・会計を担う人材には、この国際化に対応できる高度な専門性を備えること、そして企業を守るためのコンプライアンスの精神と高い倫理観が求められる。

このキーワードについて学べる学問分野

経済学

モノやサービスを交換するしくみ=「生産→流通→消費」の観点から、世の中の人々のより良い暮らしを探求する分野。数理的な要素が強いこと、国際的な視点が重要なことが二大特徴

経営学

人、モノ、カネ、情報を活用した「企業」活動の管理法と運営法を研究するジャンル。即戦力として実践的な知識と運用能力を養成するために、インターンシップ教育が盛んなのが特徴

商学

モノやサービスなどの「商品」を売り買いするためのしくみやルール(習慣)、それをより多く売るための仕掛けや方法を研究する。物流・会計・金融(手形・証券・保険)が三本柱

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