大学に行く意味はある?進学の意義を見いだすための方法を紹介
2023.08.03
高校の先生や親に進路選択について考えるように言われて、つい「大学に行く意味なんてあるの?」と叫びたくなる高校生もいるのではないでしょうか。
未来のことが不安で、それなのに進学先を決めろと言われても…という気持ちはとてもよくわかります。先の見えない未来について悩むのは当然です。その不安をうやむやにしたままがむしゃらに勉強するより、あえて立ち止まり、「大学に行く意味」をしっかり考えてみることは、とても素晴らしいことだと思いますよ!
この記事では、大学に行く意味や、大学に行く意味を見いだせない理由のほか、大学進学の意義を見いだすための方法をご紹介します。
目次
大学に行く意味とは?
目標や夢、興味・関心は、人によってさまざまです。それらを叶えたり、満たしたりするために大学はあります。大学に行くことは、高校生の皆さん一人ひとりの将来像をより明確に描くための手助けになるでしょう。まずは、皆さんが大学に行く、代表的な意味をご紹介します。
大学で自分の興味や関心があることを専門的に学べる
大学は、興味・関心のある学問を自分で選び、それを4年かけて専門的に勉強する場所。経済学や法学、工学、医学など、多様な研究が行われており、これらの専門家から直接指導を受けることができるのです。
大学での専門的な学びは、皆さんが将来の進路を見つけるきっかけにもなるでしょう。
大学生という立場でしか経験できないことがある
大学生は、人生の中で貴重な体験をすることができる期間です。大学生ならではの長期休みを活用した海外旅行や海外留学などができるほか、インターンシップやボランティア活動にも挑戦できるでしょう。
ほかにも大学生活では、サークル活動のように唯一無二の経験を積み重ねることができます。ここで、リーダーシップや協調性など、さまざまなスキルを身につけることも可能です。
新しい人や価値観との出会いがある
大学は日本全国、さらには世界各国から同じぐらいの年齢の若者が集まる場です。さまざまな場所からやって来た人たちの新たな価値観や考え方にふれられるので、自身の視野が広がるはず。また、ゼミやサークル活動などを通じて、学問とは違う世界も広がることでしょう。
さらに、大学生活を通じて、さまざまな大人と出会えます。ゼミ活動を指導する大学教授はもちろん、キャリアセンターなどの大学職員、海外からの留学生や社会人学生とふれ合うことが、皆さんの人生に少なからず影響を与えるのでは?
大卒の学歴が就職の選択肢を広げる
大学は、最も高度な学問を学ぶ場所である「最高学府」と呼ばれる存在です。その大学を卒業することで得られる「学士」という学位は、一般に企業に対する就職活動での選択肢を広げます。
企業や職業によっては大卒以上に限定して社員を募集しているところもありますので、大学での学問を修めたことの証明は、より良い就職をするための重要なカギでもあるのです。また、大卒社員の初任給は、高卒・専門学校卒の社員より高くなることが多く、生涯年収の面でも差がつくのが一般的です。
なりたい職業に就くための権利を得られる
医師や薬剤師などは、大学を卒業することで、職業に就くための国家試験を受ける権利が得られます。つまり、なりたい職業に就くためには、まず大学で学ぶ必要があるのです。
さらに、研究分野についてもっと深く追究したければ、大学卒業後に大学院へ進学し、その研究で身に付けた知識を活かして、専門的な職業に就く道もあります。
大学に行く意味を見いだせない理由
高校生の皆さんの中には、「なぜ大学に行かないといけないの?」と悩んでいる人もいるかもしれません。若いうちは、進むべき道にいろいろと思い悩むものでしょう。
ここでは、高校生の皆さんが、「大学に行く意味を見いだせない」と思う理由をご紹介します。
やりたいことが見つからない
皆さんの中には、「やりたいことが見つからない」という人もいるでしょう。やりたいことが将来なりたい職業だとすると、そもそも社会にはどんな仕事があるのか、具体的にイメージがついていないことが原因だと思います。そのため、なりたい職業に就くために必要な勉強が、何なのかもわからないのでは?
まずは、世の中にはどんな職業があるのか、調べてみてください。職業や就職先から検索できる「JOB-BIKI」で調べてみるところから始めることをオススメします。
自分の好きなことがわからない
「好きなことを仕事にしよう」と世間ではよくいわれています。しかし、人並みには好きなものはあるけれど、自信を持って他人より「好きだ!」と言えるのかは疑問。そして、一生の仕事にしたいと思えるほどの好きなことが今はない…という人も少なくはないはず。
ひとついえることは、現時点の「好き」がすべてではありません。大学生活を含めたこれからの人生の中で、今より「好き」のレベルが高まることもありますし、新たに好きになるものもあります。大切なのは、自分の中の好奇心の小さな芽を認識し、大学生活の中でその芽を大きく育てることです!
大学の選び方がわからない
有名大学や地元にある大学の名前ぐらいは知っているけれど、学部や学科、入試方式がたくさんありすぎて、どうやって選んだらいいのかわからない人もいることでしょう。
何を学べるのか、学んだら何が得られるのか、就職実績はどうなのか。そのような観点で、就職先検索や大学検索が可能な「JOB-BIKI」を使ってみてください。気になる大学や学部・学科名が見つかるかも?
大学に行くことのデメリットはある?
大学に行くことのデメリットとしてひとつ挙げられるのは、お金がかかること。大学進学には、受験料や入学金、授業料などのお金がかかります。東京地区私立大学教職員組合連合が2021年度に行った調査によると、私立大学に自宅から通う学生は、大学受験から入学まで約161万円を用意する必要があるといわれています。
国は、いわゆる「大学無償化」制度を打ち出し、授業料や入学金の免除・減額や、返さなくてもいいお金である「給付型奨学金」支給によって、経済的な理由により大学進学が難しい高校生を支えています。
大学無償化制度の要件にあてはまらなくても、社会人になってから少しずつお金を返すタイプの「貸与型奨学金」や教育ローンを活用すれば、大学に通うあいだのお金は確保できるでしょう。
なお、なりたい職業がすでに決まっていて、専門的な学びを得て、なるべく早く就職したい人であれば、専門学校への進学という手もあります。
「大学進学にかかるお金のことがわからない」という人は、下記のコラムをぜひ読んでみてください。
大学無償化制度の利用条件は?支援内容や申請方法、注意点を解説
貸与型奨学金とは?給付型との違いや無利子タイプの採用基準を解説
大学に行く意味を見いだす方法
大学に行く意味は、自分一人で思い悩んでいても、なかなか見いだせないかもしれません。そこで最後に、あなたが大学に行く意味を見いだすための方法をご紹介します。ぜひ、参考にしてみてくださいね。
オープンキャンパスに足を運ぶ
オープンキャンパスとは、大学が実施しているキャンパス公開イベントです。入学を希望していたり、考えていたりする高校生・既卒生と保護者に向けてキャンパスを開放し、大学施設・設備、講義内容などを公開し、興味や関心を高めてもらうのが目的です。
オープンキャンパスに参加すると、大学生活をイメージしやすくなるのは間違いありません。また、大学入学後のミスマッチも防ぎやすくなります。
「オープンキャンパスについてもっと知りたい」という人は、下記のコラムをぜひ読んでみてください。
オープンキャンパスとは?参加のメリットや参加先の選び方を解説
大学に進学した先輩や大人に話を聞く
すでに大学に進学して、キャンパスライフを送っている先輩や、大卒で就職している周りの信頼できる大人に、「大学に行くとどんなメリットがあるのか」や「なぜその大学に進学を決めたのか」といったことを聞いてみてください。その回答や価値観はさまざまだと思いますが、大学進学やキャンパスライフについてのイメージを固めるにはオススメです。
なりたい仕事から逆算して考えてみる
あなたがなりたい職業がすでに決まっているなら、その職業に就くにはどのような大学や学部に行くのがいいのか、インターネットや詳しい人に聞いて、調べてみてください。
前述のように、逆算して考えた場合、専門学校や短期大学のほうがいい場合もあるからです。
「JOB-BIKI」で大学を検索してみる
立地や入試方式、偏差値などの観点から大学を調べるウェブ上のサービスはいくつかあります。その中で、「なりたい職業」にフォーカスして大学を検索するなら、「JOB-BIKI」がオススメです。
これは、あこがれの職業や入りたい会社など、大学卒業後の進路から大学を探せるサービスです。実際にその会社に入社した人数や、その大学を卒業した著名な人物もわかるようになっているので、試しに使ってみてください。
自分にとって行く意味がある大学を「JOB-BIKI」で検索してみよう
一口に大学といっても、国公立大学や私立大学などさまざまあり、それぞれカラーも異なります。また、同じ学部・学科名だとしても、大学の数だけ違いがあるといっていいでしょう。
「大学に行く意味がない」と考えてしまうのは、実はまだ大学のことを詳しく知らないという可能性は大いにあります。大学や学部の個性・特徴のほか、卒業生がどんな職業に就いているのかなどを知ってから、本当に大学に行くかどうかを判断しても遅くはないのでは?
大学のことをもっと詳しく知りたい場合には、「JOB-BIKI」で「会社名」や有名人の「人物名」を入れて検索してみましょう。今まで知らなかった大学と出合えるかもしれませんよ。