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化粧品業界の魅力はどんなところ?主な職種とおすすめの学部

2024.03.19

カテゴリー:
化粧品を販売する女性

化粧品(コスメ)を使うことで自分に自信が持てるようになった、毎日がもっと楽しくなった、といった経験のある方も多いのではないでしょうか。そんな経験から、理想の自分に近づきたいお客様に寄り添える化粧品業界で働いてみたいという方もいるのでは。ドラッグストアや百貨店など、さまざまな場所で販売されている化粧品(コスメ)は、化粧品メーカーが開発・販売をしています。今回は、化粧品業界にはどのような会社があるのかや、化粧品業界を目指す人におすすめの学部などを解説します!

化粧品業界の魅力や代表的な企業の例

化粧品業界の企業は、各社ごとに自社の強みを活かしながら化粧品の開発や販売をしています。ここでは、化粧品業界の魅力や業界で活躍している企業の代表例を紹介します!

化粧品業界とは

化粧品業界は、化粧品の開発・製造・販売を通して、お客様の美しくなりたい、変わりたいという望みに寄り添っています。取り扱う商品は、化粧水など肌の調子を整えるスキンケア用品から、ファンデーションなどのメイクアップ化粧品・ボディケア用品・フレグランス用品・ヘアケア用品や入浴剤など、幅広い種類があるんです!高齢の方向けのエイジングケア用品や、男性向けのメンズメイク用品など、時代の流れに合わせて商品を開発・販売しています。

化粧品業界の魅力

化粧品業界で働く魅力は、より自分らしいファッションやアンチエイジングなど人生をよりよくするための手助けができることです!化粧品はドラッグストアや百貨店など、日常生活で訪れる場所で販売されます。そのため自分が関わった商品が店頭で販売され、商品を手に取ったり、購入したりするお客様を実際に見られる喜びもあります。また化粧品は生活必需品として購入する人が多く、女性だけでなくメンズメイクなど男性向け商品もあるため、業界は景気の影響を受けにくいという強みを持っています。安定した企業への就職を望んでいる人にとっても魅力的な業界ですね!

化粧品業界の代表的な企業の例

資生堂ビル

化粧品業界の代表的な企業を、5社紹介します。

資生堂ジャパン株式会社
日本発祥の世界的な化粧品ブランド「SHISEIDO」で有名な会社です。マキアージュやアネッサなど、幅広い価格帯やターゲットに向けた豊富な商品ラインナップが特徴です。美容と科学の融合を追求し、日本の伝統や革新を取り入れた高品質な製品で高い評価を得ています。日本人に合わせて商品販売をしていますが世界中からの支持も高く、世界中で注目を集めている美容業界の大手企業です。

オルビス株式会社
オルビス株式会社は、オルビズユーシリーズをはじめとした化粧品や栄養補助食品・ボディウェアの企画や販売を手がけています。通販化粧品メーカーとして有名で、顧客満足度の高さにも定評があります。手がけている商品はほとんどが「ORBIS」ブランドで、「自分らしく前向きに、美しく生きる人々であふれた世界を実現する」ことをミッションに掲げた、スキンケアを中心とする美容ブランドとして注目を集めています。

株式会社マリークヮントコスメチックス
株式会社マリークヮントコスメチックスは、イギリス発のグローバルブランド、マリークヮントと共に「Be free, be yourself ~自由に自分らしく~」のコンセプトを掲げ、事業を行っています。頭からつま先までトータルコーディネートしたい、という考えから洋服ブランドの展開もしています。化粧品の特徴は、カラーバリエーションが豊富なことです。したいメイクや着たい洋服に合わせてトータルコーディネートを組めるように考え抜かれた人気ブランドです。

株式会社ファンケル
無添加化粧品を販売する株式会社ファンケル。品質の良い商品を届けるためにファンケルが取り組んでいる「100の事実」にもあるように、防腐剤や添加物を使用していません。必要な無添加原料がなければ、ファンケル専用に開発する徹底ぶりです。エンリッチプラスシリーズをはじめとした肌ケア用品や、CMで有名なサプリメントのカロリミットなどを企画・販売している企業です。お客様の悩みに真摯に向き合うことを大切に、徹底した品質管理を行っています。

株式会社シロ
「自分たちの感性と正直に向き合い、ただただ純粋に良いものを創り続けることで世の中をしあわせにしていく」ことを企業としての役割として掲げる株式会社シロ。スキンケアシリーズには、がごめ昆布を使ったものや酒かす・米ぬかを含んだものなど、日本ならではの商品が揃っています。商品に使う素材集めから販売・店舗運営までの全てを自社で担っていて、シンプルで洗練されたコスメやフレグランスが人気です。

化粧品業界の職種

化粧品開発

化粧品会社に総合職として入社すると、一般的にはマーケティングや営業・広報・事務などの職種に配属されます。また専門職としては商品の開発を担う研究開発や店舗で化粧品を販売する美容部員などがあります。ここでは、化粧品メーカーで働くさまざまな職種をご紹介します。

総合職

・マーケティング
化粧品業界のマーケターは、市場調査でデータを収集・分析しながら、商品を購入して欲しいターゲットの心を掴む働きかけを考えたり、購入までの戦略を組み立てたりします。商品を欲しがる人はどのような人かデータから想像する力だけでなく、業界の動向を把握して自社の特色に合わせた作戦を考える力が必要です。化粧品のトレンドは移り変わりが激しいため、マーケットに合った商品を企画開発するには、常にニーズを把握しているマーケターの存在が欠かせません!例えば、社会的に外出時のマスク着用が求められた結果、化粧品の需要は落ち込みました。その中で、マスク着用によって肌荒れに悩む人が出てくることに気づき、ケア用品の開発をする企業が現れました。このようにマーケターは、状況に合ったニーズや市場の変化に素早く対応して、企業の舵取りをする仕事なんです!

・営業
自社が取り扱う化粧品を置いてもらうために、さまざまな場所に提案をしに行くのが営業の仕事です。百貨店やドラッグストア、コンビニなどの小売店だけでなく、エステサロン・美容室や海外の小売店・販売代理店への働きかけなど、営業をする相手は多岐にわたります。求められるのは、商品を置いてくれる店舗の方々と関係を築き、しっかりと自社の魅力をアピールする提案力やコミュニケーション能力です。プロモーション・販売戦略の立案をするときには、市場動向を把握して競合他社との差別化をするための観察力も必要です。営業は、化粧品メーカーの土台作りを担う仕事です!

・広報
化粧品業界の広報は、雑誌やテレビ・Webなどの媒体に自社の情報を提供して、自社製品やブランドをより多くの人に知ってもらう仕事に携わっています。ブランドにどのようなイメージを持ってほしいか・どんなお客様に購入してほしいかを考えて、媒体に対して化粧品の新商品や新サービスなどを伝えます。また、テレビや雑誌、新聞やラジオといった、媒体からの取材を受けるのも広報の仕事です。

専門職

・研究開発
化粧品会社の研究開発職では、新商品の開発や商品の安全性の検証、新技術の探究などをしています。肌や皮膚への効果的な成分や素材の研究、すでに販売されている商品の改善などを繰り返し、質の高い商品を提供するために業務に取り組みます。生物学や物理学などの知識が問われる研究開発職では、理系の知識が求められます。将来、化粧品の開発や研究をしたい人は、理系の大学に進学すると就職に役立ちますよ!

・店舗販売(美容部員)
百貨店をはじめとした店舗で接客販売をしている美容部員は、私たちが生活している中で最も目にする機会がある化粧品業界の職種です。来店したお客様と直接コミュニケーションをとり、化粧品の使い方や特徴を説明する仕事のため、お客様それぞれに最適な商品の紹介できる知識とトレンドの把握力が必要です!ECサイトなどの通信販売が拡大している中でも対面販売に価値を感じているお客様は数多くいます。直接やりとりをすることで、満足感や充実感を与えられる美容部員は、化粧品会社にとってなくてはならない職種なんです!

化粧品業界で求められる人とおすすめの学部

スキンケアに興味のある女子高生

さまざまな職種の人が働く化粧品業界では、どのような学部出身者が活躍しているのでしょうか?求められる経験や資格と一緒に紹介します。

求められる経験や資格

就職時に有利になる資格としては、入社後に日本化粧品検定資格の取得を求める企業もあるため、興味のある人は事前に取得しておくといいでしょう。開発・製造の仕事ではさまざまな薬品を取り扱うため、危険物取扱者乙種4種や国内化粧品管理人の資格を所有しておくと仕事に活かせる可能性があります。

化粧品業界に向いている人

お客様や自社商品を取り扱ってくれる販売店などと直接接点を持つ、営業・美容部員・広報は、化粧品メーカーの顔として外部の人と接するため、高い社交性と商品・美容知識を求められます。製品の魅力を伝え、相手と信頼を築くために、柔軟なコミュニケーション能力が必要です。人と接することが好きで、人の喜ぶ姿を見たい人、トレンドに敏感な人におすすめの業界です。

化粧品の製造・開発をしたい人に求められるのは、強い責任感です。人の肌に直接触れるデリケートなものを作るため、常に高い安全性が求められます。化粧品業界は、新しい成分や技術が次々と登場する業界です。活躍し続けるには、業界研究をしながら変化に対する柔軟性と学習意欲・好奇心が必要です。加えて、新しいアイデアや斬新なコンセプトを思いつける発想力も求められます。

化粧品業界で働くためにおすすめの学部

崇城大学

マーケティングや広告・販売戦略などを専門的に学んで役立てたい場合は、企業運営を学べる経営学部や商学部を目指しましょう。流通や財務に関する知識も習得できますよ!以下は、経営学部や商学部のある代表的な大学です。

明治大学(経営学部/商学部)
南山大学(経営学部)
摂南大学(経営学部)
武蔵野大学(経営学部)

化粧品の開発・研究に取り組みたい人におすすめなのは理工学部や理学部、工学部です。中でも理工学部や工学部の応用化学科では、薬品の取り扱い方や研究の仕方の基礎を学べます。理学部の生物学科では、タンパク質や脂質などの生化学や細胞生物学などを学べます。以下は、理工学部や理学部、工学部のある代表的な大学です。

早稲田大学(先進理工学部)
東京工業大学(生命理工学院/物理理工学院/工学院など)
大阪大学(工学部/理学部など)
崇城大学(生物生命学部)

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化粧品業界は、化粧品を開発・研究している人、販売店へ営業をかける人など多様な職種の人が支えている業界です。どのような仕事であれ時代のトレンドを読み、多くの人を化粧品を通して豊かにする仕事のため、やりがいを感じながら働けます。メンズメイクなど、新たな価値観が生まれるたびに柔軟に変化し成長する化粧品業界に興味を持った人は、ぜひ「JOB-BIKI」で進路検索をしてみましょう。「JOB-BIKI」では、企業名から進学先情報の検索ができます。業種や企業の特徴だけでなく、大学名から就職先の企業を探せる機能もあります。「JOB-BIKI」を活用して、自分の希望に沿った素敵な就職先を見つけてください!

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