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総合職・一般職・専門職の違いとは?就活前に知っておきたい仕事内容や向いている人の特徴を紹介

2025.01.23

カテゴリー:
オフィスで働く複数の職種の社員たち

企業の採用ページには、「総合職」「一般職」「専門職」などが記載されていることがあります。

総合職や一般職という名称を見かけたことはあっても、具体的にどのように異なるのかわからない、という人もいるでしょう。

この記事では、総合職・一般職・専門職の違いについて解説します。

待遇や仕事内容の違い、向いている人の特徴についても触れているので、参考にしてみてください。

総合職・一般職・専門職とは?

様々な職種の人が一緒に仕事をする職場

総合職・一般職・専門職は、仕事内容や待遇、昇進スピードなどが異なります。
違いを詳しく解説していきます。

総合職

総合職は、企業の業績に直結する業務に携わる職種です。特定の分野に特化した「スペシャリスト(専門職)」に対し「ゼネラリスト」と呼ばれることもあり、幅広い知識と経験が身に着きます。

主に文系と理系に分けられ、下記のような職種があります。

文系の総合職理系の総合職
総務・経理・人事・営業・企画・マーケティングなど研究・設計・開発・品質管理・エンジニアなど

総合職に就職するには特定の専攻分野で学ぶ必要はありませんが、文系の分野で学べば文系の職種、理系の分野で学べば理系の職種に就職しやすくなります。

総合職は判断力を求められる仕事、責任のある仕事を任されるため、一般職より給与は高い傾向にあります。将来は管理職として企業を支える幹部候補として期待されていることもあり、仕事の成果次第で昇給・昇進もしやすいです。

例えば、ある自動車メーカーに営業で入社した女性は、10年近く海外で現場を経験した後、海外での事業企画室長、海外の合弁会社社長に就任しています。
また、あるガス会社に技術系総合職として入社し、製造工場への異動などで経験を積み、実績が評価されて入社16年目で管理職に昇格したという事例もあります。

仕事の責任が重い分、子会社への出向や工場への異動、 転勤の可能性は高くなります。幅広い業務を任されるため、業務内容によっては勤務時間が長くなることもあるでしょう 。

一般職

一般職は、総合職のサポート業務が主な仕事です。一般事務、営業事務といった名称が多く、書類作成や資料整理、電話応対などをおこないます。マニュアルに沿ってできるようなルーティンワークが多いですが、総合職の仕事を支える大事な職種です。

一般職に就職するには基本的には特定の分野で学ぶ必要はなく、資格も不要です。ただし、中には簿記の知識を必要とする経理事務や、語学力が求められる貿易事務などもあります。

総合職のサポート業務のため、総合職に比べれば給与は低く、昇給や昇進の機会も少ないです。一方で異動や転勤、残業の可能性も少ないので、仕事とプライベートを両立するワークライフバランスを実現しやすいといえるでしょう。

総合職と一般職という概念が生まれる前は、男女別に雇用が決められていました。「雇用機会均等法」の施行によって「総合職」「一般職」が設定され、性別に関係なく働き方を選べるようになっています。

しかし、実際にはワークライフバランスを実現しやすいため、出産・子育てをしたいと考える女性は一般職に多い傾向にあります。

専門職

専門職は、特定の分野に特化した替えの利かない職業を指します。前述したゼネラリストと共に「スペシャリスト」と呼ばれることもあり、総合的な知識を求められる総合職と異なり特定分野の専門家です。 免許や資格を必要とすることが多く、 その職種に特化した専門分野を学んで 専門職に就く人がほとんどです。

専門職・スペシャリストの一例としては、医師免許を必要とする医師や、経済学部や商学部で学んだ知識を活かす公認会計士などがあります。

高度な知識や経験が求められることが多く、仕事によっては総合職や一般職と比べて給与が高いこともあります。仕事や職場によっては異動や転勤、残業することもあるでしょう。

昇給や昇進のスピードは、資格の有無や職場によって異なりますが、専門的な知識や経験が豊富な人ほど昇給・昇進しやすくなります。

総合職・一般職・専門職に向いている人の特徴

総合職・一般職・専門職のそれぞれに向いている人の特徴をまとめました。

いずれも一般的な特徴なので、実際には企業によって職務権限・業務内容は異なりますが、どの職種に応募すべきか迷ったときは参考にしてみてください。

総合職

総合職は、下記のような人に向いています。

・幅広い業務を経験したい
・責任のある仕事を任されたい
・キャリアアップしたい
・高い給与を得たい

総合職は責任の重い仕事が多く、異動や転勤の可能性もありますが、昇給・昇進しやすい傾向にあります。幹部社員を目指したいという成長意欲が高い人には、総合職が向いているでしょう。

一般職

一般職は、下記のような人に向いています。

・淡々と同じ作業を繰り返すことが得意
・昇進や出世を望まない
・仕事とプライベートを分けたい
・安定した給与が欲しい

一般職は単純作業が多く給与は上がりにくいですが、残業や転勤の可能性も低いため自分の時間をつくりやすい傾向にあります。仕事とプライベートを両立させたいという人には、一般職が向いているでしょう。

専門職

専門職は、下記のような人に向いています。

・興味・関心のある分野で仕事がしたい
・勉強や努力が苦にならない
・一人で黙々と作業するのが好き
・向上心がある

専門職は特定の分野の知識や経験を求められるため、専門分野の勉強や努力に熱意を注げる人に向いています。

職種や職場環境によっては残業や転勤があったり、一人で黙々と作業することが多くなったりする可能性もあります。専門職に就職する際には業界や企業をしっかりと研究してから臨みましょう。

総合職・一般職・専門職の代表的な仕事

総合職が働く様子

総合職・一般職・専門職にそれぞれ分類される代表的な仕事 を紹介します。biki-noteに記事があるものはリンクを載せているので、それぞれの仕事について詳しく知りたい人は読んでみてください。

総合職

総合職は、前述したように幅広い知識や経験が求められる仕事です。所属する部署によって仕事内容が異なり、場合によっては他部署への異動や関連子会社への出向もあります。

総務や経理、労務、人事などどの会社でも必要とされる仕事のほか、銀行員や商社マンのような業界特有の仕事も総合職に含まれます。

一般的な総合職

職種仕事内容
総務他部署が担当できないことをおこなう仕事です。担当する範囲は会社によってさまざまですが、備品の発注・管理や施設・契約管理、来客対応などが含まれることが多いです。
経理会社のお金の管理をする仕事です。日々の売上や給与などの管理・計算をおこないます。
営業顧客との契約を取付け、会社に利益をもたらす仕事です。自社が製造する商品や提供するサービスを顧客に紹介し、売り込みます。
マーケティング商品やサービスを売るために、顧客の需要を分析して戦略を立てる仕事です。

業種における総合職

職種仕事内容
銀行員    バンカーとも呼ばれ、営業と言っても一般企業の営業とはすこし違う業務です。企業に融資をするなどの営業活動をします。   
商社マン商社の中でも商取引・金融・投資業務など会社の利益に直結する仕事を担当します。
テレビ局の総合職テレビプロデューサーテレビディレクターなどの制作を始め、番組の放送枠を決める編成、番組をPRする宣伝部など、テレビ番組を放送するための仕事をおこないます。アナウンサーは専門職となります。

一般職

職種仕事内容
一般事務マニュアルで定められた定型的な事務作業をおこなう仕事です。会社によっては総務や経理など総合職の分野の仕事を任されることもあります。
営業事務営業のサポート業務をメインにおこなう仕事です。営業職が使う契約書や、入金・顧客管理、電話対応などをおこないます。
経理事務会社のお金の管理をおこなう仕事です。経費精算や伝票の作成が適切におこなわれているか等を確認します。
貿易事務輸出・輸入に関する書類の作成や申請をおこなう仕事です。貿易に必要な船や飛行機の手配のために海外と取引することもあり、語学力や法律の知識が求められます。
秘書経営者や役員をサポートする仕事です。スケジュール管理など外部との連携も多く、新卒での採用はほとんどありません。

専門職

職種仕事内容
社会保険労務士労働・社会保険に関する法律や、人事・労務管理などの専門家で、「社労士」とも呼ばれます。 社会保険労務事務所や企業の人事部・総務部などで働きます。    
薬剤師医薬品の専門家です。製薬会社に就職した場合は従業員の監督や病院など医療機関との連携、新薬の治験などを担当します。    
弁護士法律の専門家です。近年は海外の法律との兼ね合いを検討する際や社内の法律問題に迅速に対処するため、「インハウスローヤー」と呼ばれる企業に所属する弁護士も増えています。     
税理士国や企業の財務を支える税金のスペシャリストです。企業に所属して、企業の経理を担当するという働き方もあります。
アクチュアリー高度な数学の理論を使って、生命保険や損害保険の仕組みを作る専門家です。日本語では「保険数理人」とも呼ばれ、主に保険を取り扱う民間企業で働きます。    

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総合職・一般職・専門職についてまとめました。

総合職は幹部候補として幅広い業務を経験でき、昇給や昇進もしやすいので、出世したいという人や成長意欲がある人に向いています。

一般職は総合職をサポートする定型業務が多く、仕事とプライベートを両立させたいという人におすすめです。

専門職は興味関心のある分野で活躍できるので、向上心があってコツコツと努力することが苦にならない人にぴったりといえるでしょう。

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